ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

ピアノ好きにお薦め!グリーンブックを観て来ました!

2019-05-02 | 読書、文学など

先日、友人と一緒に
アカデミー賞受賞作品「グリーンブック」を観てきました。

時は1962年のアメリカ。。。

ニューヨークで暮らすイタリア人 トニー・バレロンガと、
黒人ジャズピアニストの、ドクター・シャーリーとの友情物語です。

用心棒としてナイトクラブで働いているトニーは、
店が改装に入る年末2ヵ月の間、別の仕事を探すはめになります。

そして、ひょんな事から、黒人であるドクターの専属運転手になりました。

そして、人種差別が色濃く残るアメリカ南部への
演奏旅行に付き添うことになります。

最初は、ドクターのことを、「黒人」としか見ていなかったトニーでした。

彼自身も、黒人に対して差別と偏見があったのです。

しかし、長年 一流ナイトクラブで用心棒として働いていたトニーは、
ドクターの音楽の素晴らしさにも、ちゃんと気づける人でもありました。

 

そんな2人の演奏旅行のドライブは~

お行儀の良いドクターと、荒くれ男のトニー。

そんな2人の対照的な行動が、
アメリカの風景と共に興味深く描かれていました。

ドクターの演奏は、どこに行っても大歓迎を受けます。

それ程の実力が、ドクターにはあるのです。

しかし、舞台を降りると、理不尽な人種差別に直面せざるを得ません。

トイレもホテルも、そしてレストランでさえ、
白人と黒人は区別されていたのです。

その中で、ドクターの気持ちに寄り添うトニー。

そんな2人は、お互いを認め合いながら徐々に友情を育み。。。

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見終わった後に、静かで優しい余韻の残る、
本当に心温まる、良い映画だったと思います。

お互いの心が寄り添うまでの、様々な心の揺れが丁寧でしたし、
アメリカの まっすぐ続く道路や、美しい田園風景~
そして酒場の様子も、風情があって秀逸でした。

そして、随所に流れる音楽も素晴らしく、拍手したい程でした。

特に、白人用のレストランでの食事を断られた後、
黒人が多く集う酒場で、ドクターが弾いたショパンの【木枯らし】には
心を打たれました。

クラシックをきちんと学んできたドクターのプライドや、
差別に対する怒りや哀しみが、【木枯らし】のメロディーに乗せて、
切々と訴えかけてくるようでした。

ピアノ音楽が好きな人も充分に楽しめる、素晴らしい映画だと思います。

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