先々週のヨウ君(中1・アスペルガー児)レッスンの時のことです。
ヨウ君は私に
「僕のクラスは、31人中、30人がインフルエンザに罹ったんです。」と言いました。
「へ~っそれは凄いね。大流行だったんだね。」と私は応えました。
そんな会話をしたのが印象的だったので、先回のレッスンの時、私はヨウ君に
「クラスみんながインフルエンザに罹った時、1人だけ罹らなかった人がいたでしょ。
その人の健康方法が知りたいね。」と言いました。
するとヨウ君は、「あっ、あれは嘘だったんです。」と答えました。
私は、ヨウ君が話を面白くしようと思って、私に大袈裟に言ったのだと解釈して
「な~んだ、そうだったのね。
話を盛り上げようと思って、大袈裟に言っちゃったんだね。
ららみ先生も、そういうことあるよ。」と言って笑いました。
すると。。。
何とヨウ君の眼には、みるみると涙が
あともう少しで大泣きしそうな感じでしたが、ヨウ君は、必死に我慢していました。
「僕が、嘘をつかれたんです。
僕が、ららみ先生に嘘をついたのではありません。」
「まあ、そうだったのね。勘違いしてごめんね。
早とちりして、本当にごめんなさい。」
ヨウ君は、「大丈夫です。」と言って、その後は平静になりました。
あ~っ今回は、私の大失敗でした。
ヨウ君とのお付き合いは、もうすぐ3年になりますが、
この3年のうちに、随分とヨウ君のことを理解してきたつもりでした。
それなのに、こんな失敗をしてしまったのです。
ヨウ君は非常に真面目で純粋なお子さんです。
反面、冗談が通じないところがあり、言葉を言葉通りに受け止めます。
これは、アスペルガー児の特徴でもありますし、
ヨウ君が真面目に生活をしている~という証拠でもあります。
ヨウ君は、本当に純粋な中学生なのです。
今回の事は、「私はヨウ君を理解している」という驕りが招いたものだと思います。
これからは気を付けなければと思ったのでした。