「ぼくのエリ 200歳の少女」の原作者
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの同名短編小説を映画化したスウェーデン=デンマーク合作のダークファンタジー
主演、ティーナにスウェーデンの実力派女優エヴァ・メランデル。もともとこういう顔の方を起用かと思ってたから衝撃
4時間の特殊メイクで目の玉と口だけが自分のままで18キロも増量したのだとか。
あの裸体は確かにすごかった。
人並み外れた臭覚を生かして税関で働くティーナ。
出逢う男、ヴォーレにエーロ・ミロノフ。
カンヌでの主演二人。
本作はカンヌ国際映画祭にて「ある視点」部門グランプリ。
特殊メイクが素晴らしく
さすがアカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミニーされただけある。
監督は、スウェーデン在住のイラン移民で本作が長編2作目となるアリ・アッバシ。
観た後なんとも不思議な感覚になる映画だった〜。
緩やかに進行しつつ途中で え?そういう話?と思ったら
さらに異世界へ入り込む。
ファンタジーとリアルの自然な融合により、超えていく境界線。
君は完璧だよ
7/10
ちょこっとネタバレあり
ある日、税関の仕事中に呼び止めた怪しい男と顔の構造も似ていて、自分との共通点が次第に見つかっていくミステリー要素
なんだかおかしな男だなと思ったら
そういうことですか
いや二人が森の中で体を重ねて激しい衝動に駆られるシーンはほんとびっくり。
実は彼らは、トロールだったのだ。
北欧ならではの神話(伝説)を盛り込みながらも、現代の問題も提起する。
切ないというのかなんというか、でも最後のティーナの顔を見たら、希望があるラスト。ということでいいのかな。
生まれてくる赤ん坊には、どんな子だって罪はなく、未来がある。
スウェーデンの税関で働くティーナには、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける特殊な才能があり、入国審査で欠かせない貴重な人材として活躍していた。しかし、あまりにも醜い容貌をしていたため、同棲相手はいるものの、誰とも心通わせず、孤独な人生を送っていた。そんなある日、ティーナは自分と同じような風貌の旅行者ヴォーレと出会う。本能的な何かを感じ、やがて彼に自宅の離れを宿泊先として提供するティーナだったが…。
GRANS/ BORDER 2018年 スウェーデン=デンマーク 110min
2019年10月11日より、公開中〜
カンヌ国際映画祭にて。
真ん中、監督。
いやとてもこの作品に出てた二人とは思えない お見事
見ててだんだんティーナが可愛く見えて来たのは私だけ?
動物にもヒモ男にも優しい……。(浮気はとうに気づいてるはず)
育ての両親がいかに愛情もってティーナに接してたか、お父さん訪問する場面や両親から引き取ったというエピソードから何となく分かり(だってトロールの子供ですよ!)、ティーナがお父さんを責め立ててる場面は辛かったです。どっちも可哀想……。
最初話逃がしていたコオロギを最後赤ちゃんに食べさせてるのを見て、ボーダーのあちら側に行ってしまったのかな?と思いましたがmigさんの感想のように赤ちゃんにはティーナの優しさを注いで育ったら……と希望も持てますね
小説も買ったので(ぼくのエリの後日談が収録されてます)これから読んでみます。
そうですよねー
なんだか切ないし、可愛く思えてきますよね、ひたむきで愛情を欲している優しい女性。
そうそう、あのお父さんの気持ちもねー
娘欲しいばかりにトロールの子供と知ってて育てたんだから偉いよ。って思っちゃう 笑
小説もいいですねー
私も時間あれば読みたいのだけど、、、、