4月の読書メーター読んだ本の数:29
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ナイス数:3782
国境の銃弾―警視庁公安部・片野坂彰 (文春文庫)の
感想病院図書室の本。国境の島・対馬で一撃で3人を殺した事件が発端。キャリア公安マンの片野坂、ベテラン情報官の香川、音大出身で三か国語を操る女性捜査官白澤が、公安部長付の特捜チームで犯人とその背景を追う。あの半島に巣食う闇は深い。。
読了日:04月01日 著者:
濱 嘉之珈琲屋の人々 どん底の女神 (双葉文庫)の
感想殺人を犯し刑期を終えて地元に戻り珈琲屋を営む行介と幼馴染みの冬子と島木。珈琲屋を訪れるのはわけのある人々。癌の告知を受けた男の話と夫の浮気を疑い若い男と不倫しようとした妻の話が印象に残った。行介と冬子はこの先どうなる?
読了日:04月01日 著者:
池永 陽特等添乗員αの難事件 IV (角川文庫)の
感想病院図書室の本。世界を股にかけ無賃乗車や無銭飲食を重ねる謎の韓国人美女、ミン・ミヨン。鮮やか過ぎる手口で飛行機も豪華客船もすべてただ乗りの0円旅行。観光業界としては捨て置くわけにはいかない。絢奈とミヨンの知恵比べ、恋のライバルも現れる。サクサク楽しんで読了。
読了日:04月02日 著者:
松岡 圭祐蟻の菜園 ‐アントガーデン‐ (角川文庫)の
感想病院図書室の本。単行本で既読ですが、一気に物語に没入、やはり面白い本は再読しても面白い。婚活サイトで知り合った複数の男の相次ぐ不審死。容疑者・円藤冬香には完璧なアリバイが。事件に関心を持つフリーライターがたどり着いた30年前の事件。児童虐待がもたらした影響が切なくて胸に迫る。
読了日:04月03日 著者:
柚月裕子万能鑑定士Qの事件簿VI (角川文庫)の
感想病院図書室の本。万能贋作者・雨森華蓮。鎌倉の豪邸を舞台に不可解な鑑定依頼の数々。華蓮は何を目論んでいるのか?小笠原くんのずっこけに笑わせてもらった。
読了日:04月04日 著者:
松岡 圭祐桑の実が熟れる頃: 南蛮おたね夢料理(五) (光文社時代小説文庫)の
感想病院図書室の本。倉阪鬼一郎さん、初読み。重い病に倒れた米国人青年・トマス。故郷の母の味を再現するために奮闘する夢屋の面々。悲しいお話だが、英語の表現が面白く和みました。
読了日:04月05日 著者:
倉阪 鬼一郎始まりはジ・エンド (双葉文庫)の
感想終わりから始まる7つの物語。絶縁・永久に・引き際・余命・陰のコレクター・彼女のステージ・死ぬまでにしてほしい五つのこと。ハッピーエンドで終える「彼女のステージ」が好き。「死ぬまでにしてほしい五つのこと」は妹のはかりごとに唸らされる。
読了日:04月05日 著者:
新津 きよみ長く高い壁 The Great Wall (角川文庫)の
感想従軍作家として北京に派遣されていた小柳逸馬は突然の要請で前線へ向かう。万里の長城・張飛嶺で起きた分隊10名全員死亡、戦死ではない不可解な事件の真実とは?
