9月19日
テレビの天気予報が降水確率70%の雨天を告げていました。
午後から天気が崩れる予報でしたから、苫小牧まで60㎞程でしたが、朝6時半に栗山の旅館を出発しました。
苫小牧方面の空に雨雲が広がっていました。
自転車を進めるとすぐに夕張川を渡ります。
平野を流れる川は、水の動きを全く感じさせません。
今日のルート上に、脚の負担となるアップダウンはなかった筈です。
自転車が進む国道234号にキバナコスモスが優しい花を並べていました。
自転車は順調に距離を伸ばし、かつてヒマワリの旅のブログでご紹介した東千歳のバーベキュー屋さんの前を通過します。
道の脇にユウゼンギクやネバリノギクが美しい花邑を見せてくれました。
追分辺りで、コスモスの花の連なりに心染まります。
そして自転車は、勇払原野を直線状に流れる勇払川を渡りました。
その先で国道234号は国道235との沼ノ端分岐点に差し掛かります。
北海道サイクリングの初日、私はこの場所で襟裳岬へと進路を定め、自転車をこぎ進めて行ったのです。
その日から丁度10日目、私はコスモスの島北海道を南北に縦断して、今無事に振り出しの場所へと戻ってくることができました。
植物園通いと、パソコンの前に座り続ける日々の中で、アドレナリンが末梢細胞をピリピリ刺激する時間に浸りたくなっていました。
北海道へ自転車で行くならこの季節以外はないと考え、即断即決ではしり始めた旅でした。
64歳の私にとって、来年を待つという選択肢は、自分への空手形になる可能性があると思うのです。
新しい安倍内閣の閣僚紹介で、幹事長の谷垣さんは趣味の自転車で週末に100km超も走るそうです。
あのような激務の方が自転車で100km超走ることを知って、今回の自転車旅程度であれば、まだまだやれる自信も付きました。
今回の旅で得た新しいスキルを、次につなげたいと思います。
そして、今回のブログが、私のように還暦を過ぎた方々へのエールとなれば幸いです。
などと強がっていますが、油断すると、ある日突然閻魔様からお呼び出しが掛かるかもしれません。
これからも、一日一日を大切に、心の欲するところに従い、悔いのない日々を過ごしてゆきたいものです。
ほぼ二週間に亘る旅にお付き合いを頂きまして、本当にありがとうございました。
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