今日は、青梅の天狗岩へ弁当を食べに行きましょう。
天狗岩は標高400mほどです。麓の住人がかなり上の方まで散歩に上がってくるくらいですから、とくには心配いりません。しかし、山は山です。気を付けてください。
まず、入り口までの生き方は2つあります。
(1)青梅線の青梅駅下車。駅前ターミナルから「吉野行」のバスに乗り、「明治橋」で下車。
明治橋は馬引沢に架かっています。橋を西へ渡って、旧家の手前をすぐ左〔南〕に入るの道か、旧家を過ぎてから左に入る道か、どちらでも入り口になっています。
(2)青梅駅で奥多摩行きに乗り換え、一つ目の「宮ノ平駅」下車。駅南を道沿いに奥多摩方向へ歩いて、分岐点を左〔南〕に向かい、多摩川に架かる「和田橋」を渡ります。渡ってすぐの道を左〔東〕にとり、住宅街を抜けると、右〔南〕に車が行き来する吉野街道が見えます。そこに明治橋のバス停がありますから、渡ったところが入り口です。
入り口を入ってすぐに馬引沢に架かる橋を渡ります。この付近には、5月頃に野イチゴの花が一面に咲き、6月頃真っ赤に熟れるのがみられます。私はこれでジャムを作った〔カミさんに作ってもらった〕ことがあります。
その後はずっと林道です。
しばらく行くと、堰堤が現われます。まだとっつきですが、歩くのがメンドウという人は、ここで魚が泳ぐのを見ながら弁当、というのもおすすめです。
でも、ゆっくりでも歩くと、いろいろなものが見られます。
たとえば、次の写真のもの。日陰だったのでちょっと暗いですが、こういうのを見ると来てよかったと思います。

それから、もう一つ。
対で会話をしているようでおもしろいですね。こういうのは、山だからといっていつでもどこでもあるわけではなくて、これだけでした。

馬引沢に沿って1kmくらい入ると、沢が細くなってきて、いよいよ山歩きらしくなります。でも、山仕事の車が入ってくることもある普通の林道です。とくには苦労なことはありません。

さらにもうちょっと歩くと、木漏れ日が照り映えて、歩くのが嬉しくなる林道になります。歩いていてくたびれたら、先をいそがず、ここで弁当というのも結構おすすめです。こういうすがすがしい林道はなかなかありません。手〔カネ〕がかかりますからね。
いま、ひどい円安になって、そのために外材が割高になって、国産材が見直されてきています。こういう機会に、国土保全や環境問題・資源問題として山林、国産材、国内資源の利活用の見直しをするべきです。国土の3分の2を占める林野を生かさない手はないですね。
それにしてもほれぼれとします。
この写真は私の傑作の一つです。向こうを知りたくなりませんか。実にいいんですよ。

もう少し歩くと天狗岩に着きます。
最後を急ぐと苦しくなります。のんびりと、さっきの林道で休むくらいの余裕で行けば、なんということもないです。
今日の目的地は天狗岩ですが、その手前にある赤ボッコもいいです。赤ボッコの東には大きな朴の木はあります。時季がよければ、風に揺れる優雅な朴を楽しむことができます。
それから、前に紹介した次の写真のコッペパンも・・・まだあるかどうか・・・?

No.69で掲載
赤ボッコから5分くらいで天狗岩です。
右の方が宮ノ平。中央を南北に多摩川が流れ、手前の橋が和田橋、向こうが日向和田橋、左に吉野街道が見えます。ここで弁当を食べるのがおすすめですが、なにもなくてもいいものです。
念のために、天狗岩から落下しないように気を付けてください。

天狗岩の左〔西〕方向に大岳山があります。
写真の一番高いのが大岳山ですが、いくつかほかの山が重なってます。
天狗岩は危険ではありませんが、千鳥足なら落下するかも。くれぐれも注意してください。

天気が良くても、良すぎて逆光ということがあるので、これはどうしようもないですから、なんどか通うことも検討してみてください。
なお、帰りは、来た道を戻る、日向和田へ降りる、五日市へ降りる、いろいろあります。どれも距離は変わりませんが、バスの便、鉄道の便は少し違います。半日くらいを余裕をもって計画してください。
では、良い山行を!