早春 俳人永尾宋斤

祖父で「早春」を大正15年2月に主宰・創刊した永尾宋斤の俳句・俳語・俳画などからひもといています

宋斤の俳句 「早春」昭和十六年二月 第三巻二号 大正天皇崩御

2020-06-11 | 宋斤の俳句を大正十五年「早春」創刊〜昭和十九年休刊までひもとく
大正天皇崩御  
  1926.12.25 崩御

  大皿へ哭きたてまつる雪のふる
 
  くにたみは雪に面を伏し嗟き

  畏れ憧れて師走念五の曉くらむ


近詠
     北摂阿古谷にて
  枯れ檪鳴る一望を行手かな

  兎汁今夜は去ねぬ句會らし

  大氷柱まどうに添水を槝く

  野施行に一二丁交ぜりごゝろ哉

  野施行淵川すぎて行く燈哉