朝、ヨーグルトを食べると太る
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全米の食生活を変えたベストセラー『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』から、内容の一部を特別公開する。
パンやシリアルがお腹を空かせる
朝食に炭水化物を摂ると、エネルギーが急上昇してから急降下し、食物への渇望に終日悩まされることになる。このことは自分で試してみれば、火を見るより明らかだろう。
いつもの朝食の代わりに完全無欠コーヒー(良質のバターとココナッツオイルを混ぜたコーヒー)を飲むだけにしてみて、何時間後に食べ物が欲しくなるか。たいていの人は、短くても5〜6時間は食欲がオフになる。
次に、朝食に完全無欠コーヒーに加えてタンパク質を摂ってみよう。たぶん、おおよそ4〜5時間は満腹でいられるが、脂肪のみの朝食の場合ほど長くはない。
それから、野菜の有無は問わず高タンパク質・低脂肪の朝食を摂ってみよう。満足はするだろうが、満腹感がつづくのはもっと短い時間になるだろう。
最後に、低脂肪バターを塗ったベーグルや無脂肪ミルクをかけたシリアルの朝食を試してみよう。2〜3時間もすれば、もっと食べたいと猛烈に欲するはずである──さしずめドーナッツあたりを。オートミールは、ベーグルよりちょっとは「腹持ちがいい」が、タンパク質や脂肪にはとうてい及ばない。
炭水化物の朝食は、あなたを空腹のままにするばかりか、脳をフル回転させるためには少なくとも数時間は入っていなければならないケトーシス状態から離脱もさせてしまう。これらの理由から、いくつかのダイエットはほぼ完全に炭水化物を食べないよう推奨していることで有名だが、先述のとおり、それはそれで別のたくさんの問題を引き起こす。
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その理由の一つとして、朝から晩まで悪玉菌にえさを与えつづけるのを避けたいということがある。前述したように、空腹の腸内細菌は脂肪を燃やす絶食誘導脂肪因子(FIAF)を生成する。糖やでんぷんが与えられたらFIAFの生成がストップして、体が脂肪を蓄えだす。
腸内細菌に一日中でんぷんや糖を与えるなんて言語道断だ。なぜなら、脂肪を燃やすどころか体に蓄えさせるのだから。略
炭水化物は「夜」に摂るのが唯一の正解
完全無欠ダイエットでは、適量の完全無欠な炭水化物(後述。およそ30グラム、野菜を添えて)を食べるのはかまわないが、夕食かその直後に限る。そして、週に1〜2回は100〜150グラムを食べること。厳密な量はあなたの空腹度やストレスレベル、どれくらい速く減量したいかによって変わってくる(炭水化物を食べる量を減らせば速く減量できる)。
炭水化物を夜に食べるのが重要なのには、いくつか理由がある。まず体をリラックスさせて睡眠へ導くセロトニンという神経伝達物質の生成に、でんぷんと糖が使われること。炭水化物が体をリラックスさせ、エネルギーレベルを低下させるならば、ハイパフォーマンスと集中が必要なときより、眠りたいときに摂取するほうがいい。ラブラドール脳がエネルギー切れを感じて糖分の補給をせがむより前に眠ってしまうことも有益だ。
また、夜の炭水化物の摂取から得られる血糖の上昇分は、あなたが眠っているあいだに脳が必要な働きをするのに役立てられる。これで適量のケトン体が生成でき、涙や粘液を形成する原料が与えられて睡眠の質が劇的に改善される。涙と粘液の原料とは、炭水化物だ。タンパク質をブドウ糖に転換して充分な量の涙を作るのは、代謝的に困難な人もいる。
これは長期間にわたる低炭水化物ダイエットにつきまとう問題なしに、そのメリットを存分に享受できる第一級の方法だ。炭水化物を摂取する適切なタイミングこそ、完全無欠ダイエットならではの成功のカギである。ほかのどんな長期間の高脂肪・中タンパク質・低炭水化物ダイエットでもとうてい同じ結果は達成できないだろう。
(※この原稿は書籍『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』の第4章から一部
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