ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

はい、お手本ですから

2021-05-16 | 自閉症児 M君の不思議

マサ君(自閉症・特別支援高1)と
ルイ君(広汎性発達障がい・特別支援中2)は、
療育の頃からの仲良しです。

それぞれ、別の小学校に通っていたのですが、
ルイ君が、マサ君と同じ特別支援中学に入学してからは、
先輩と後輩の間柄になりました。

マサ君は、そのことが嬉しくてたまりません。

去年の今頃は、レッスンの度に
「僕は先輩です」と、ニコニコ笑顔で言っていました。

 

 

さて、先日のレッスンの時です。

マサ君は、キャサリン・ロリン作曲の
「アラベスク」を練習していました。

右手の指をチェンジする箇所があり、
どうしても突っかかってしまいます。

片手ずつだと出来るのですが、
両手で弾くと、そこの箇所だけ止まってしまうのです。

 

マサ君は、少しイライラして
「ラストです」と言います。

「ラストです。」と言う時は、
もう弾きたくない!の合図なのです。

 

「あら~マサ君。
もう少ししたら、ルイ君もこの曲を弾くと思うんだけど。」

「はい。」

「ルイ君がこの曲を初めて弾く時、
マサ君が、お手本を弾いてくれるかしら?」

「はい、弾きます。」

「そう、ありがとうね。
では、質問ですが、お手本は間違えても良いですか?」

「間違えたらダメです。」

「じゃあ、ルイ君のお手本として立派に弾く為に、
マサ君は頑張れますか?」

「はい、頑張れます

 

そう言うと、マサ君は、集中して練習してくれました。

そして、その難しいフレーズを、
きちんと弾けるようになりました。

「マサ君、頑張りましたね。」

「はい、お手本ですから。」

マサ君は、満足そうなお顔で そう言いました。

 

さすが先輩 かっこいいです

 

 

お願い
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

メッセージ

メッセージを送る