読了日:04月06日 著者:
浅田 次郎白バイガール 爆走! 五輪大作戦 (実業之日本社文庫)の
感想東京五輪を目前にした横浜駅前で身元不明のバイクライダーが白バイに追尾されたあげくに暴走死亡事故を起こした。責任を問われ謹慎させられた元口にかけられた疑いを晴らすために木乃実たちは調査を。横浜を狙うテロリストとの戦いの行方は?相変わらずテンポ良く楽しんで読了。
読了日:04月07日 著者:
佐藤 青南目撃 (徳間文庫)の
感想幼い頃に母が父を刺殺する現場を目撃した作家の曽我に、夫を殺害して有罪判決を受けた関山夏実美から無実の罪を着せられた自分を助けて欲しいと言う手紙が届いた。大学時代の友人で夏美の主任弁護人の服部朋子と共に控訴審に臨む。人間の記憶の不確かさを問う作品。夏美に感情移入出来ず今一つ楽しめなかったのが残念。曽我の両親の事件の真実は予想通り。
読了日:04月09日 著者:
深谷忠記メイド・イン京都の
感想京都の老舗料理店のあとを継ぐことになった婚約者の実家に東京から移り住んだ美咲に襲いかかる試練の数々。やがて彼ともスレ違い、家を出て…。Tシャツの製造販売からブランド立ち上げ。事業展開はやや上手く行きすぎ感も。でも面白くて一気に読了。佳太が良い奴で惚れそう♪
読了日:04月09日 著者:
藤岡 陽子レイモンさん 函館ソーセージマイスター (集英社文庫)の
感想カール・レイモンと言うドイツ人青年は本場の美味しいソーセージやハムを日本に伝え、北海道で畜産を振興させ日本人の体位向上健康増進と言う大きな目標を掲げる。それを支えた妻のコウ。日本人に獣肉を食べる習慣のない時代、戦争やユダヤ人弾圧、欧州統一運動も絡み近代日本史の側面からも興味深い。大会社にレイモンさんの魂が引き継がれていたことを知り嬉しくなった。お薦め本!
読了日:04月11日 著者:
植松 三十里ブラックチェンバー (角川文庫)の
感想病院図書室の本。かなり前に単行本で読了済み。ロシアマフィアを内偵中に拉致され殺害されそうになった警視庁の河合は、殺害される寸前に❮ブラックチェンバー❯と言う組織に救われ、一年間の訓練を受ける。誰が味方か敵か?背後に隠された国際的な陰謀。今のコロナ禍も誰かが仕組んだものなら怖すぎる…。
読了日:04月11日 著者:
大沢 在昌夜の声を聴く (朝日文庫)の
感想優秀過ぎて学校に馴染めず引きこもりになった堤隆太は、目の前でリストカットした美女の通う定時制高校に通うことに。そこで知り合った大吾とリサイクルショップ「月世界」、無愛想な経営者タカエ。大吾とタカエの不思議な関係と11年前の陰惨な事件との関わり。たった1年間のハル高生活で隆太の人生は大きく変わることに。ラストは爽やか、こう言う宇佐美作品、好きです。
読了日:04月12日 著者:
宇佐美まことプリズンホテル 春の
感想病院図書室の本。シリーズ最終巻とは知らずに手にしてしまった!しかし面白くて一気に読了。浅田先生、やっぱりすごい‼
読了日:04月13日 著者:
浅田 次郎万能鑑定士Qの事件簿VII (角川文庫)の
感想病院図書室の本。シリーズ第7巻。有名ファッション誌の女編集長に接近するため第2秘書として潜入した莉子。その目的は…?大がかりな詐欺事件や5億円のペンダント盗難事件の解決。まさに万能な莉子でした。
読了日:04月14日 著者:
松岡 圭祐万能鑑定士Qの事件簿IV (角川文庫)の
感想病院図書室の本。希少な映画のポスターの連続放火事件の謎を追う莉子。臨床心理士・嵯峨敏也も登場。最後まで真犯人に気づけず一気に読了。面白かった♪
読了日:04月15日 著者:
松岡 圭祐万能鑑定士Qの事件簿VIII (角川文庫)の
感想病院図書室の本。故郷・波照間島に襲いかかる巨額詐欺事件。同級生トリオが台湾に飛ぶ。したたかな詐欺犯との台湾ドタバタツアー。ラストの「アンパンマン」に全部持っていかれた!面白かった♪
読了日:04月15日 著者:
松岡 圭祐恋に至る病 (メディアワークス文庫)の
