時間のない現実というのは当初、あまりにも衝撃的で首尾一貫したもの
とは思われなかった
我々の世界は時間で数珠つなぎにされた一連の出来事で
髪の毛が白くなってゆくことや物体が動いている事は誰の目にも見えてる
我々が目にする変化は時間ごとのバリエーションだ
時間が無ければこの世界は完全に静止してしまう
つまり無時間論は難題に直面している
もし世界が実際には変化していないとしたら
なぜ我々に変化が起こるのか?
アインシュタインの一般性相対性理論はほかにも
ニュートン力学の時間の宇宙から抜け出せない人にとって厄介な
問題を予測している
特異点だ
宇宙空間に存在し無限の密度があるこのポイントでは
物質が押しつぶされ物理学は本質的に破綻し時間はストップしてしまう
崩壊した超高質量のなれのはてブラックホールの中心にあるのが
特異点だ その強烈な重力は近づき過ぎた物をことごとく飲み込み
特異点そのものでは時間は一切推移しないその中に入るとその後は
存在しないのだ
我々を形作る物質は宇宙における物質の僅か4%を占めている
残りは20%を暗黒物質が76%を暗黒エネルギーが分け合っている
後者はどうやら銀河系を押し開いているらしく、重力で引きあっている
にも関わらず宇宙は広がり続けている
時間がなんであるにせよ
それが137億年前ビッグバンと共に産まれ
もし宇宙が終わるようなことがあればそれに従うのは解っている
宇宙学者が思い描く最も可能性が高い終末のシナリオは
宇宙が膨張し続けた結果最終的にエネルギーがまばらになり
正確には時間は終わっていないもののもはや意味を失ってしまう
全てが平衡状態にあり、なんらかのプロセスや相互作用が始まっても
すぐさま逆方向のプロセスで打ち消されてしまう
かりに、宇宙が永遠に続いたとしても、
時間が無ければ我々は生きてゆけないだろう・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます