ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

理解しているという驕りが招いたこと

2019-02-04 | アスペルガー児 Y君

先々週のヨウ君(中1・アスペルガー児)レッスンの時のことです。

ヨウ君は私に
「僕のクラスは、31人中、30人がインフルエンザに罹ったんです。」と言いました。

「へ~っそれは凄いね。大流行だったんだね。」と私は応えました。

 

そんな会話をしたのが印象的だったので、先回のレッスンの時、私はヨウ君に

「クラスみんながインフルエンザに罹った時、1人だけ罹らなかった人がいたでしょ。
その人の健康方法が知りたいね。」と言いました。

するとヨウ君は、「あっ、あれは嘘だったんです。」と答えました。

私は、ヨウ君が話を面白くしようと思って、私に大袈裟に言ったのだと解釈して

「な~んだ、そうだったのね。
話を盛り上げようと思って、大袈裟に言っちゃったんだね。
ららみ先生も、そういうことあるよ。」と言って笑いました。

すると。。。

何とヨウ君の眼には、みるみると涙が

あともう少しで大泣きしそうな感じでしたが、ヨウ君は、必死に我慢していました。

「僕が、嘘をつかれたんです。
僕が、ららみ先生に嘘をついたのではありません。」

「まあ、そうだったのね。勘違いしてごめんね。
早とちりして、本当にごめんなさい。」

ヨウ君は、「大丈夫です。」と言って、その後は平静になりました。

 

あ~っ今回は、私の大失敗でした。

ヨウ君とのお付き合いは、もうすぐ3年になりますが、
この3年のうちに、随分とヨウ君のことを理解してきたつもりでした。

それなのに、こんな失敗をしてしまったのです。

ヨウ君は非常に真面目で純粋なお子さんです。

反面、冗談が通じないところがあり、言葉を言葉通りに受け止めます。

これは、アスペルガー児の特徴でもありますし、
ヨウ君が真面目に生活をしている~という証拠でもあります。

ヨウ君は、本当に純粋な中学生なのです。

 

今回の事は、「私はヨウ君を理解している」という驕りが招いたものだと思います。

これからは気を付けなければと思ったのでした。

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