感想斜線堂有紀さん、初読み。寄河景は天使の姿をした悪魔か?最後まで景を信じ守ろうとする宮嶺。「だって僕は景のヒーローだから」、まさに衝撃作。
読了日:04月16日 著者:
斜線堂 有紀屋上のテロリスト (光文社文庫)の
感想日本がポツダム宣言を受諾せず、終戦が3ヶ月先送りされた世界。東西に分断された国を相手に一人の女子高生が仕掛けたテロ。サクサク読み終えたのですが、新潟県民の立場から言わせて貰うと設定が面白くなくてモヤモヤが…。
読了日:04月18日 著者:
知念 実希人駅に泊まろう! (光文社文庫)の
感想豊田巧さん、初読み。実在する駅の宿をモデルに描かれたお仕事小説。ニセコの駅には立ち寄ったことがありますが、お隣の比羅夫駅にこんな素敵なコテージが有るなんて!旅心が募ります。面白かった♪
読了日:04月19日 著者:
豊田 巧グレイゴースト (双葉文庫)の
感想グレイゴーストと呼ばれるドラッグが若者に蔓延している。それを熱く真っ直ぐに追う刑事・篠崎隆哉。現職の大物代議士を祖父に持つ異色の存在の彼を執拗に排除しようとする先輩刑事の思惑。ドラッグを作り売りさばく側の卑劣さ。現実としてこんなに簡単にSNSで拡大しているとしたら怖すぎる…。ラストの攻防は中々面白く一気に読了。映像向きの作品。
読了日:04月20日 著者:
本城 雅人蕎麦、食べていけ! (光文社文庫 え 7-9)の
感想すっかり寂れた群馬の山あいの温泉地。地元の信用金庫に勤める赤城勇太は地元活性化のため祭りを企画し高校生の蕎麦打ちイベントを目玉にと考える。勇太の兄でメガバンクに勤める勇之介は老舗ホテルを格にしたリゾート計画を。巨大資本とクラウドファンディング、過去の家同士の確執も絡み物語は進み、ハッピーエンディング。勇太の熱い思い、春海の真っ直ぐさ、銀行と信金の違いもわかり面白かったです。
読了日:04月21日 著者:
江上剛殺人現場は雲の上 新装版 (光文社文庫)の
感想優等生A子と天真爛漫な劣等生B子のスチュワーデスコンビが遭遇する様々な事件。初版が1989年と言うことで時代を感じました。サクッと楽しむには良いかも。
読了日:04月22日 著者:
東野 圭吾女の名前 (小学館文庫)の
感想病院図書室の本。小野寺苓さん、初読み。岩手県で生まれ育った女性の凛として清々しい文章。育ての母や姑に寄せる愛情深さを感じました。タイトルの「女の名前」は自分の先祖を調べようとした著者が過去帳を紐解くと、家督を継いだ男を産んだ女性も、祖母とか妻としか記述されていなかったと。桜木紫乃さんの解説が良かったです。
読了日:04月23日 著者:
小野寺 苓羊は安らかに草を食みの
感想認知症の益恵の過去を辿る旅に寄り添う親友のアイと富士子。益恵が口にする「カヨちゃん」を尋ねて大津・松山そして長崎の離島・國島へ。益恵と佳代の満州引き揚げの過酷な章と交互に綴られる構成の絶妙さ、最終章、私は良かったです。お薦めです!今まで読んだ宇佐美作品で最高傑作。
読了日:04月24日 著者:
宇佐美まこと祈り (文春文庫)の
感想ダメサラリーマンの宮本楓太と新宿の公園をねぐらにしていた大里春輝。二人の章が交互に綴られる。鶴巻のの登場で一気に面白くなりました。千穂が不気味で恐ろしい。ラストは少しモヤモヤが…。
読了日:04月26日 著者:
伊岡 瞬正義の天秤 アイギスの盾 (角川文庫)の
感想正義の天秤・師団坂法律事務所シリーズ第2弾。医師の経歴を持つ鷹野を中心に5人の弁護士が活躍する。鷹野の元恋人・雨宮久美子を殺害した犯人との法廷対決は胸に迫るものが。前作ではスッキリしなかったものが今回はすべて明かされてス満足感と共に読了。面白かったです。
読了日:04月28日 著者:
大門 剛明バクテリア・ハザード (集英社文庫)の
感想石油を生成できるバクテリアが日本人の手により発見開発された。利権が絡むOPEC や石油メジャーが暗躍し、スパイや殺し屋も。そしてバクテリアの持つ強い毒性。想像していたパンデミックものではなかったけれど面白かったです。
読了日:04月30日 著者:
高嶋 哲夫読書メーター