北のパラダイス

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北海道の自立その4~北海道の魅力その2

2013年06月08日 | 未来構想
昨日は北海道人の気質について書きましたが、今日は北海道の自然について書いてみたいと思います。

北海道の自然は豊かで雄大です。
この自然を満喫したくて、毎年、国の内外からたくさんの人達が北海道を訪れます。

もうしばらく前のことですが「試される大地・北海道」というキャッチフレーズが流行りました。
この本当の意味は、本州の人が北海道の大自然や厳しい気候風土に、自分が試されるという意味で使われたキャッチフレーズですが、いつの間にか、それをネガティブに捉えた北海道人が「北海道が試される」と解釈してしまった、という曰くつきのキャッチフレーズです。

要は、本州の人達にとっては北海道は憧れの的であると同時に、フロンティアスピリットやチャレンジ精神を掻き立てられる場所として北海道を見ているという事です。
そしてその象徴が北海道の自然だと思います。

本格的な北海道の開拓が始まったのは今から150年ほど前ですが、その頃に入植したいわゆる「屯田兵」の人達のご苦労は、とても言葉では言い表せないほど過酷なものだったろうと思います。
あまりにもの過酷さに、志半ばで北海道を去った開拓民も沢山いたと聞きます。

しかし、先住民であるアイヌ民族はこの過酷な自然や気候の中で何百年も生活していた訳ですから、当時は蝦夷(エゾ)と呼ばれていた北海道は、決して人を寄せ付けない大地であった訳ではありません。

アイヌ民族は縄文人の流れを汲んでいたものと思われ、近代日本人の祖先である弥生人とは違い、自然とともに生き、必要以上の物は獲ろうとしない、いわゆる「足るを知る」生き方をしていました。

北海道はこの150年間で、何も無い所から一大文明都市群を築きあげました。
わずか150年間でここまで著しい発展を遂げた地域は、世界でもあまり例がないと言う人もいます。

そりゃそうでしょうねぇ。わずか150年前はほとんどが原生林で、クマ、シカ、オオカミ、キツネなどの野生動物の天国だった訳で、人間といえばアイヌ民族がところどころに暮らしていたにすぎなかったわけですから...。
しかも、アイヌ民族は食料や皮革として野生動物を乱獲することはなく必要最低限の獲物しかとらなかったこともあるし、狩猟民族なので原生林を伐採して田畑にするようなこともなかったので、本州から開拓民が渡って来るまでは手つかずの大自然が残されていました。

北海道は今でも雄大な自然に恵まれていますが、かつての原生林は水田や畑、牧草地などに切り開かれました。
その結果、かつては天国状態だった野生動物も、オオカミは絶滅したし、ヒグマやエゾシカ、キツネなどは山奥に追いやられました。(最近は人里にも頻繁に出没していますが...)
それでも、本州と比べればまだまだ野生動物はたくさん生息しています。

豊富な食糧、潤沢な水、広い大地、はっきりした四季、荒々しい自然に育まれた雄大な景色、温泉などの豊富な観光資源、どれを取っても他を凌駕し圧倒しています。
私にはこれ以上魅力のある大地は無いと思えてしまいます。

外国を何度も訪れた訳ではありませんが、2度訪れたことのあるデンマークとスウェーデンは北海道と気候・風土が似ていました。
しかし、北海道ほどの雄大さはありませんでした。
中国も各地を回りましたが、自然というより、人間と食べ物が合いませんでした。

行ったことはありませんが、北海道の自然は、アメリカ・カナダなどの北米の自然環境に近いものがあるのではないでしょうか。(スケールはけた違いでしょうが)

そして大雪山系や知床半島など手つかずの自然が残っている北海道は、今でも魅力的な「憧れの大地」であり「試される大地」であると思います。

私はこのような北海道に住んでいることを誇りに思いますし、とても幸せに感じています。