著者 益田ミリ
書店員の土田新二・32歳は、後輩から「出世したところで給料、変わんないッスよ」と突っ込まれながらも、今日もコツコツ働く。
どうやったら絵本コーナーが充実するかな? 無人島に持って行く一冊って?
1Kの自宅と職場を満員電車で行き来しながら、仕事、結婚、将来、一回きりの人生の幸せについて考えを巡らせる。
先日の新聞の人生案内より(ネガティブ思考を改善したいという20代後半の会社員女性に対する、哲学者・小川仁志さんの回答後半)……
フランスの哲学者パスカルは、人生は死ぬまでの暇つぶしだといっています。まさにその通りだと思います。
私たちが生まれてきたのは偶然にすぎません。いつか死ぬのも偶然なのです。
その偶然と偶然の はざまで、私たちは自ら生を手にしたのではなく、ただ それを与えられただけなのです。
だから与えられた生を好きなように生きればいいのです。人生を気楽に捉えていただけることを祈っています。