「50m×20本」
これを持久力の練習にしなさい。
という問題が出たら、サークルを変える事がまず第一に挙げられるだろう。
では、続いて
スピード持久力の練習に変えなさい。
であれば、どうするだろうか?
サークルと特に泳速が関わってくるだろう。
さらに、
スピード練習に変えなさいならばどうだろう?
サークルは運動時間に応じて、その倍以上の休息を取るだろう。
しかもそのスピードはレーススピードと同様またはそれ以上だ。
そうすると50m×20本では50mのスプリンターにとってはあまりにも長過ぎ、あまりにも強度の低いトレーニングとなってしまう。
50mという単位距離では50mのスピードには全く届かない。従って単位距離を変えざるを得ない。
しかし100mのレースも出るとなると話は変わってくる。
先ほどのスピード持久力の練習に於いては、過去の自分にならば必ず届くのである。
諸外国はそのさらに先を行こうと必死である。
以前は50mのベストタイムを2倍にして5秒を足したタイムがスタンダードであったが、現在はプラス4秒で泳ぐにはどのような練習が効果的かを探るのである。
25m×40(45秒)
これはシエロフィーリョのコーチのスピード持久力トレーニングの一端だ。
プッシュスタートで11秒で泳がせるそうだ。
それは後半を24秒で泳ぐスピードを筋肉と神経系へ動きを刷り込まさせる作業であり、筋肉への負荷を高めるトレーニングである。
そして最後は無呼吸でハード!(ただの無呼吸ではない、息を吐き切ってからの、だ。しかし良い子は決して真似はしてはいけません。)
そういう「限界突破」のトレーニングを打ち込むにはやはり、肉体だけでは所詮無理な話である。
しかし、ひとたび意識がそこに到達したならば、ゆくゆくは世界と戦っているだろう。
勉強もスポーツも同じ。
やらされているうちは本当の力にはなりにくい。
シンプルに「強くなりたい」と思いながら打ち込み続ける。