日本の製造業をリストラされた技術者が海外企業に再雇用されたり、多額の報酬につられて引き抜かれ、技術を流出させる問題で。
複数の人が「そもそも日本は技術者を軽視し過ぎ」「給料が安すぎるから裏切られて当然」「いや、フツーに生きていくには十分な給料を貰ってるだろ。決して安くない額で。ワーキングプアでもあるまいし、金で裏切ることを正当化するな」
って、やいのやいのと言い合ってるのを見かけたのですが。
それ、結構昔の話なんだよな。
今、同じことをすると、古巣の企業に訴訟を起こされて損害賠償請求されたり、下手すると逮捕されて刑務所に入れられるから。
この前、輸出貿易管理令の問題で、戦略物資の製造技術を勝手に外国人に教えると、それが資料無し、口頭オンリーであってもバレたら犯罪。牢屋にブチ込まれる、って言いましたけど。
実は不正競争防止法でも改正があって、企業の秘密技術、所謂ノウハウを勝手に教えると刑事罰が科される場合がある風になったらしい。
社員教育で「会社の秘密を金銭目的に転売するような真似をすると、民事で訴えることができるんだぞ」って内容のドラマを見せられてて、訴訟リスクがあるのは知ってたんですが。
(とある製造業の主任研究員だった男がライバル企業に引き抜かれ、お土産と称して古巣の企業のノウハウを伝達。「これは俺の頭の中のデータだ。会社の資料は書類一枚持ち出して無いから大丈夫だ」って言っていたら「それでも訴えることは可能なんだよマヌケ」と古巣に訴訟を起こされて地獄に堕ちる物語)
刑事罰まで科されるようになったか。(10年以下の懲役、2000万円の罰金)
なんか世間では技術流出に何も対策を打っていないような感じで思われているようですが。
ちゃんと対策は打ってるんだよね。
昔は兎も角、今は「バレたら牢屋に入れられることを覚悟しているならどうぞ」状態。
だから、昔みたいに札束で頬を叩いて技術者を引き抜くのはかなり難しい状態になってるとは思うんですけどね。
じゃあ安心なの?
いや;
刑事罰の追加程度では防げないパターンがありますからね。
犯罪者になってもいいから、俺は古巣に復讐がしたいんだ!
こういうパターンは刑事罰では防げない。
ようは退職者問題で、古巣の企業を無理矢理辞めさせられた人が、後の人生が上手くいかなくて「俺の今の境遇は、俺をクビにしたあの会社のせいだ!」と恨んで、処罰覚悟で技術を流出させるというパターン。
知財の講演会なんかでも、よく質問に上がる問題で、講師の人は苦笑いしながら「こればっかりは、恨んで企業を辞めていく技術者を減らすしか方法無いですね」と良く言ってますね。
誓約書なんか書かせても無駄ですからな。処罰を覚悟している無敵の人にそんなもんは何の拘束力も無いわ。
辞めるときに十分な退職金を与えたらどうだ?とか言われるかもしれませんが、それもおそらくあまり効果ない。
後の人生失敗した時に「今の俺の境遇は(以下略)」ってなって、ノウハウ大安売り状態はありえる。
私が思うのは、もう技術者に関しては定年退職まで責任もって雇った企業が飼い続けるしか無いんじゃないのかなぁ、と。
多少成果が上げられなくても、他の部署に回すとか、何かしら仕事を与えて、プライドが折れない程度の給料を与えて飼い続けるしか。
まるでクビにならない公務員のように。
でないと危ないもの。どうも使えないからとクビを切って、後で恨まれて自爆テロ的な行動を起こされたら、取り返しつかないし。
技術者ばかり優遇するのか、と憤る人もいるかもですが、それ以外方法ありますか?
