私には、音大の頃からの友人(瞳さん・仮名)がいます。
瞳さんの御主人は、10数年前に非常に稀な病気に罹りました。
長く入院していましたが、
半身が麻痺した状態で退院し、以来、車椅子生活になりました。
それからの瞳さんの孤軍奮闘が素晴らしいのです。
その当時、お子さん2人が私学に通っていたこともあり、
瞳さんは、猛烈に働き始めました。
朝、子供2人を送った後は、ヤク◯トの販売員として働きます。
その後、一旦自宅に戻り、御主人の御世話。
そして、お昼は、和食屋さんで働きます。
帰宅した後は御主人のお世話をし、
その後は、夜遅くまでピアノを教えます。
瞳さんは、自宅、楽器店、
そして出張レッスンも厭わずに、多くの生徒さんを教えました。
そんな中でも、瞳さんは、決して愚痴を言いません。
状況を、当たり前の事として淡々と受け止め、
今出来ることを泰然と行うのです。
瞳さんは10代の頃から、人に甘えたところが無く、
なんでもテキパキと行う人でした。
しかし、これ程までに動じない人だったとは
計り知れない彼女の大きさに、
長年の友人として、大きな誇りを感じます。
さて、そんな友人御夫妻と私達夫婦は、
この連休中、一緒に旅行に行く計画を立てました。
行き先は、御主人(正樹さん・仮名)の希望で、
茨城県ひたちなか市にある【ひたち海浜公園】です。
今の季節は、ネモフィラが見頃で、
正樹さんが、是非観たい!と提案してくれたのでした。
(続きます~)