百歳に向かってもう一度歩いて世界一周

平成7年1月1日より歩いて世界一周に挑戦して居ますので引き続き続けますのでご照覧あれ!

口上 蝦蟇の油売り

2014年03月14日 10時21分25秒 | 随想

        百歳に向かってもう一度歩いて世界一周 3月14日(金) 雪

子供の頃、神田神保町に居た頃の話。夏は三崎神社・五十さん・一六さんなどと何処かで毎晩のように縁日があって、夕涼みがてらに夜店をひやかしに行く。そこで覚えた香具師の口上を先生の居ない自習時間に教壇に上がって披露する。入れ替わり立ち変わり登壇する。うまくいってもしくじっても皆に受ける。

 広沢虎蔵の清水の次郎長や落語の寿限無は常連だが、蝦蟇の油売りが面白い。口上が長いので、中々最後まで続かないが、頭のイイ奴はやはり長々とやる。

 私も覚えようと立っていた時、私の頬っぺたを強く押して、「サア ごらん下さい!この子のほっぺの黒子を蝦蟇の油で取って進ぜよう!」と言って私にガス灯を翳して人垣に見せた。私は自分の頬っぺたに黒子があるなどと思ったことは一度もなかったが、この時は確かにあった。

 そして口上の後、蝦蟇の油を塗り、見事に取った黒子を見せた。取った後は凹んでいた。思いっきり押し当てたので凹んだんだと思ったが、香具師は取れた証拠と言って人垣に紹介した。私は誤魔化された気分になった。やはり香具師はインチキだとこの時思った。

 ここで、口上を紹介しておこう。
                 (株式会社山田屋薬局 「ガマの油」添書より)

サアーサアーお立ち会い 
ご用とお急ぎでない方はゆっくりと聞いておいで。
 遠出山越え笠のうち、聞かざる時は物の白黒出方善悪がとんと分からない、山寺の鐘がゴーンゴーンと鳴ると言いども童子来って鐘に撞木を当てざればとんとカネの音色が 判らない。
サテお立ち会い 手前ここに取りいだしたるは筑波山名物ガマの油、ガマと申してもただのガマとガマが違う、これより北、北は筑波山のふもとは、おんばこと云う露草をくろうて育った四六のガマ、四六五六はどこで見分ける。
 

 前足の指が四本、後足の指が六本合わせて四六のガマ、山中深く分け入って捕いましたるこのガマを四面鏡ばりの箱に入れるときは、ガマはおのが姿の鏡に映るを見て驚き、タラーリタラーリと油汗を流す、これをすきとり柳の小枝にて三七二十一日間、トローリトローリと煮つめましたるがこのガマの油。
 

 この油の効能は、ひびにあかぎれ、しもやけの妙薬、まだある、大の男の七転八倒する虫歯の痛みもぴたりと止まる、まだある出痔いぼ痔、はしり痔、はれもの一切、そればかりか刃物の切れ味を止める。
 

 取り出したるは夏なお寒き氷のやいば、1枚の紙が2枚、2枚の紙が4枚、4枚の紙が8枚、8枚の紙が16枚、16枚が30と2枚、32枚が64枚、64枚が一束と28枚、ほれこの通り、ふっとちらせば比良の暮雪は雪降りのすがた。
 

 これなる名刀も一たびこのガマの油をつける時はたちまち切れ味が止まる、押しても引いても切れはせぬ。 と云うてもなまくらになったのではない、この様にきれいにふきとるときは元の切れ味となる。

 サーテお立ち合いこの様にガマの油の効能が分ったら遠慮は無用だ、どしどし買って行きやがれ!

          

            百歳に向かってもう一度歩いて世界一周 3月 14日(金           

 

日数「日」

総歩数(歩)

総距離(m)

平均歩数(歩

今  日

    1        

17,871

12,510

 

今  月

14

257,947

180,563

18,467

今  年

73

1,332,125

9,978

18,254

2005年から

3,330

48,248,649

33,761,545

14,488

70歳の誕生から

6,862

130,198,780

91,126,6

18,974

北大西洋グリーンランド島からカナダに入国「 カートライト」に到着。ポートシンプソン向かう後186,982m