「もう寝られへん!むちゃくちゃテンション上がってきた!」
運動強度によって「糖」と「脂肪」の使われ方が変わります。
あるポイントから「糖」の使われ方が多くなると、乳酸が多く出るようになります。
それは言い換えると、血中乳酸濃度が急激に上がり始める運動強度「Lactate Threshold(LT)」であるわけです。
thresholdは「閾値(いきち/しきいち)」です。
それは「変化するポイント」と言って良いでしょう。
トレーニングをやっていて常々思うのは、もちろん生理的な変化向上も大切ですが、同じトレーニングでもthresholdが低い者もいる訳です。
LTだとかAT(anearobic threshold)だとか、OBLA、様々な生理的な閾値があり、それを向上、変化させようと日々トレーニングするのです。
ところが全てに共通するのは、閾値を超えた時にどういう取り組み方をしたか?ということです。
何を言いたいかと言えば「苦しみを乗り越える閾値」がそれぞれあるという事です。
LTを少し超えたところで「キツさを感じる選手」もいれば、「全然感じない選手」もいるということです。
LTを超えたら「フォームを崩す」者もいれば「維持する」者もおり、
OBLAを超えたら「種目を変える」者もいれば「その種目で追い込む」者もいる。
これはある意味、条件反射(学習とは異なる)が成立しているところもあります。
「条件反射」は後天的に獲得された行動であるから、繰り返し繰り返し「苦しくなったら→フォームを崩す」をやってきた反応です。
ならば逆手に取って「乳酸が溜まってきたら→フォームを意識する」ということに徹底して時間を費やすことで「良い条件反射」を獲得する事が出来ます。
アスリートにとって必要な「threshold」は結局のところ「Pain Threshold(PT)」です。
「苦痛に耐えうる閾値」が高くならなければ新しい自分に出会えない。
頭の中の「閾値」をあげろ!