「わたしが三つの物語を語り終えたら、、、、今度はおまえが四つめの物語をわたしに話すのだ。
おまえが第四の物語をわたしに話す。お前は真実を語るのだ。」
47歳でこの世を去ったシヴォーン・ダウドが遺したアイディアを
パトリック・ネスが引き継ぎ完成させた同名ベストセラー児童文学を、
「永遠のこどもたち」「インポッシブル」のJ・A・バヨナ監督が映画化したダーク・ファンタジー。
1000人から選ばれた主演コナー役「PAN ネバーランド」のルイスくんが素晴らしい。
病弱な母親と一緒に住む13歳の少年。
コナーの母親、リジー・カルトンにはフェリシティー・ジョーンズ
ガンに冒されている。
おばあちゃんに見えないおばあちゃんにシガニー・ウィーバー
とても厳しくコナーとはなじまない。
怪物
コナー自宅の裏庭の墓地に生えるイチイの巨木。リアーム・ニーソンが声で命を吹き込む。
だから亡きおじいちゃんとの写真でリーアム写ってたのね。
ちと「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」風だよね
校長役にちらっと、「永遠のこどもたち」では霊媒師でインパクト出演したチャップリンの娘、ジェラルディン・チャップリン登場。
人間の裏と表、二面性。
本当は、認めたくない受け入れたくない真実を受け入れることで、一つの苦しみを乗り越える。
7/10(70点)
ネタバレあり
幻想で現れた怪物とのやりとりを描くのかと思ったら、単に現実を逃れるために少年が生み出した幻想ではなく
イチイの木である怪物は「少年のために現れた」という。
まだ13歳という多感な少年は、現実世界でいじめられたり、父親は母と自分を置いて別の家族と幸せになっていたり
大好きな母親はもう直ぐどうにもならない病気のせいで、自分の元からいなくなるかもしれないことを感じている。
唯一の楽しみといえば絵を描くこと。
突然現れたその木の巨人は、物語を3つ聞かせるという。
そして最後に自分の真実を話して聞かせろという。
その木の巨人の話す物語から、自分のイマジネーションで、水彩画タッチのアニメーションが広がっていく。
この辺りの映像がまたよくて、この世界にすっかり入り込んでしまった。
1つ目の物語は、王子と王妃の話。 悪人と思えた人は実はそうとも限らず、
実は善人でもある一面では悪かったりする。
2つ目、3つ目と 12時7分に毎度現れる怪物は語り出す。
人間の誰もが持つ優しさと弱さ、そして強さ。
少年がよく見る悪夢が現実のように目の前に起こり、
そこで自分の弱さと本当の姿を見る。
やっとおばあちゃんにも素直な気持ちを伝え
いよいよ母親が命を引き取る間際、ベットの横で素直に自分の気持ちを伝えることができたコナー少年。
家に帰り、用意されたままが使っていた子供部屋にはあるスケッチブックが。
そこに描かれた絵は、イチイの木の上に乗った女の子の姿。
ママは言ってた、「あの木は友達」と。
ベッドでも見ていた。 少年しか見えないはずの木を。
この怪物は、昔からのママの友達であり、コナーを救うため、現れたんだ。
涙は出ずとも、ラストでやられた
素敵なダークファンタジー
気になってる方は是非大画面で
13歳の少年コナーは、難しい病を抱えた母親と二人で裏窓から教会の墓地がみえる家に住み、毎夜悪夢にうなされていた。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て告げる。「今から、私はお前に3つの【真実の物語】を話す。4つ目の物語は、お前が話せ。」しかも怪物は、コナーが隠している“真実”を語れと迫るのだ。頑なに拒むコナー。しかしコナー
の抵抗など意にも介さず、その日を境に夜ごと怪物は現れ物語の幕が上がるのだが―。
A MONSTER CALLS 2016年 アメリカ=スペイン 109min
6月9日より、公開中〜
リーアム。
シガーニーが大きいのもあるけど、監督小柄なのね。
というか、ルイスくんもう成長してる
うーん。可愛さすでに抜けた