2013年のサンダンス映画祭で、作品賞と観客賞Wで受賞
(正直、サンダンスもカンヌで選ばれるものもあまり好みじゃないこと多いけど)
2009年1月1日にアメリカ・サンフランシスコで実際に起こった射殺事件を題材に
主人公オスカーの最後の一日を追った作品 。
黒人の青年が無抵抗なままに白人の警官に射殺された。
地下鉄フルートベール駅のホーム。
その一部始終は居合わせた地下鉄利用客らによって動画撮影されていて、
オスカーが完全に無抵抗な状態だったことが明らかとなり、全米中に衝撃をもたらした。
全く何もしていなくても、黒人やヒスパニック系の若者たちは
普通に職務質問され、所持品検査され チェックを受けることが地区によって多くあった
わずか数年前。抵抗しただけでカッとなった警官が何もしていない一般市民の若者を射殺だなんて
本当にいたたまれない話だ。
あまりにも理不尽すぎる
警官の汚職やアメリカの警察の酷い現実など映画によく題材としても使われるけど本作も、
こんな事件が実際起っていたのだから許せない。
メガホンをとったのはこれがデビュー作となる、ライアン・クーグラー監督。
事件が起こった当時、監督は主人公オスカーと同じ22歳。
監督はオスカーと同じサンフランシスコのベイエリア、オスカーの母親と監督の母親は同じアパートに住んでいたということで
撮るに至ったらしい。
クーグラー監督が「僕がこの映画を作りたいと思ったのは、オスカーの物語につながりを感じたからです」
制作に、フォレスト・ウィテカー。
22歳にしてパパ、オスカーには「クロニクル」で注目を浴びたマイケル・B・ジョーダン。
オスカーの母親にはオクタヴィア・スペンサー。
顔が既に悪人、ケヴィン・デュランドは「LOST」や
「リアルスティール」などでも悪役。
6/10(60点)
その1日がドラマティックであるとも言われてるけど、
オスカーという青年の普通の死に至るまでの1日を描いているので
普通に生活しているシーン、娘とのやりとり、母との関係が淡々と描き出され
正直半分以上は退屈だったんだけど、実話ということで映画としてとりあげることで
そのようなことが現実に起きたんだと観る者に訴えることの重要性。

そういう意味でも監督は撮るべきだと思ったんだろうし
二度とこういうことは起きてはいけない、と強く願うのだけど
どうもまだまだ現代においても人種差別からくる悲劇、とくにありえない馬鹿な警察による
事件などは後をたたないんだろう。
そういった問題提起を投げかけている作品でもある。
犬の死に目に目撃するシーンは現実にあったことではなく、
1日の出来事の中に付け加えた部分らしい。
エンドロールでは本物のオスカーの写真や
娘たちが抗議運動に参加してる映像も出てくる。
殺人罪で逮捕されるべき撃ったその警官は過失致死罪で懲役2年のところ9ヶ月ででてきたとか
酷すぎる。
奴隷制度はなくなったと言っても今でも現実に何にもしていなくても
黒人たちは無意味に殺されている。 何とかならないものなのか。
サンフランシスコのベイエリアに暮らす22歳のオスカー・グラント。2008年12月31日の朝、彼は恋人ソフィーナと4歳になる愛娘タチアナとともに目を覚ます。その日はちょうど母親の誕生日でもあった。さっそく母親に“おめでとう”の電話を入れる。前科もあるが、根は優しい青年。いろいろと失敗も多い人生ながら、今度こそ良き夫、良き父親になろうと心に誓うオスカーだったのだが…。
FRUITVALE STATION 2013年 アメリカ 85min
3月21日より公開中~
カンヌ国際映画祭にて。