昨日の朝、Sちゃん(高2)から、
「右手の指にトゲが刺さって痛いので、レッスンをお休みさせてください。」
と連絡がありました。
私は
「それならば、左手だけのレッスンをするので、休まずに来てね。」
と答えました。
Sちゃんは、部活と塾が忙しいので、1回レッスンをお休みすると、
なかなか振替レッスンが出来ないのです。
夜になり、レッスンに来たSちゃんの右手を見たら、
確かに大きな絆創膏が巻いてあり痛々しそうです。
大きなトゲは、病院で抜いてもらったとのこと。
「災難だったね~」と言いつつ、レッスンを始めました。
Sちゃんは、最近、Sちゃんの希望で「トルコ行進曲」を練習しています。
この冬、何故か私の教室では、「トルコ行進曲」が大ブームで、
ただ今、3人の生徒さんが、この曲に挑戦中なのです。
何時もは、どうしても右手のメロディーの指導に偏りがちなレッスンですが、
昨日は、左手だけを丁寧にレッスンしました。
ベースの音を大切に弾くと、
18世紀にヨーロッパで流行っていた「トルコ風」に弾ける事。
大太鼓や、シンバルをイメージして弾くと、音の感じが掴めること。
トルコ風を醸し出す為に大切な、左手のリズムを意識させて、何度も弾かせました。
すると、左手だけを何度も弾く事により、
Sちゃん自身にも、大きな気づきと発見があった様で、
何度も「面白い。」「楽しい。」と言ってくれました。
そして、
「この頃、ヨーロッパの人々は、トルコ風の文化に憧れを持っていたらしいよ。
Sちゃん達が、洋楽に憧れるのと同じ気持ちかな?」
と言うと、ニッコリ笑ってくれました。
左手だけのレッスンを行うことにより、
昨日は、Sちゃんにとっても、また私にとっても、
印象に残るレッスンが出来たと思います。
まさに、ケガの功名だな~と思ったのでした。