ららみ先生のピアノのおけいこ

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映画「僕が跳びはねる理由」東田直樹さん御自身の感想・その3

2021-05-19 | 自閉症の作家・東田直樹さん

13日と15日に御紹介した

映画「僕が跳びはねる理由」の東田直樹さん御自身の感想
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/d447bcc4a7263185662bcb1e84a3cc19

映画「僕が跳びはねる理由」東田直樹さん御自身の感想・その2
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/1ffc4242586b2063223a67005f776edb

今回は、その3です。

 

今回も、改めて気づかされる事が記されています。

是非、お読みくださいね

 

 

 

 

見た目の自閉症者の様子と心の中が違うなら、簡単には想像できないのではないかと考える人もいるでしょう。

見た様子のままの感情のときも、もちろんあると思います。けれど、いつでもそうだとは限らないのではないかと僕は言いたいのです。

誰だって、笑っているのに心の中では泣いていたり、嬉し過ぎて涙が出たり、怒りながら本当は謝りたかったりすることがありませんか。

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僕は、この前Twitterで、
「人の心の中を想像するのは、誰でも同じです。障害があるからという前提を元に考え過ぎると、想像しなければならない部分が増えます。どちらにしてもその人にしか本当の気持ちはわからないのですから、シンプルに考える方がいいと思っています。」と書きました。
シンプルに考えるというのは、見たままの様子と感情をすぐにむすびつけることではありません。

では、どうすればいいのでしょう。

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人の心の中を想像するとき、大事なことは、その人になりきって考えてみることだと思います。

「もし自分がその人だったらどうだろう」と想像してみてほしいのです。

この想像は「自分だったら」ではなく「自分がその人だったら」ということです。今のあなたが、その人の立場になるのではなく、自閉症だということや、その人の置かれている状況はそのままで、思考だけ入れかえる感じです。

「自分は自閉症ではないのだから」「その人のことはよく知らないから」と言う人もいると思います。見聞きしたことや知っている情報だけでも構わないので、その人になったつもりで、どんな気持ちでいるのかを考えてもらえたら、もっと簡単に答えはでるような気がするのです。
それが僕の「シンプルに考える」です。

 

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僕はときどき、「どのように接してもらいたいか」という質問をされることがあります。

僕自身は自閉症であっても普通の人と同じように接してもらえれば、それでいいと思っています。
どのような対応を望んでいるかは、ひとりひとり違うと考えています。

置かれている環境は異なりますが、映画の中でも自閉症当事者が成長することや生きづらさが軽減することを願い、工夫したり、努力を重ねたりしながら、みんな頑張っていました。

今回の映画では、僕が紹介したインドのアムリットさん、イギリスのジョスさんの他にも、アメリカのベンさんとエマさん、そしてシエラレオネのジェスティナさんが登場します。それぞれが魅力的な人たちです。今の日本では知ることのできない物語を目にすることができるでしょう。

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広い世界の中で、どこにでも自閉症者はいる。それは、ある意味衝撃ではないでしょうか。知識として知っていることと目の当たりにすることは違います。

僕は、この映画を見て自閉症という障害を抱えながら生きているのは自分ひとりではないという事実に勇気をもらいました。

映画「僕が跳びはねる理由」ぜひ、ご覧になってください。

※映画「僕が跳びはねる理由」配信が決定しました。
5/28(金)より6/24(木)までシネマ映画.com にて配信されます。
よろしければご覧ください。

 

 

東田直樹さんのnote より
https://note.com/higashidanaoki26/n/ndb89f044f8ab

 

 

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