アカデミー賞作品賞、主演女優賞、脚色賞ノミネート。
コルム・トビーンの同名小説をニック・ホーンビィの脚色、「ダブリン上等!」「BOY-A」のジョン・クローリーが監督。
脚本家は「ハイ・フィデリティ」「アバウト・ア・ボーイ」などのニック・ホーンビィ。
’50年代を舞台に、アイルランドの田舎からニューヨークのブルックリンへとやって来た移民少女が、
2つの祖国、2つの運命と2人の男性への愛で揺れ、成長していく純粋な少女の物語。
主演には、本作で主演女優賞オスカーノミネートのシアーシャ・ローナン。
ブルックリンで出会うトニーに、エモリー・コーエン。
「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」でブラッドリーの不良息子役(これがデビュー)が印象深い。
ちょっとチャニング似なんだよね。
あちらではしょーもない悪息子だったけどこちらは素朴なあんちゃんて感じがいい。
地元に戻ってから出会う好青年、ジム・ファレルには「エクス・マキナ」に「レヴェナント」など
「スターウォーズ フォースの覚醒」など近年だけでも活躍が目覚ましすぎる注目株、ドーナル・グリーソン。
今回も雰囲気がまた違う。でもいつも頭よさげな知的な雰囲気。
寮のマダムはハリポタシリーズのウィーズリー夫人でおなじみ、ジュリー・ウォルターズ。
この食卓囲むシーン、度々出てきたけどその都度笑わせてくれる。
トニーの実家での一コマは末の弟が小生意気で笑わせてくれる。
仕事をする姉に、老いた母親を残し海を渡ったエイリシュ。
当然ながら昔は今のように携帯やメールがないから、離れていると手紙だけ。(長距離電話は無理)
妹の喜びを、自分のことのように喜んでくれる優しい姉。
カナダに行った妹と、月に何通も手紙のやり取りをしていたのを思い出した。
1回何枚も書いて、近況を伝える。手軽な今にはない、よさがあるよね。
生まれ育った故郷と、遠く離れた都会。
初めての恋。
もう一人の男性との間で揺れる心。
人生は選択の連続。
アメリカに住まうか地元アイルランドに戻るか。
夢を追うブルックリンのトニーと結婚か、
両家の息子で、もし一緒になったらきっと苦労もしないであろう、ジムか。
運命はいつでも自分で変えられる。
ほんのすこしの勇気と愛があれば。
これは、一人の少女の成長物語。
7/10(75点)
アカデミー賞作品賞ノミネートされるほどかなぁとは正直思ったけど、、、
垢抜けすぎない素朴さと可愛らしさでスレてない雰囲気のシアーシャだからこそよかった。
最初は接客していてもうまく話せなくて落ち込む&注意もされるが
恋をしてみるみる変わっていく。
地方から東京に一人暮らしで出てきて、最初は戸惑ったりめげたりしながらも
一人の男性との出会いや、生活、仕事に慣れていくにつれ
自分らしさを見つけていくというのは、誰しも社会人になる時に経験するようなこと。
共感できる部分も多いだろうし、
ラストで昔の自分のような子にアドバイスできるようになるのもすごく微笑ましい。
若いうちは色々な人と付き合った方がいいと思うけどそれは現代での話。笑
一人に決めたらあちこち浮気なんてしていられない。
自分だけを見つめてくれる、待っててくれる、そんな大切な人と出会った彼女はすごくラッキーだった思う
気持ちは揺れたけれども最終的にはあの彼の優しい笑顔が見られてよかった。
うん、このキャストはエモリー・コーエンくんで正解
波乱万丈の女の人生物語の方が個人的に好みなので
人生の選択を迫られながら、一人の女の子から女性への変化と成長する過程を描いたこの物語は
すんなり綺麗にまとまりすぎのような気持ちで好みで言えば少し物足りなかったかな。
だからわたしにとっては、いい映画であるのはわかるけど、あまり印象には残らないような感じの作品でした〜
アイルランドの小さな町エニスコーシーで姉と母と3人で暮らす少女エイリシュ。町の食料品店で働く彼女は、意地悪な女店主にこき使われながらも、どうすることもできな閉塞感に苛まれていく。そんな妹を心配した姉ローズの力添えを得て、エイリシュは一大決心の末に単身アメリカへと渡る。過酷な船旅を経て、ようやく新天地となる大都会NYへと降り立ったエイリシュ。ブルックリンの高級デパートで売り子として働き、同郷の女性たちと寮生活を送る。しかしなかなか新生活に馴染めず、辛い日々が続く。そんな中、ダンスパーティで知り合ったイタリア系の好青年トニーと付き合うようになり、少しずつ自信を取り戻していくエイリシュだった…。
『ブルックリン』 予告編
BROOKLYN 2015年 アイルランド=イギリス=カナダ 122min
7月1日より、公開中〜
可愛い