先日のルイ君(小5・広汎性発達障がい)のレッスンの時に、気が付いたことがあります。
ルイ君は今、4分の3拍子の曲を練習しているのですが、
どうしても、3拍目の後に、微妙なお休みが入ってしまいます。
そのことを注意する為に、先週は、最初の4小節の全ての3拍目の箇所に、
「お休みしないで」「休憩しないで」「ストップ禁止」「止まらないで」と書きました。
するとルイ君は、きちんと3拍子で弾けるようになりました。
私はすっかり安心して、もう1週間、この曲で3拍子のリズムを習得させようと思いました。
そして1週間が経ちました。
先日のレッスンの時、ルイ君は 意気揚々と その曲を弾き始めました。
最初の4小節は、完璧でした。
しかし、それ以降の小節は、やはり隙間の空いた3拍子になってしまいました。
私は、ハッと気が付きました。
5小節目以降に、私は何の注意書きも書かなかったからです。
ルイ君の曲は、極初歩の曲ですので、AABAの二部形式です。
なので、最初の4小節Aを習得できれば、次はほとんど同じAですし、
Bの箇所は雰囲気が変わりますが、Aで3拍子の感じを身体で覚えれば、
すぐに出来るだろう~と勝手に期待していたのです。
確かに、私が横で拍子を取っていた先週のレッスンの時は、
5小節目以降もすんなり弾けるようになりました。
しかし、御家庭で練習する際に、元の木阿弥になってしまったようです。
ただ、私が但し書きを書いた最初の4小節だけは、きちんと弾けましたので、
ルイ君なりに、注意深く練習したのだと思います。
ルイ君にとって、応用させる~ということが、まだ難しいのでしょう。
目視によって確認させることの大切さを実感しました。
これからは、そのあたり気をつけて、徐々に応用力も身に付けさせたいな~と思います。