ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ケガの功名~左手だけのレッスン

2019-02-19 | ピアノ教室

昨日の朝、Sちゃん(高2)から、
「右手の指にトゲが刺さって痛いので、レッスンをお休みさせてください。」
と連絡がありました。

私は
「それならば、左手だけのレッスンをするので、休まずに来てね。」
と答えました。

Sちゃんは、部活と塾が忙しいので、1回レッスンをお休みすると、
なかなか振替レッスンが出来ないのです。

 

夜になり、レッスンに来たSちゃんの右手を見たら、
確かに大きな絆創膏が巻いてあり痛々しそうです。

大きなトゲは、病院で抜いてもらったとのこと。

「災難だったね~」と言いつつ、レッスンを始めました。

 

Sちゃんは、最近、Sちゃんの希望で「トルコ行進曲」を練習しています。

この冬、何故か私の教室では、「トルコ行進曲」が大ブームで、
ただ今、3人の生徒さんが、この曲に挑戦中なのです。

何時もは、どうしても右手のメロディーの指導に偏りがちなレッスンですが、
昨日は、左手だけを丁寧にレッスンしました。

ベースの音を大切に弾くと、
18世紀にヨーロッパで流行っていた「トルコ風」に弾ける事。

大太鼓や、シンバルをイメージして弾くと、音の感じが掴めること。

トルコ風を醸し出す為に大切な、左手のリズムを意識させて、何度も弾かせました。

すると、左手だけを何度も弾く事により、
Sちゃん自身にも、大きな気づきと発見があった様で、
何度も「面白い。」「楽しい。」と言ってくれました。

 そして、
「この頃、ヨーロッパの人々は、トルコ風の文化に憧れを持っていたらしいよ。
Sちゃん達が、洋楽に憧れるのと同じ気持ちかな?」
と言うと、ニッコリ笑ってくれました。

左手だけのレッスンを行うことにより、
昨日は、Sちゃんにとっても、また私にとっても、
印象に残るレッスンが出来たと思います。

まさに、ケガの功名だな~と思ったのでした。

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