砂漠の音楽

本と音楽について淡々と思いをぶつけるブログ。

Ezra Collective 「You Can't Steal My Joy」

2019-05-02 10:47:52 | イギリスの音楽


ハローみなさま、素敵なGWをお過ごしですか?
私は無事出勤し、午前の業務をあらかた終えたところです。午後も仕事です、なんなら明日も仕事です。慈悲はない。アイエエエ!!シゴト!?シゴトナンデ!!!????ゴボーッ!!!


そんなわけで今日は先日リリースされたばかりのロンドンジャズ界の牽引者、Ezra Collectiveの新作『You Can’t Steal My Joy』(以下YCSMJ)を。
ネットで見た情報だとこれがデビューフルアルバムって言われているんですが、以前出していた『Chapter 7 + Juan Pablo』はEP扱いなのかな?あれもいい作品だったんだけれど、いい曲がたくさん入っていたけど、全体を通して聴くとそこまでビビっと来なくて。でも今作は1曲目から最後までビビっと来ます、まるで頭のてっぺんから顎まで電気が流れたような。そんなわけでとりあえず1曲目を聞いてみてよ。
…と思って探してみたけどなかった、残念。浮遊感のあるおしゃれな鍵盤、心地良いビートを刻むバスドラ。モーツァルトなんかよりよっぽど胎教に良さそう。


「ジャズってビル・エヴァンスやエリック・ドルフィーしか知らな~い」「今更ジャズって、おっさんの趣味じゃないの?」と思うそこのあなた。現代のジャズはここまで進化したんです、と感じられるのが本作品です。
ていうかこれはジャズなのか?という気すらする。理論やコード的にはジャズなのかもしれないけど、このバスドラの刻み方や音の感じは、D’Angelo聴いている気分に近い。たぶんブラックミュージックの影響があるのでしょう。前作もそうだったけど、ラップが入っている曲もあるし。そんなわけで5曲目どうぞ。こちらはありました。

Ezra Collective - What Am I To Do? Feat. Loyle Carner (Lyric Video)



何度か聴いて感じた本作の特徴は「スリリング」「テンション」。まず2曲目。ドラムが敢えてはずして叩いていて(スネアで帳尻合わせているけど)、「この曲は一体どうなるんじゃ?」という妙な緊張感があります。映画の「セッション」を彷彿とさせる。ドラムを譜面に起こしたらどうなるんだろう、叩くの超難しいだろうな。
それから5曲目。女性ヴォーカルが入った曲ですが、最初の発声が生々しいのと、微妙に音を外していて。でもそれが不愉快ではなく、妙にこちらの注意を惹きつけます。ベースのオカズ的フレーズやドラムのフィルなど、そういった細工があちこちに散りばめられていて、独特のテンション(緊張感)があるというか、聴いていてハラハラドキドキする気持ちになるのです。

本作のハイライトはこの曲。本当にドラムがいいバンドだ、1つのフレーズが終わっていったん静かになる前のドラムが気持ちいい。あと地味にベースがすごい。
São Paulo



GW連休長くて退屈してきた~って人、ぜひこのアルバムを聴いてみてください。きっとスリリングな感覚と、それに伴う心地よさを味わえます。まあGW中にも仕事がある私にとっては、毎日がスリリングですけどね。ワハハハハハ、ウワハハハハハ。ゴボーッ!!!

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