マサ君(自閉症・特別支援高1)と
ルイ君(広汎性発達障がい・特別支援中2)は、
療育の頃からの仲良しです。
それぞれ、別の小学校に通っていたのですが、
ルイ君が、マサ君と同じ特別支援中学に入学してからは、
先輩と後輩の間柄になりました。
マサ君は、そのことが嬉しくてたまりません。
去年の今頃は、レッスンの度に
「僕は先輩です」と、ニコニコ笑顔で言っていました。
さて、先日のレッスンの時です。
マサ君は、キャサリン・ロリン作曲の
「アラベスク」を練習していました。
右手の指をチェンジする箇所があり、
どうしても突っかかってしまいます。
片手ずつだと出来るのですが、
両手で弾くと、そこの箇所だけ止まってしまうのです。
マサ君は、少しイライラして
「ラストです」と言います。
「ラストです。」と言う時は、
もう弾きたくない!の合図なのです。
「あら~マサ君。
もう少ししたら、ルイ君もこの曲を弾くと思うんだけど。」
「はい。」
「ルイ君がこの曲を初めて弾く時、
マサ君が、お手本を弾いてくれるかしら?」
「はい、弾きます。」
「そう、ありがとうね。
では、質問ですが、お手本は間違えても良いですか?」
「間違えたらダメです。」
「じゃあ、ルイ君のお手本として立派に弾く為に、
マサ君は頑張れますか?」
「はい、頑張れます」
そう言うと、マサ君は、集中して練習してくれました。
そして、その難しいフレーズを、
きちんと弾けるようになりました。
「マサ君、頑張りましたね。」
「はい、お手本ですから。」
マサ君は、満足そうなお顔で そう言いました。
さすが先輩 かっこいいです
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