1日を通してみれば煙突、通風孔の調節で低めではあるが前回と類似した
カーブを描いており3晩越しを迎えることになった。昨日までの風は強く冷
たいものだった。今日は強くはないが吹いたり止んだりを繰り返していた。
ここのところ、煙突から出る煙の量を見るに炭焼きをしているようには見えな
いと感じていた。風の圧力で煙突が抑制されるとの推理で無理やり納得させ
ていたが、今日になりどうもその推理は外れではないかと思うようになった。
風は弱くなっているのに外の煙突からの煙は出る量が少ない。しかも内部の
煙突からの量も薄く感じる。
13時のチェック時、長い竹で外部煙突を叩いてみたらどうなるか竹を持ち出
す。何度かゴンゴンと叩いてみるが見た目の変化はなかったが、暫くすると
煙の量が増え風が吹いても途切れることはなくなった。小屋に戻ると通風孔
から煙が逆流してくる。
通風孔の調節口を3/5くらいにしてつついてみたら灰の中から消し炭に火が
ついたようなおきが出てきた。(これは異常ではないかもしれない)
通風孔から空気を吸い込み燃焼、煙が煙突から出る、ごく当たり前のことのシ
ーケンスが狂っている。ここで煙突の調節用小枝を全部外してみると、煙突か
らは大量の煙が出だし通風孔からの煙は出なくなる。
そして、煙の臭いがツーンと鼻につき喉が刺されるような刺激臭でじっとして
はおられない状態になる。ということはやはり煙突から出る煙が抑制された状
態になっていたということなのか。
実験的なことを全て元に戻し様子を見ることにして15時のチェックでは煙の刺
激臭はなくなり煙は途切れることなく出ていた。根本原因はこれという確定した
ものは何もないが結果はオーライとなった。シーズンオフに煙突の調査を忘れ
ずに !!
17時172℃を示していたので18時の最終チェックで微調し明日の窯籠めに向か
う。理由はよく分からないことに振り回されている内に、通風孔の中のおき火が
残っていたこと、通風孔から煙の逆流があったことなど珍しいことに出くわした。
前回の炭焼きをコピーしたような単純なことの繰り返しなら飽きが来るかもしれ
ないが1回1回違うとなれば常に学び続けなければならない事と同じで興味を
持てばこんな面白いことないと思う。
天は明日、どんな試練を与えたもうか。
9時ごろ、煙が見えない、小屋内に滞留
14時前の煙突、ゴンゴン後
17時ごろ