まさか、辞めさせた後にゴルゴ13に頼んでスナイプ!なんて出来ないし。
で。
理屈は兎も角現実はどうなのかというと、未だにえげつない方法で技術者を切ってるメーカーあるみたいなんですよね。
子会社に要らない人材を集めておいて子会社ごと切るとか。
企業を恨んで辞めていく技術者を減らすどころか増やす行為がどうも横行してる様子。
金で転ぶタイプが減っても、その他のパターンは減らないだろうなぁ;
複数の人が「そもそも日本は技術者を軽視し過ぎ」「給料が安すぎるから裏切られて当然」「いや、フツーに生きていくには十分な給料を貰ってるだろ。決して安くない額で。ワーキングプアでもあるまいし、金で裏切ることを正当化するな」
って、やいのやいのと言い合ってるのを見かけたのですが。
それ、結構昔の話なんだよな。
今、同じことをすると、古巣の企業に訴訟を起こされて損害賠償請求されたり、下手すると逮捕されて刑務所に入れられるから。
この前、輸出貿易管理令の問題で、戦略物資の製造技術を勝手に外国人に教えると、それが資料無し、口頭オンリーであってもバレたら犯罪。牢屋にブチ込まれる、って言いましたけど。
実は不正競争防止法でも改正があって、企業の秘密技術、所謂ノウハウを勝手に教えると刑事罰が科される場合がある風になったらしい。
社員教育で「会社の秘密を金銭目的に転売するような真似をすると、民事で訴えることができるんだぞ」って内容のドラマを見せられてて、訴訟リスクがあるのは知ってたんですが。
(とある製造業の主任研究員だった男がライバル企業に引き抜かれ、お土産と称して古巣の企業のノウハウを伝達。「これは俺の頭の中のデータだ。会社の資料は書類一枚持ち出して無いから大丈夫だ」って言っていたら「それでも訴えることは可能なんだよマヌケ」と古巣に訴訟を起こされて地獄に堕ちる物語)
刑事罰まで科されるようになったか。(10年以下の懲役、2000万円の罰金)
なんか世間では技術流出に何も対策を打っていないような感じで思われているようですが。
ちゃんと対策は打ってるんだよね。
昔は兎も角、今は「バレたら牢屋に入れられることを覚悟しているならどうぞ」状態。
だから、昔みたいに札束で頬を叩いて技術者を引き抜くのはかなり難しい状態になってるとは思うんですけどね。
じゃあ安心なの?
いや;
刑事罰の追加程度では防げないパターンがありますからね。
犯罪者になってもいいから、俺は古巣に復讐がしたいんだ!
こういうパターンは刑事罰では防げない。
ようは退職者問題で、古巣の企業を無理矢理辞めさせられた人が、後の人生が上手くいかなくて「俺の今の境遇は、俺をクビにしたあの会社のせいだ!」と恨んで、処罰覚悟で技術を流出させるというパターン。
知財の講演会なんかでも、よく質問に上がる問題で、講師の人は苦笑いしながら「こればっかりは、恨んで企業を辞めていく技術者を減らすしか方法無いですね」と良く言ってますね。
誓約書なんか書かせても無駄ですからな。処罰を覚悟している無敵の人にそんなもんは何の拘束力も無いわ。
辞めるときに十分な退職金を与えたらどうだ?とか言われるかもしれませんが、それもおそらくあまり効果ない。
後の人生失敗した時に「今の俺の境遇は(以下略)」ってなって、ノウハウ大安売り状態はありえる。
私が思うのは、もう技術者に関しては定年退職まで責任もって雇った企業が飼い続けるしか無いんじゃないのかなぁ、と。
多少成果が上げられなくても、他の部署に回すとか、何かしら仕事を与えて、プライドが折れない程度の給料を与えて飼い続けるしか。
まるでクビにならない公務員のように。
でないと危ないもの。どうも使えないからとクビを切って、後で恨まれて自爆テロ的な行動を起こされたら、取り返しつかないし。
技術者ばかり優遇するのか、と憤る人もいるかもですが、それ以外方法ありますか?
まさか、辞めさせた後にゴルゴ13に頼んでスナイプ!なんて出来ないし。
で。
理屈は兎も角現実はどうなのかというと、未だにえげつない方法で技術者を切ってるメーカーあるみたいなんですよね。
子会社に要らない人材を集めておいて子会社ごと切るとか。
企業を恨んで辞めていく技術者を減らすどころか増やす行為がどうも横行してる様子。
金で転ぶタイプが減っても、その他のパターンは減らないだろうなぁ;