桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

奇々怪々の出来事、5日目の炭焼き

2020年03月22日 18時20分40秒 | 活動報告

1日を通してみれば煙突、通風孔の調節で低めではあるが前回と類似した

カーブを描いており3晩越しを迎えることになった。昨日までの風は強く冷

たいものだった。今日は強くはないが吹いたり止んだりを繰り返していた。

ここのところ、煙突から出る煙の量を見るに炭焼きをしているようには見えな

いと感じていた。風の圧力で煙突が抑制されるとの推理で無理やり納得させ

ていたが、今日になりどうもその推理は外れではないかと思うようになった。

風は弱くなっているのに外の煙突からの煙は出る量が少ない。しかも内部の

煙突からの量も薄く感じる。

13時のチェック時、長い竹で外部煙突を叩いてみたらどうなるか竹を持ち出

す。何度かゴンゴンと叩いてみるが見た目の変化はなかったが、暫くすると

煙の量が増え風が吹いても途切れることはなくなった。小屋に戻ると通風孔

から煙が逆流してくる。

通風孔の調節口を3/5くらいにしてつついてみたら灰の中から消し炭に火が

ついたようなおきが出てきた。(これは異常ではないかもしれない)

通風孔から空気を吸い込み燃焼、煙が煙突から出る、ごく当たり前のことのシ

ーケンスが狂っている。ここで煙突の調節用小枝を全部外してみると、煙突か

らは大量の煙が出だし通風孔からの煙は出なくなる。

そして、煙の臭いがツーンと鼻につき喉が刺されるような刺激臭でじっとして

はおられない状態になる。ということはやはり煙突から出る煙が抑制された状

態になっていたということなのか。

実験的なことを全て元に戻し様子を見ることにして15時のチェックでは煙の刺

激臭はなくなり煙は途切れることなく出ていた。根本原因はこれという確定した

ものは何もないが結果はオーライとなった。シーズンオフに煙突の調査を忘れ

ずに !!

17時172℃を示していたので18時の最終チェックで微調し明日の窯籠めに向か

う。理由はよく分からないことに振り回されている内に、通風孔の中のおき火が

残っていたこと、通風孔から煙の逆流があったことなど珍しいことに出くわした。

前回の炭焼きをコピーしたような単純なことの繰り返しなら飽きが来るかもしれ

ないが1回1回違うとなれば常に学び続けなければならない事と同じで興味を

てばこんな面白いことないと思う。

天は明日、どんな試練を与えたもうか。

  9時ごろ、煙が見えない、小屋内に滞留

  14時前の煙突、ゴンゴン後

  17時ごろ