猛暑お見舞い申し上げます。
少しは涼しく感じられるようにと、京丹波町にある琴滝です。
とっても清楚な感じの滝でした。
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第482回(2023年8月7日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
但馬牛博物館 / ものづくり・工場改善 但馬産業博物館
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今回の博物館訪問は、新温泉町にある「但馬牛博物館」に行ってきました。
但馬牛(たじまうし)は神戸ビーフの素となる牛(うし)です。
但馬では農耕用の牛飼いが長年行われ、近年はビーフ用の牛の飼育が産業として行われています。
その但馬牛は7月に念願の世界農業遺産に登録されました。
日本では畜産部門では初めての登録になります。
それでは、「但馬牛博物館」へ。
〇牛のモニュメントなどのお出迎え
こちらが玄関
博物館のある但馬牧場公園にはこんな案内板が。
玄関横のモニュメント
名牛谷福土井のはく製だそうです。
この大きな牛の体にプロジェクトマッピングでいろいろな説明が行われました。
〇なぜ但馬牛はオンリーワンの牛なのか!
それは牛籍簿にあります。
人には戸籍がありますが、但馬地方の牛には牛籍簿がつくられ、
父親や母親や先祖が明確化されており、
そのことから良い肉質が取れる系統(蔓という)が明確化されています。
この牛籍簿があるのは、この但馬地方のみになります。
だからオンリーワン。
但馬の3つの主な蔓である、ふき、あつた、よしの紹介です。
牛籍簿に似た系統図です。あつた蔓。
〇選ばれた牛
江戸時代は、前田周作という牛飼いの方がおられ、優秀な牛を生産されていました。
その後、戦中から戦後にかけて田尻号という優秀な牛が出てきました。
優秀なというのは良質の肉が取れるといういう意味ですが。
この田尻号の子孫が日本全国に散らばり、黒毛和牛の99.9%は田尻号の子孫とのことです。
競馬サラブレッドと同じですね。
現在、兵庫県では子供から優秀なビーフが取れることが確認されている
12頭のオス牛から精子を取って、人工授精が行われ、良質な牛そしてビーフがつくられます。
田尻号の子孫で兵庫県から他の都道府県に行った牛によって、その地方の有名ブランドがつくられています。
例えば、飛騨牛や宮崎牛などなどです。
〇子牛がビーフになるまで
博物館にはこんなものが置いてあります。おいしそうですが食べれません。
子牛がビーフになるまでの工程は以下です。
①人工授精で子牛が生まれ。繁殖農家で9か月程度育てられます。
②その後、子牛の競り市に出され、全国各地に散らばっていきます。
③子牛は、肥育農家で2年ほど育てられます。
④そして、セリに出され、と殺され、牛肉となります。
この時、神戸ビーフになるか、但馬牛のままかが決まります。
⑤そして、私たちの食卓へ。
〇但馬牛(たじまうし)と但馬牛(たじまぎゅう)と
神戸ビーフの関係
ここからは、但馬牛(たじまうし)と但馬牛(たじまぎゅう)と神戸ビーフの関係の説明です。
但馬牛(たじまうし)は兵庫県で生まれ育った黒毛和牛と考えていただいたらいいと思います。
但馬牛(たじまぎゅう)は但馬牛(たじまうし)からとれた牛肉です。
神戸ビーフは但馬牛(たじまぎゅう)の内から選抜されたものです。
詳細は下記写真を確認ください。
選別の最大のポイントは霜降り度。
12段階の内の6以上が神戸ビーフです。
詳細は下記写真を確認ください。
これは、牛の部位の名前の説明です。
付録・・実際の牛さんにも会いに行ってきました。
これが牛舎。
おーでかい。
飼料の干し草と、
トウモロコシなどが配合されて飼料です。
井上直久(良い勉強をさせていただきました。
但馬牛博物館の方々、くわしい説明ありがとうございました。)
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