先日のルイ君(小5・広汎性発達障がい)レッスンの時のことです。
ルイ君のお母様が、切羽詰まった面持ちで
「小学校(公立小の支援学級)の担任の先生が、
なかなかルイのことを理解してくれなくて、私もルイも、気が滅入っています。」
と涙ながらに仰いました。
お話しをうかがってみますと~
ルイ君の担任の先生は、ルイ君の苦手なことを無理矢理やらせ、
叱咤激励するのだそうです。
例えば、音楽の時間は普通学級の中で学ぶのですが、
ルイ君は、学校の音楽の時間が苦手で、耳を塞いでうずくまってしまうとのこと。
ピアノが大好きなのに、音楽が嫌い?と、一見不思議な気がしますが、
ルイ君は、正しい音程や、美しい音が好きなので、
みんなで一斉に吹く、リコーダー練習の音が耐えられないのです。
なので、音楽の時間も普通学級に行きたくないルイ君と、
どうしても、普通学級で音楽の授業を受けさせたい担任の先生との間で
意見の対立が起きているようでした。
音に敏感~というのは、自閉傾向にある子の特性なのですが、
担任の先生は、その辺りを理解していらっしゃらないのかもしれません。
支援学校の先生になるには、特別支援教員の資格が必要ですが、
小学校の特別支援クラスの担任になるには、特別な資格は必要無く、
小学校教員の資格だけで配属が可能なのだそうです。
研修などはあるのでしょうが、発達障がいの子の特性などを
詳しく知らずに接している場合もあるのかな?と思いました。
特にR君は、お喋りも上手ですし、漢字の能力は健常児以上です。
なので、担任の先生にしてみれば、
「頑張らせたら健常児に近づくのではないか?」と思っているようで
「お母さん、もっと頑張らせましょう!」と、何時も言うのだそうです。
それは、先生なりの愛情や熱意の表れかもしれませんが、
その熱意が、ルイ君や御家族の方を追い込んでいるのは事実です。
支援学級の先生にも、特別な資格が必要になればいいな~と思った出来事でした。