有村架純が、「ストロボ・エッジ」「きいろいゾウ」の廣木隆一監督と再タッグ。
森沢明夫の同名小説を原作に、片岡翔、港岳彦が脚本で参加。
将来の夢と恋人との今後に悩んでいた夏美。
父の形見のバイクに乗って思い出の森へ。
森の近くのよろず屋で“ひと夏”を過ごすことになった夏美が見つけた、たいせつなもの。
夏美には、「ビリギャル」で第58回ブルーリボン賞主演女優賞、日本アカデミー賞優秀主演女優賞と
新人俳優賞をダブル受賞した有村架純ちゃん。
演技、実は初めて見たけどもっと弱くて柔らかいイメージだったけど、
芯の強さを感じるパワーを感じて、そしてどこにでもいそうなちょっと可愛いけど
普通の女の子を自然に演じてたのがすごくよかった。
その恋人、慎吾に工藤阿須加くん。
翔の監督デビュー作「1/11 じゅういちぶんのいち」にも出演、様々なドラマなどで活躍中。
実際の工藤くんの真面目さがそのまま出ている、
言葉も佇まいも優しい彼氏。アクのない、でしゃばらない演技がよかったよ
心優しい親子の吉行和子と光石研
いわくありげな仏師に小林薫
写真家を目指す夏美は、亡き父の形見であるバイクに乗り、かつて父と一緒に見たホタルを探しに森にやってくる。そこでよろず屋「たけ屋」を営むヤスばあちゃんと地蔵さんという老親子と知り合った夏美は、2人に自然の中での暮らしを教わり、楽しいひと夏を過ごす。ある日、地蔵さんが倒れてしまい、息子と決別したつらい過去があることも知り、、、、。
7/10(73点)
原作は未読。
始まって5分くらいで、ゆったりしてて田舎の自然の映像と寝不足もあって少し眠気が襲ってくるくらい
スローペースで「やばい」と思ってたのが、次第にゆっくりした中にも優しさあふれるストーリーに
引き込まれていった。
プロの写真家を目指す夏美は、今のすぐに撮ったものが見えるデジタルを使用しないこだわりを持つ。
写真はフィルムで撮って自分で現像して。失敗していても画が現れるまでどんな風に撮れているかはわからない。
そういうのを好む気持ち、わかるな。
人生の中での出会い。親子の縁。
血は繋がっていなくても、人と人との繋がりと、
ずっと会っていなくても、ぜったいに忘れられない家族の存在。
何を犠牲にし、何を守るのか。
そんな、人生において根本的な たいせつなもの。
を考えさせられる作品でした
架純ちゃんと工藤くんの、自然でフレッシュなカップルも良かったけど、
脇を固める渋い堅実なキャストの方々の存在感が素晴らしく
やはり名優、光石研さん。良かった。
大きな見せ場や盛り上がりがあるとかいうわけではないけれど、
心が何だかジンときてしまう、心が次第にほぐされていくヒーリング効果というのかな。
ぜひ、こころをリセットしに大画面での鑑賞をどうぞ
夏美のホタル 2016年 日本 108min
6月11日より、公開中〜