昨年、考案して紹介しました袋コンポストですが、去年作った肥料は、団粒が出来てぱらぱらと完全分解発酵堆肥化し、非常にいいものができ、畑に撒きました。
昨年は、土と生ごみだけで作りました。
私が現在作っている物も、途中の物も含めて、完全発酵して管理していますので、臭いもほとんどしません。子バエぐらいは、少し飛ぶこともありますが、大きな虫がいることはありません。
再度、紹介します。
まず、普通に生ごみを循環させて処理したい方に。
名古屋大学の先生のバケツや植木鉢など容器を使ったのがありましたが、それと、ダンボールコンポスト、他の肥料作りなども参考に、もっと手軽にできないかということと、安心なものをということで考案しました。
揃える物は、土と 土や米などの袋。袋は1、2年経てば劣化しますので、交換してください。
土嚢袋を使うと、分解も早いようですので、安い物ですのでこれを使うといいと思います。http://matome.naver.jp/odai/2137671152478083501
それと、100均などにある 袋に土などを入れた時に入るくらいの浅い大きなトレーと、特大の目の細かい洗濯袋。
空の袋に中サイズのプラスねじ用ドライバーなどでいくつか穴を開け(少し大きめの穴にしたほうが、目がつまりません)、土を少し入れ、その上に生ごみを入れます。そして土を少し入れて、混ぜる。土で覆うようにまた少し入れます。
分解を促進させるために、米ぬかがあれば生ごみに振りかけてもいいですが、土だけでも大丈夫です。
混ぜるのは、袋の口を閉じて振ればいいです。
袋の口は閉じずに、トレーに乗せた袋を、そのまま洗濯袋に入れて、雨の当たらない、日陰に置きます。洗濯袋は、チャック止めのところの生地を切って、端までチャックがしっかり閉まるようにすると、小さな虫も入りません。
生ごみは、細かい方が分解し易いです。少しざるなどで、水分を切って乾燥させます。
他のやり方と同じで、貝やタイなどの大きな骨、玉ねぎの皮などは、分解し難いですから、入れません。魚などを入れると、臭くなったり、こバエも多くなります。土を上から被せておく。いやならば、入れない。
てんぷらなどの残り油も、土や生ごみが沢山入っている状態であれば、入れて処理できます。
土と生ごみで、全体が少し湿っているようにします。
一杯になったら、そのまま放置します。そして、次の袋に土と生ごみを同じように入れていきます。
3ヶ月経てばほぼ分解されていますので、その土を使って、同じように生ごみと土で分解させます。それを繰り返して、ずっと循環させることができます。
ですので、その後、家庭ごとのごみの量によって、自在に袋の数を増やせばいい訳で、容器を準備する必要もなく、柔軟性があります。
これですと、大きな虫がいてびっくりということもありませんし、袋をひっくり返して混ぜることもできますし、その時のごみの出る状態で、数を加減できます。容器を使うことなく、くん炭や発酵剤など費用も掛からずに手軽に出来ます。
次に、安心安全な肥料を作る人のための方法。
上記とほぼ同じですが、入れる生ごみを、肥料にしても安心な物かどうか厳選させること。生ごみにぬかを振りかけて分解し易くするのと、ぬかも、窒素、リンやカリ、カルシウム、マグネシウムなどを含んだ良質の肥料になりますから。分解されると、肥料としての役割はそれほど残っていませんが。
ぬかは、安心な地域、農薬も少ない玄米を買って、精米所で精米して、そのぬかを使いましょう。又は、自宅精米で出た糠。
炭素率9以下で腐敗菌が発生するということですが、土を入れるのでその限りではありません。私の使っている土はココアファイバーや腐葉土が沢山入っていますが、普通の土でも大丈夫です。腐葉土、又は、ココナツヤシで出来た土を時々振り掛けて、調節します。
土は、鉢物などで出来た不要な土を利用できます。
古い土を黒いビニール袋に入れて、少し湿らせておき口を閉じ、日光の当たるところに、時々裏表ひっくり返して、一週間ほどおきます。そうすると、土が消毒されます。
作物によっていい炭素率は違いますが、一般的には、肥料としてはだいたい20~30くらいです。(炭素:窒素が20~30:1)。
炭素になる腐葉土を沢山入れると嵩張るので、使う時に完熟の腐葉土を追加して使います。カーマのインドネシア産の腐葉土などが、安心です。
ですが、普通に使っている鶏糞や油粕などは、窒素率の高いものですから、作物によって必要な物は違いますし、気にすることもないでしょう。
あれば、前に分解発酵させて肥料にした土を少し入れて、次を作るといいです。
残り油を入れた時は、窒素率が高くなりますので、腐葉土を大目に入れて、バランスを取ります。(*変更:油を入れると、染み出したりしますので、ココナツやしのブロック土に染み込ませてためておいてから、入れています。)
3ヶ月経てば、大体分解されていますが、6ヶ月ぐらい置けば、ほぼ安心して、完熟発酵肥料として使えます。
魚の骨などはストロンチウムが気になりますし、動物性のものは卵の殻くらいで、余り入れない方がいいでしょう。
面倒なら、生ごみと土を混ぜて置いておけば、分解されて肥料になります。
ベランダなど、日陰、雨があたらない場所なら、どこでも出来ます。雨が当たる場所なら、空気が通るようにしておいて、上に軽くビニールを被せておけばいいでしょう。
お手軽、簡単でしょう?
震災後の鶏糞などは危ないですし、油粕も市販の物は薬品や遺伝子組み換え殺虫剤油ですし、手作りで、安心な肥料を作ってみてください。
ベランダ菜園などで使用の場合、循環させて作った肥料は濃くなっていますので、入れるのは少量にして、注意してください。
簡単にまとめると、浅いトレーに底数箇所を穴を開けた袋を乗せ、特大目の細かい洗濯袋に入れる。そこに土と生ごみを混ぜて入れ、土でふたをする。あれば、米ぬかを生ごみに振り掛ける。
チャックは、しっかり閉じる。
生ごみは、水気を切る。貝、タイなどの硬い骨、たまねぎの皮は、分解しにくいので入れない。乾燥、細かくした方が、分解が速い。
袋が一杯になり3ヶ月したら、その土を使ってまた同じように生ごみ処理ができる循環型。袋の数は、その後家庭のごみの量によって加減できる。