北のパラダイス

思いつくままにいろいろな事を発信していきたいと思います。

北海道の自立その3~北海道の魅力その1

2013年06月07日 | 未来構想
またまた昨日の話の続きです。

東京の人から見ると、どうも「北海道は元気がない」とか「北海道人は意欲が無い」というように映るみたいです。
でも、当の北海道人は別に「元気がない」と思っている訳でもないし、それほど「欲が無い」とも思っている訳でもありません。

ただ、あまりあくせくしたところがないのは事実で、いろいろな面でゆったりしていると思います。
それは別に悪いことではなく、北海道から東京に単身赴任している知人、友人たちは、北海道に帰って来るとホッとするとか、生き返るとか言ってます。
私も、東京出張から自宅に戻って来ると、1~2日間で心も体もリフレッシュされます。

生き馬の目を抜くような所で、いつ潰されるか分からないと怯えながら必死で生きていると、心身はだんだん疲弊して行きます。
若いうちはまだ何とか耐えられるかもしれませんが、60歳を間近にした友人達にはさぞかしつらい単身赴任生活だと思います。

北海道の魅力は、何と言っても人間が素朴で温かいことです。
北海道日本ハムファイターズやコンサドーレ札幌に在籍している監督・コーチ・選手ならば、よーく分かると思います。
たとえ試合に負け続けても常に温かい声援を送り続けます。
サポーターが監督や選手を罵倒するようなことはありません。
それは甘やかしだ、と本州チームのサポーターなら言うかもしれませんが...。

北海道人のそのような気質はいったい何処からくるのでしょうか?
私は、その要因の一つに厳しい自然環境が関係していると思います。

北海道は春夏秋冬の区別がはっきりしていて、特に、冬が長いことが特徴です。
11月中旬を過ぎると雪が降り始め、12月になると完全に根雪になります。
降り積もった雪は3月いっぱいは融けないし、4月にはいってからも断続的に雪が降ります。
このように5ヶ月間は雪と氷の世界で、外での仕事や生産活動は制限されます。

東京のように、多少寒くても冬期間に戸外で仕事やスポーツができる環境の所であれば、とにかく年がら年じゅう頑張らないとなりません。
でも、北海道は冬の間は基本的に外仕事はお休みなんです。
やりたくてもできない、と言ったほうがいいですね。
なので、昔はよく建設業者や農業者は冬の間本州に出稼ぎに行ってました。

春夏秋をめいっぱい外で働き、冬の4~5ヶ月間は内業する、というのが北海道の基本的なライフスタイルです。
1年中フルに外で働ける東京とは本質的にビジネスのスタイルが異なります。
だから、北海道人は「そんなにあくせく働かなくてもいいんでないかい」とか、「あせっても雪が融けなきゃ何にもできないからゆっくりやるべ」というように自然となっちゃうんですね。

これが、北海道の魅力と言えるのかどうか人によって感じ方はまちまちでしょうが、少なくても私は日本の中にあって、もっと言うと世界の中にあって、北海道人のこのような気質は今後ますます大切になると思っています。