北のパラダイス

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TPPと遺伝子組換え作物

2013年06月22日 | TPP問題
日本では遺伝子組換え作物を栽培して販売することはほとんど行われていないそうです。
例えば、遺伝子組換えの大豆を使用した「納豆」とか「豆腐」を作って店頭に並べても売れないからです。

何故かというと、日本では「遺伝子組換え大豆を使用しています」という表示を行うことが義務付けられているため、そのような表示のある食品を好んで買う日本人はほとんどいません。
それだけ、日本は食品の安全性に厳しい目が注がれているといえるでしょう。

現在、アメリカなどから遺伝子組換えの大豆、トウモロコシ、なたね、綿実などが輸入されていますが、そのほとんどが食用油に利用されているそうです。

しかし、食用油の原材料欄には遺伝子組換えを表示しなくても良いので、コーン油、サラダ油、キャノーラ油、綿実油などには遺伝子組換えの原材料が使用されているにも関わらず、消費者はそのことを知らずに買わされているのが実態です。
このことは本来もっと問題視されてもいいはずなんですが、ほとんど知らされていません。
それだけ表示制度というのはとても重要であると言えます。

しかし、日本と違ってアメリカには遺伝子組換えの表示義務はありません。
遺伝子組換え作物を売りたいアメリカの企業にとっては、この日本の表示制度は紛れもなく「非関税障壁」に当るので、TPP交渉の過程でアメリカは必ず「表示制度をなくせ」と要求して来ると思います。

もし、表示義務がなくなれば消費者に選ぶ権利はなくなります。
その結果、豆腐も納豆も遺伝子組換えのものかどうかわからないまま食べさせられるようになってしまうかもしれません。

以前も書きましたように、TPP交渉は実質、アメリカ主導で進んでいます。
約1ヶ月後にやっと日本は交渉の席に着く事ができますが、その時には既に関税撤廃のルールが決定されていて、日本は自国の権益を主張する機会も与えられないままに、ただ決まったルールを鵜呑みにさせられてしまうのではないか、というのが大方の予想です。

この遺伝子組み換え作物の問題に限らず、日本人の安心・安全・健康な生活を根本から脅かすような諸問題がTPP交渉によって現実化しようとしています。

残された選択肢はただ一つ。
日本がTPP交渉から離脱することです。

もしそれも適わないというのであれば、我々が日本から離脱するしかありません。
非現実的な事と思われるかもしれませんが、これからの時代を担う若い人達のためには「北海道独立宣言!!」しか選択肢がありません。

そして、本州、四国、九州に住んでいる人達も、TPP交渉により全てが関税撤廃になった日本に我慢できなくなったら、安心・安全・健康に暮らせる北海道へ移住できるように、「北海道国」を世界に向けて建国したいものです。