今年の春頃から、立て続けに 小川 糸 さんの小説を読み続けています。
まず最初に「ツバキ文具店」、その続編「キラキラ共和国」
次に、「つるかめ助産院」、「食堂かたつむり」
そして、たった今 読み終わった「あつあつを召し上がれ」
どれも、一気に読める程読みやすく、
そして、一気に読んでみたくなる程 魅力的な小説でした。
小川 糸さんの小説には、
哀しい生い立ちの女性や、切ない体験をした女性が多く出てきます。
そして、その女性達は、自らの運命を呪ったり自暴自棄にならず、
毎日を丁寧に生きているのです。
読みながら、そんな生き方をする主人公達に、
私は、「頑張って。」とか「えらいね。」と呟いてしまいます。
私自身が、主人公達の隣に住んでいるかのような、
そんな気持ちになるからだと思います。
それ程、心の中に映像が浮かびやすい小説なのだと言えるでしょう。
そう言えば、「ツバキ文具店」と「つるかめ助産院」は
NHKでドラマ化されたそうですし、
「食堂かたつむり」は、映画化されているみたいです。
私は、どれも観たことはないのですが、
ああ、確かに、小川 糸さんの書かれる小説は、
映像化したくなるような小説が多いな~と思いました。
ところで今、私のピアノ教室には、大学生の女の子が2人習いに来ています。
2人共読書好きで本に詳しく、時々、本の話をするのも楽しみです。
この間はCちゃんに、ドリアン助川さんの「あん」を薦められました。
大学の授業で取り上げられた本らしく
「意外とおもしろかったですよ。」と薦めてくれたのです。
立て続けに読んだ 小川 糸さんの小説は一休みして、
次は「あん」を読もうかな~と思っています。