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失われた肌 / El Pasado

2009-04-16 13:15:30 | 劇場&試写★6以上
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公開中の『太陽のかけら』に続いてこちらも2007年作品やっと日本上陸のガエルくん出演作品は
『蜘蛛女のキス』のヘクトール・バベンコ監督作。


2007年トロント映画祭巨匠部門出品作品。
原作はガエル主演『ブエノスアイレスの夜』脚本のアラン・パウルス。

男同士(ゲイ)の愛にはあまり興味がないので『蜘蛛女のキス』はあんまり覚えてないけど
今作ではセクシーなガエルが観られそうで楽しみにしてた



12年目で離婚に至ったふたり、その後も関係が続いて、、、、という
昼ドラ風ドロドロ系?ドラマでエロいシーンも満載なのかと覚悟して?観て来たけどそうではなかった。

女と別れてから自由な恋愛を求める翻訳家リミニにガエル・ガルシア・ベルナル。
多国語を話せるガエルにピッタリ。

離婚後、夫を失った喪失感から孤独になり異常な執着心を持ち始める女
←元妻ソフィ
もっと見た目 美しい人との恋愛だと思ってたからいい意味での裏切り。
ガエルとちょっと不釣り合いな感じが良かった。




幼い頃から愛を育んできた若き翻訳家リミニと妻ソフィアが
結婚12年目にして別れの時を迎える。
やがてリミニは別の女性を愛するようになるが、彼のことが忘れられないソフィアは異常な執着心をむき出しにしていく。



今作でのガエル、確かに独占したくなる男。

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、ウォルター・サレス、ペドロ・アルモドバル、ミシェル・ゴンドリー、フェルナンド・ メイレレスなどなど
名だたる巨匠や有名監督たちから次々に起用されるのも納得。
苦悩する顔、ヒゲもじゃロンゲさえも 美しい
悩ましい美しさで観客を魅了
監督の表情の切り取り方も上手い。さすが!

ガエルファンだから言うわけじゃないけど、

単純に、かっこいい~と思って観てるといつも途中で、実力派であったことを思い出させる演技で驚かされる

愛しすぎるがゆえに狂っていく女を描いた作品なら過去にたくさんあるけれど、
今作では終始、ガエル演じるリミニを追って描かれる。
ガエルの波乱な人生と言ってもいいくらい。
そこに、永遠の愛を傾けようとする女の存在。



静かで淡々としてるけど展開は早い。 なのに時間が長く感じるという不思議な映画だった。

すごいドラマが展開するわけではないけど
ガエルの演技力(と表情?顔?)に魅せられ、途中退屈せずに最後まで観られた


長くつき合ってきた男女が別れ、再び数年後にまたよりを戻す。。。。
いろんな恋愛があるから そういうこともあるでしょう、周りでヨリを戻したなんて話を聞くと驚いてしまう
あんなにいろいろあったのに、って。 
わたしの場合はあんまり一人の人に執着したことがないから
一度別れたひととはヨリ戻したりは考えられないかな? あんまり過去に引きづられたくない人間(笑)
 
でも一度愛し合った者同士、簡単に忘れられないものなのかもね?
その恋愛の濃度によっては。。。

ラスト近くの、別れた男をもう一度自分のもとへ戻らせるためのセラピー、女の集団がなにげに怖い。
思い詰めた女、独占欲の強い女(男も?)は怖いな~。
ゾっとするほどの怖さだったらもっと良かったんだけど、ちょっと何かストーリー的には物足りない感も残るのでした~。
全裸sexシーンもあるけどあんまりやらしさは感じなかったのは何でだろう?

それまで写真を整理しようとしないリミニを次第にソフィアが追いつめ、
リミニは記憶まで失っていく、、、。
リミニがついに写真を整理する時に過去は終わり、2人の関係も終わる、、、。

別れによって失われたものを取り戻すための新たな心の出発

撮影の舞台はブエノスアイレスの南米だけど
雰囲気はヨーロッパ。そんなちょっと薄暗い街並の雰囲気も相まって、
大人の映画です



6/10


ちなみにいつもツッコミいたくなるタイトル、『失われた肌』って変なのって思ってたけど
原題『El Pasado』はスペイン語で「過去」らしい。
ずいぶん範囲が広すぎだな~。



海外版ポスター、しっかり胸だしてるけど、日本はやっぱり見事になくなってる(笑)

公式サイト
El Pasado    2007年  アルゼンチン=ブラジル   114min
4月11日よりロードショー


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1/8、男児誕生でついにパパとなったガエル
『ブエノスアイレスの夜』共演もあり、2007年暮れから交際していた
アルゼンチン出身の女優、ドロレス・フォンシとの間に生まれた男の子は
スペイン、マドリッドで誕生、ラザロと名付けられた
お幸せに


ガエル初監督作も、現在公開中
『太陽のかけら』 migレビュー




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