素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

重くて暗いのが本質的に好きなのよね

2020年06月11日 00時00分00秒 | 日記
私、重くて暗い話が大好物な面がありまして。

例えば、マガジンだとなれの果ての僕らだとか。
今週最終回を迎えたドメカノなんかでも、種部出てきてからイキイキしだしましたしの。

そんな私が、別冊少年マガジンでチェックする作品が先日一本増えました。

「神様はラケットを振らない」って作品なんですが。

内容は

将来を期待されていた優秀なテニスプレイヤーの少年が、ある日両親と一緒にトラック事故に遭い、利き手の右手がまともに使えない状態になってしまう。両親はそのときに彼を庇って死んだ。
両親を失い、生きがいだったテニスもできなくなって、毎日無気力に生きていたが、ある日、一人の少女に出会い、左手でテニスやりましょうよ。応援してます。信じてますと励まされる。
で、色々あって、やる気になる。

ここまでなら、フツーの変わり種スポーツものなんですけどね。
私、基本スポーツものの作品は読まないので、ここまでなら連載追ってないんですわ。
(どのくらい読まないのかというと、スラムダンクも火ノ丸相撲も読んでないレベル)

この作品が重いのはここからで。

この少女、つまりヒロインさ、ただの主人公の応援団じゃ無かったんですわ。

主人公の右手を破壊し、両親を殺したトラックの運転手の娘。

主人公に近づいたのも、左手で主人公がテニスできるようにし、元のようにテニスへの夢を取り戻させて、父の精神的な罪状を少しでも無くしたかったから。
つまり、自分の家族のために、わざわざ応援しに来たというわけです。
主人公を純粋に応援したかったわけじゃない。

で、この子の本音は早々にバレて、主人公がブチきれて全て投げ出して元の木阿弥に、なりそうなところを「こいつとダブルス組みます」とヒロインを主人公が自分のパートナーに仕立て上げる。
俺にテニスを続けて欲しかったら俺の相方を務めろと。そういうわけですね。

これがエロ漫画だったら、ついでに肉便器になれ、ムラっと来たら即やらせろとか言われてしまうところですが、幸いにもそういうことはなく。
手元に原作が無いんでうろ覚えなんですが、ようは安全圏から無責任に応援するだけで、罪を償ったような気分になってんじゃねぇ、的な。
そんな思いからの「俺の相方になれ」だったような。

で、前回、いろいろあって、主人公が自分の家にヒロインを連れて行くんですわ。
止せばいいのに。

家にはじいちゃんが一人いて「孫が彼女を連れてきよった」って喜ぶんですね。

ここ、ちょっと痛々しくて見てられなくて。
本当は、息子夫婦の仇の娘なのに、喜んでるわけですよ。
本来ならたたき出さないといけない相手なのに。

でもね。

その日の夜に真実が分かって。

じいちゃん、実は知ってたんですな。
ヒロインが仇の娘であること。

でも色々あって、気づかないふりしてて。

で、夜中にやっぱり憎悪が抑えられなくなって、ヒロインを絞殺しようとしてしまう。

で、今月。
ギリ助けが入り、じいちゃん殺人犯にならなくて済むんですが、開口一番

「何故ウチに殺人鬼の娘を招き入れた!?」

これにね、ヒロインが言うんですわ。

「お父さんは殺人鬼じゃない!!毎日無茶な仕事で辛かったところに、フラフラと主人公が道に出てこなければ、こんなことになって無かったんだ!!」

主人公の祖父はヒロインの父を殺人鬼といい、ヒロインは事故は主人公のせいだという。

ヒロインクズじゃん!
と、私はちょっと言いたくないかな。

家族は守るもんだから。
ヒロインの父、めちゃくちゃな人物では無いのよね。だから娘にも慕われてて、交通刑務所に入ってる時も、面会に来た娘に「事故は主人公が全部悪い」と言ってもらってたわけですよ。
ここのところのギリギリの家族愛にグッと来てねぇ。

良かったわ。

その後、ヒロインを両親の墓前に連れて行って誓うんですが主人公

「もう怪我を理由にテニスから逃げない」って。

これを聞いて、自分も主人公のせいにして私たち家族の事故の責任から逃げるのはやめようと思うわけですよ。
熱いですねぇ。

でまあ、そうしてこの訳ありダブルスが一歩も二歩も前進して、本物に近づいてきたところで再び問題勃発。
試合当日に、事故の件を知ってるやつらに遭遇し、ヒロインリンチ。

主人公が助けに入るんだろうけど、多分相当最低な言葉が飛び出してくるんだろうな。
「その子の身体で篭絡されたんですか?」とか「ご両親泣いてると思いますけど!?」とか。

事故の件はこの2つの家族間の問題で、お前ら関係ねーだろがwww的な。