お金とは何かを
考えてみました。
本来
お金は
金銀財宝であり
王が
臣下に
褒美として賜るような
非日常の贈り物であったでしょう。
実際には
芋や米を頂いた方が
腹の足しになります。
つまり
江戸時代末期に
幕府が倒れたのは
お宝が
無意味に市井に溢れ
それをマモンとして崇めた結果の
自業自得な醜態です。
もともと
東国の武士は
土地、農地、荘園に依拠した
農本主義で
西国、平家の商業主義とは
一線を画していたはずです。
その意味で
現代の異常な貨幣、金融経済の膨張は
空疎な偶然崇拝を続ける
異常な現代人を象徴しております。
貨幣の始源に
立ち返るならば
貨幣(宝物)を減らし
債券(日本銀行券)を無くした方が
賢明です。
宝物は
希少なるがゆえに
有り難きものとなります。
仕事の価値を
賃金で測り
労働価値説に固執し
最低賃金を上げることで
労働問題を解決し
職業差別を解消する道は
間違いでした。
私も
清掃業や介護業界の地位向上のために
高い給料を払うことを
事業目的の一つにしていましたが
何となく
違うようです。
そもそも
だわだわと
大判小判が町に溢れ
その多寡により
人間や仕事の価値を決めることが
間違いでした。
固定の価格や
固定の人件費を決めることが
国、自治体、民間企業の足かせとなり
自らを苦しめております。
みんなが
介護をボランティアで行い
余った食品や商品にならなかった傷ついた野菜や魚を
褒美としてあげ(贈与経済)
果樹園をボランティアで手伝い
落ちこぼれたリンゴや梨を頂けば
どうですか。
自然経済、贈与経済
自給自足、物々交換を推進し
経済を再建すれば
ポストモダンな経済社会を
実現できるでしょう。
おわり
高橋記(ポスト資本主義)