不謹慎な意見かもしれないんですが
お話として、見ていて面白かったです。
155分の長時間にもかかわらず、見入ってしまいました。
ヒトラーの秘書になった女性の回想という視点(最初&最後のモノローグを除くと採用面接から降伏したベルリンの町から出るところで画面は終わってます)でヒトラーというよりもベルリン陥落を描いているのですが、負け戦ってこんなに悲惨なんだな~とつくづく思わせる出来です。
一部ではヒトラーの人間性に注目しすぎで、美化してるという意見もあるらしい…けど、私が見た限りでは決してヒトラー良い人だとカケラも思えないですよ~。
以下ネタバレ…かなぁ?
一応ご注意ください。
確かに他民族虐殺やら何やら具体的に映像シーンはなかったけど、何度も選民思想は語ってたし…多分もうあの段階でのベルリンでは駆逐対象の民族は滅んでしまったか地下潜伏してたんですよね。そう思うと逆にそれはとんでもない事態だと思えるし。
自分が選んで残した市民にすらも統治者としての責任を持てない、地図上にしか存在しない戦闘能力のない軍隊が来れば…なんて現実を認識できない=指導者としては能力皆無になってるし。
今回の映画はそんな人物の周りの未だに彼を盲信してる人・止めようとする人・諦めてしまってる人・自分の出来ることをやろうとする人たちのいる地下の司令部 と そんな状況になってるとはツユ知らずの市街地 の群像劇です。
ヒトラーよりもまわりの細かいエピソードがすんごい印象的でかわいそーでしたよ!
ゲッベルスの奥さんが自分の子供を殺すとことかね、後で毒薬を飲ませるために睡眠薬を‘体が丈夫になるお薬’って騙すんですけど、長女はうすうす気付いていて、飲みたくない!って嫌がるのを押さえつけて飲ませるの…長女の絶望的な顔。(不謹慎だけどさ、)上手い!
ちなみにゲッベルス夫人は、ヒトラーに心酔してて、ナチズム以外で子供を育てたくないって断言するんですよ。そんな親を持った子供こそ気の毒です。
ヒトラーの犬も毒殺されちゃうし。。。ジャーマンシェパード可愛かったのに。
ヒトラーの遺言で敵の手に落ちそうなときは自殺しろって言われて、ホントに死んじゃう通信士の人とか、せっかく生きて司令部から脱出したのに、何故よ?って感じだし
市街地で戦闘に参加してたペーターという名の少年も(実は副主人公だったのかな~?)12日間でとんでもないエピソード満載。
負傷したお父さんの静止を振り切って、対ソの戦車戦狩部隊の一員として戦って、ヒトラーに会って‘英雄だ’とか褒められたかと思えば、一緒に戦ってた子供も、自分を指導してくれた大人も死んじゃって、おうちに帰って‘怪我をしてるわ’‘でもこの子は生きてる’なんて喜びで迎えてもらって…そこで彼の話はハッピーエンドかと思いきや、ヒトラー死亡後に市民の自警団の粛清で両親死んじゃう…んですよ!
そのペーターくんが、主人公の秘書さんとともに市街地から自転車で脱出するところで画面は終わるので、見終わったあとは希望が持ててよかったです。
画面も明るいしね!
みんなが気に入るかどうかは置いといて…シンドラーのリストとか見た人には悪くないと思います~。
私は‘夜と霧’の映画は途中で挫折しましたが(本は読破したんですけど!)今回のは全然問題なかった…からゆるいっちゃゆるい出来なのかもしれませんねぇ。
最後にメチャクチャ不届きな発言ですがナチスの軍服着て動いてる人たちは本気でかっちょいーっす。
デザイン重視と言われるのは尤もだなぁと改めて思いました。
お話として、見ていて面白かったです。
155分の長時間にもかかわらず、見入ってしまいました。
ヒトラーの秘書になった女性の回想という視点(最初&最後のモノローグを除くと採用面接から降伏したベルリンの町から出るところで画面は終わってます)でヒトラーというよりもベルリン陥落を描いているのですが、負け戦ってこんなに悲惨なんだな~とつくづく思わせる出来です。
一部ではヒトラーの人間性に注目しすぎで、美化してるという意見もあるらしい…けど、私が見た限りでは決してヒトラー良い人だとカケラも思えないですよ~。
以下ネタバレ…かなぁ?
一応ご注意ください。
確かに他民族虐殺やら何やら具体的に映像シーンはなかったけど、何度も選民思想は語ってたし…多分もうあの段階でのベルリンでは駆逐対象の民族は滅んでしまったか地下潜伏してたんですよね。そう思うと逆にそれはとんでもない事態だと思えるし。
自分が選んで残した市民にすらも統治者としての責任を持てない、地図上にしか存在しない戦闘能力のない軍隊が来れば…なんて現実を認識できない=指導者としては能力皆無になってるし。
今回の映画はそんな人物の周りの未だに彼を盲信してる人・止めようとする人・諦めてしまってる人・自分の出来ることをやろうとする人たちのいる地下の司令部 と そんな状況になってるとはツユ知らずの市街地 の群像劇です。
ヒトラーよりもまわりの細かいエピソードがすんごい印象的でかわいそーでしたよ!
ゲッベルスの奥さんが自分の子供を殺すとことかね、後で毒薬を飲ませるために睡眠薬を‘体が丈夫になるお薬’って騙すんですけど、長女はうすうす気付いていて、飲みたくない!って嫌がるのを押さえつけて飲ませるの…長女の絶望的な顔。(不謹慎だけどさ、)上手い!
ちなみにゲッベルス夫人は、ヒトラーに心酔してて、ナチズム以外で子供を育てたくないって断言するんですよ。そんな親を持った子供こそ気の毒です。
ヒトラーの犬も毒殺されちゃうし。。。ジャーマンシェパード可愛かったのに。
ヒトラーの遺言で敵の手に落ちそうなときは自殺しろって言われて、ホントに死んじゃう通信士の人とか、せっかく生きて司令部から脱出したのに、何故よ?って感じだし
市街地で戦闘に参加してたペーターという名の少年も(実は副主人公だったのかな~?)12日間でとんでもないエピソード満載。
負傷したお父さんの静止を振り切って、対ソの戦車戦狩部隊の一員として戦って、ヒトラーに会って‘英雄だ’とか褒められたかと思えば、一緒に戦ってた子供も、自分を指導してくれた大人も死んじゃって、おうちに帰って‘怪我をしてるわ’‘でもこの子は生きてる’なんて喜びで迎えてもらって…そこで彼の話はハッピーエンドかと思いきや、ヒトラー死亡後に市民の自警団の粛清で両親死んじゃう…んですよ!
そのペーターくんが、主人公の秘書さんとともに市街地から自転車で脱出するところで画面は終わるので、見終わったあとは希望が持ててよかったです。
画面も明るいしね!
みんなが気に入るかどうかは置いといて…シンドラーのリストとか見た人には悪くないと思います~。
私は‘夜と霧’の映画は途中で挫折しましたが(本は読破したんですけど!)今回のは全然問題なかった…からゆるいっちゃゆるい出来なのかもしれませんねぇ。
最後にメチャクチャ不届きな発言ですがナチスの軍服着て動いてる人たちは本気でかっちょいーっす。
デザイン重視と言われるのは尤もだなぁと改めて思いました。