『たんぽぽ娘』

2013-06-12 23:36:12 | 
「ビブリア古書堂の事件手帖」を読んでいたらば、懐かしい本が出てる~!!

コバルトの「たんぽぽ娘」って絶版なのは間違いない(よね、コバルトの古いのって殆どそーじゃないだろーか)と思ってたけど、8000円(とお話の中で値が付いてる)って何事?
そんな金額なのかい!?
ちなみに1980年の発売当時、240円ですよぉ。
(今、ちょろっとググったら、桁が違ってた…ビブリア掲載価格だねぇ
 ついこの前、復刊されたのにね、それでもこの値段かぁ!!)



これ、竹宮恵子の「私を月まで連れてって!」に出てくるからって買ったんです。
当時の漫画仲間も確か持ってたはず。
でもって、小説を読んだら、悪くないけどそんなでもなく漫画の方が面白いなぁって。
「私を月まで…」は好きな話が多いのですが、特に(たんぽぽ娘が出てくる)vol.4 『パラドックスの匣』は、よく出来てると思う。絵も可愛いし!

コバルトの本は、短編が8本収録されていまして、当時の私は『われら誇りもて歌う』(ジュディス・メリル)が大好きだったなぁ。読むたびにぼろぼろ泣いてましたよ。
さっき読んだら、言いたいことは言え!と非常に身も蓋もない感想になったけど。
たんぽぽ娘は今の方が面白く感じる。時間の積み重ねの書き方が綺麗だし、空気が優しいよねぇ
昔も今も好きなのは、ブラッドベリの『詩』、昔はこーいう文才があったら良いなぁって思ってましたが
今は純粋に、景色の中に居るような詩ってどんなだろうと、そーいう文章に出会いたいと思いますよ。
こうやって読み返すと、確実に年齢を取ってますねぇ(笑)

せっかくなので、たんぽぽ娘がらみでもう一冊。
遠野一生の『形而上のマリア』
表題作の形而上のマリアの雑誌掲載時(1986年)に、これって、イマイチなたんぽぽ娘では?と思ったんだけど、
(あとがきによれば広瀬正の『マイナス・ゼロ』を読んでタイムパラドックスものを…ということらしい、うーむ)
同時収録されてる『形而下のマリア』と対で読むと、ライト感が増すし、時間のぐるぐるが良い感じになる。
というわけで、これも結構好きな話なのでした。
ああ、でも、絶版か~!!1993年の本だしね。


古い本、時々、場所がないからという理由で処分対象にするんだけど
よくよく考えてからにしないとダメだなぁ。
とりあえず、今回の3冊(私を月までは全6冊+後日談2冊だけど)は当分手元に置いておこう。
ひさびさに読んだら楽しかったし!!




コメント
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