ウルビーノのヴィーナス!

2008-04-06 23:42:27 | めもめも☆彡
いってきました、国立西洋美術館

絵画だけでなく、ヴィーナスの像やモチーフを使った調度品・装飾品もあって、興味深かったです。
ヴィーナスの描かれ方も色々変遷があって、系統付けられるのも面白い。
キューピッドと一緒だったり、アドニスと一緒だったり、パリスの審判の場面だったり。
(鑑賞にあたって微妙にギリシャ神話とローマ神話の知識が要るかも。
 私なんてバカだからミネルヴァって誰だっけ?とか一瞬悩んだし)

今回の目玉のウルビーノのヴィーナスは、横たわるヴィーナスという一ジャンルの1枚らしいです。
この絵に関しては、謎が多いようですが!
その謎も含めてとても魅力的ですね。
多分、今回の出展作品の中で1番美人だしー!
好みはそれぞれですが、私は、ちょいと気が強そうな挑発的なおねーさんが大好きなんですよ(笑)
しなやかな髪も張りがあって尚且つしっとりしていそうな肌も素晴らしいではありませんか~♪
実物が見られてシアワセ
行って良かったですぅ。


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「シェイクスピアのたくらみ」を読んで

2008-04-06 02:23:15 | 
岩波新書/喜志哲雄著
岩波さんちの解説にもあるように、「シェイクスピアの意図した観客の視線」に主題があるのが面白い!
私、まんまとだまされてましたー!
&そーいうことだったのか!の目から鱗ってのも有だったり。
いやー、シェイクスピアって一筋縄じゃいかない。


中でも「じゃじゃ馬ならし」の解釈は納得。
今までなんとなく釈然としなかったんですけど。
たとえばミュージカル「キス・ミー・ケート」なんかだと、劇中劇だからなんとも言えないけど
ペトルーキオのことをなんとなく好きになったのかなぁ…って雰囲気でしたし
エリザベス・テーラー主演の映画も、彼のワイルドさに惹かれたっぽかったような
そうそう!MOONLIGHTING(髪の毛がまだあった頃のブルース・ウィリス主演のTVドラマ)では
ペトルーキオのアタックにケートが根負けしたっぽいし~。

でも。そうじゃなかったのね!
更にそれは戯曲を「ちゃんと」読めばわかることだったわけですねぇ。
ケートの印象変わっちゃったよ~。
今まで思ってたのより、ずっと賢い上に怖いじゃんかー!
もう一度、読み返したいと思いますよ、ええ!

それにしても。
シェイクスピアってやっぱりすごい。
ご存知の通り、彼の戯曲は完全なオリジナルってわけじゃなくって
底本があったり、みんなが知ってる事件を題材にしてたりするわけですがー!
知ってる人ならこう考えるだろう、とか知らなかったらこう、とか。
この台詞がどう響くかとか~ものすごく緻密な計算がなされてる…けど
何も考えなくて、わかってなくても、ただ見てるだけで十分面白い(それが正しいかどうかは別)ですからね。

400年以上読まれたり上演されたり、生き残ってるだけのことはある…わけです。

*

なんて偉そ気に書いてますが
そもそも私がシェイクスピアの作品を読んだのは(別の場所に散々書いてる通り)
手塚漫画の影響なのでした。
御大もやっぱりすごいですよぉ。
マクベス⇒バンパイヤだもんねー!
人獣の一族と悪役ロックのかげに隠れてるけど
ツボとして押さえなきゃいかんところはちゃんと押さえてるし。
3人の魔女に後押しされて(唆されてって言うべき?)主殺しするしー
予言の裏がわかったときのインパクトとかね!
間違いなくロックはマクベスの系譜ですよ。
(勿論子孫とかそーいうことじゃないです、念のため)

そーいえば、ユニコにも夏の夜の夢の話があった(綺麗なカラーの漫画でしたねぇ)し
ずばり、ヴェニスの商人の漫画化(タイトル:ベニスの商人)っていうのもありましたよね~。
確かバサーニオをロックがやってて、ここでも男装(仮装に近いけど)の乙女の相手なんだなぁ
と思いましたとも。
そーして自分の奥さんに気付かないウカツっぷりもアニメ版フランツに近い(笑)

シェイクスピアや手塚先生と肩を並べるのは絶対無理でしょうけど
少なくともリボンの騎士を原作だと言い張るなら、
もう少しなんとかならんのでしょうか、今回のリメイク。


今はただのバカ漫画だけど、実はこんな意図が隠されてて!なんてことが
この先にあるとは到底思えないし。
(今から考えてくれても良いんだけど・苦笑)
否、そもそもあの脚本家を名乗る人はシェイクスピアすらまともに読んだことがないような気が(あくまでも仕事内容から受けるイメージ)する。


私の中で、既になかったことにしたつもりでしたが、さすがに本屋で雑誌が並んでるのを見ちゃうとね。
頭も胸もキリキリと痛みますよ。
リボンの騎士が55年間生き延びてきたのを台無しにしてくれましたよね、T塚プロもK談社も。
1分1秒でも早く打ち切りになれば良いのに。

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