監督は「ギルバート・グレイプ」「サイダーハウス・ルール」などヒューマンドラマの傑作を生み出してきた
ラッセ・ハルストレム。 ちなみに妻は女優のレナ・オリン。
「ショコラ」「シッピングニュース」「カサノバ」といまいちなので、その後の作品観てないけど
(「ギルバート~」がやっぱりいちばん良かったな)
脚本が「スラムドック$ミリオネア」でアカデミー賞脚色賞を獲得した サイモン・ビューフォイ
ってことで気になってた。 先日、試写にて鑑賞。
でも原作あったのね。
英国で一大ブームを巻き起こしたという「イエメンで鮭釣りを」が原作。
主演はユアン・マクレガー。水産学者、ジョーンズ博士。
依頼を持ち込んだのはイエメンの大富豪の代理人、コンサルタントのハリエット。
にエミリー・ブラント。
「砂漠の国イエメンで鮭釣りがしたい」というのは富豪のシャイフさん。
演じるのは、2005年「シリアナ」にも出演していたアムール・ワケド。
金持ちの道楽で、砂漠で魚釣りがしたいというわがままに答えるというお話ではありません
砂漠で魚を釣る様なんてこたぁムリに決まってると思ってたジョーンズ博士。
なんとイギリス外務省後援の国家プロジェクトになってしまい、断れなくなってしまう。
支援を決定した外務省。
首相広報官マクスウエルには、クリスティン・スコット・トーマス。
英国への批判をかわすため、中東との緊張緩和のために、明るい話題作りに“イエメンで鮭釣り”を選んだ。
1.奇想天外なプロジェクトの顛末
2.ジョーンズ博士とハリエットとの恋の行方
3.富豪シャイフとの友情。
4.そして、イエメンで鮭が釣れるようになるのか?!
5/10(55点)
ちょっぴりネタバレレビュー
ちょこちょことユーモアもいれてるけど、原作自体が物足りず。
60歳の新人作家の本だけに、脚本家が映画として脚本していてもなんだかちょっと
古臭いような。
金持ちの道楽のために無謀な計画に参加する話しかと思いきや
砂漠に水を入れて、イエメンの自然、将来設計を考えての案だった。
次第に富豪のシャイフと友情が生まれたり、
プロジェクトで同じ夢に向かって突き進もうとする女性に
奥さんいるのに惹かれていく(学生時代の恋の末の結婚だから冷め切った関係という設定)
そのハリエットには、遠距離恋愛の軍人がいて
死んだと思い込んでいたが生きてイエメンでまさかの再会。
彼が生きてたことで、うまくいきかけてた恋も叶わなくなるのか?
いきなり夫に捨てられる妻もかわいそうに(母親に見えたけど)
養殖の鮭ならダメだ、いやそれでなければ却下、諦めるしかないとのやりとりもありつつ、
ついに鮭が入るもダムが決壊させられ、濁流に飲まれ危うく命も落としそうになる。
やはりだめかと諦めかけていた矢先、奇跡にも鮭がはねていた。
ハリエットに再会することだけを夢見て頑張ってたらしい戦地に赴いて戻って来た彼。
生きていて嬉しいけど、新しい恋との狭間で揺れる乙女心。
最後で自分か別の男か選ばせてあっさりと身を引くとはずいぶん物わかりのいい彼だなぁ~なんて思っちゃった。
魚が飛び跳ね、信じればできないことはない!と思わせるんだけど
宣伝文句で「感動する」と言われてるほどではなかった。
ちょっとありきたり感な、もうちょっと見せ場や面白い展開になればいいけど
何か物足りないのでした~。ストーリーに惹かれる方はぜひ劇場で
頭の中は、学問と唯一の趣味の釣りだけ。自称“変わり者”のジョーンズは、渋々ハリエットを訪ね、水のない砂漠に魚はムリという子供でもわかる事実を伝える。
ところが、雨期の水を蓄えた地層を見つけたシャイフは、人々の生活のために砂漠に水を引く長期計画を実行、既にダムが完成していた。
省に戻ると、鮭プロジェクトに専念しないとクビだと迫られる。
科学者としてのプライドと、家のローンとの間で揺れるジョーンズは、給料が倍になると聞いて引き受けることに。
SALMON FISHING IN THE YEMEN 2011年 イギリス 108min
12月8日より、ロードショー
2012/4/10 ロンドンプレミアにて
トロント映画祭にて。
皆様、楽しい週末を~