競泳空想科学

聞いたことがある。
人間が思い描いたことは実現できると。
あとは行動するだけだ。

Pain Threshold

2012年10月12日 | 水泳

運動強度によって「糖」と「脂肪」の使われ方が変わります。

あるポイントから「糖」の使われ方が多くなると、乳酸が多く出るようになります。

それは言い換えると、血中乳酸濃度が急激に上がり始める運動強度「Lactate Threshold(LT)」であるわけです。

thresholdは「閾値(いきち/しきいち)」です。

それは「変化するポイント」と言って良いでしょう。

トレーニングをやっていて常々思うのは、もちろん生理的な変化向上も大切ですが、同じトレーニングでもthresholdが低い者もいる訳です。

LTだとかAT(anearobic threshold)だとか、OBLA、様々な生理的な閾値があり、それを向上、変化させようと日々トレーニングするのです。

ところが全てに共通するのは、閾値を超えた時にどういう取り組み方をしたか?ということです。

何を言いたいかと言えば「苦しみを乗り越える閾値」がそれぞれあるという事です。

LTを少し超えたところで「キツさを感じる選手」もいれば、「全然感じない選手」もいるということです。

LTを超えたら「フォームを崩す」者もいれば「維持する」者もおり、

OBLAを超えたら「種目を変える」者もいれば「その種目で追い込む」者もいる。

これはある意味、条件反射(学習とは異なる)が成立しているところもあります。

「条件反射」は後天的に獲得された行動であるから、繰り返し繰り返し「苦しくなったら→フォームを崩す」をやってきた反応です。

ならば逆手に取って「乳酸が溜まってきたら→フォームを意識する」ということに徹底して時間を費やすことで「良い条件反射」を獲得する事が出来ます。

アスリートにとって必要な「threshold」は結局のところ「Pain Threshold(PT)」です。

「苦痛に耐えうる閾値」が高くならなければ新しい自分に出会えない。

頭の中の「閾値」をあげろ!


ありがとうね!

2012年10月09日 | 水泳
えー、ついこの前大台の40才になったと思ってたら、もう41才になっておりました。。
大学にお世話になって4年が経ちます。
まだ何一つ大学には貢献出来ていません。
しかし学生は必死にについてきてくれます。
昨日も朝から、いや、今朝もですが私のチームには叱りつけました。
それでもこうやって誕生会を開いてくれるのは、本当にありがたいし、嬉しいものです。
普段が辛くても試合でベストが出ると全てが報われる選手と同じように、私も叱りつけるのは、早い段階で軌道修正をしなければ、後々軌道修正をしたとしても間に合わないのは分かっているからです。
「叱って良かった」と思えるのは時間が経ってからのことです。
今の3年生は1年次も2年次も寮の仕事を一緒にやってくれた唯一の学年です。
昨日のミーティングで「支え合う」事を言いましたが、あくまでも支え合うのです。
支えてもらってばかりがチームワークだなんてとんでもない。
支えてもらうのであれば、それに全力で応える努力を怠ってはいけません。
一生懸命に取り組んでこそ、支えてもらう権利が生まれるのです。
何一つ努力もせず、勉強もせず、その仲間に入ろうというのはあまりにもおこがましい。
といってもうちの学生は良く頑張っています。
そのままさらに高みを目指して一緒に夢を叶えましょう。

「佐々木コーチに素敵な一年をプレゼントします。」
その言葉、期待しますよ!笑

いやー、何才になっても祝ってもらうって嬉しいもんだなぁ。

可逆性

2012年10月07日 | 水泳

のんびりムードは土曜日まで。

ここからは一気にエンジン全開です。

高校生の快進撃が続いています。

もう学年別のカテゴリーなんて考える時代じゃないのかも知れません。

いつでもどこでも勉強ができる時代です。

以前は一部の者にしか知り得なかった情報が一般的にも入るようになっているのです。

しかも好奇心が高い者は勉強だなんて思っていませんから、吸収力の高い高校生はもしかすると我々よりも非常に多くの情報量があるのでしょう。

良く耳にする「これを現役時代に知っていたら、強くなれていたのに。」を今の高校生達はテクニック局面で見る事が出来るのです。

トレーニングを「泳ぐ事」+「座学」とするならば、大学で一番トレーニングしているのは「彼」です。

ただし、この足し算の答えは世界に目を向けると今のままでは逆転劇が起こります。。

今まで以上に難しく、深く、長く時間をかけて行う事が必要です。

トレーニングの原理原則の一つ「可逆性」

元に戻るのは簡単です。。

 


2016 「See You Again」

2015「繋心」

2015「HAC」

for you , to me