北のパラダイス

思いつくままにいろいろな事を発信していきたいと思います。

北海道の自立その6 ~ ライフスタイル

2013年06月15日 | 未来構想
2012年度の住みたい街全国ランキング(生活ガイド.com)に札幌市が第3位にランクインされました。
その時のコメントは以下のようなものです。

「政令指定都市の中では、新潟市、浜松市の次に広大な面積を持つ札幌市。人口も全国4位と多く、北の主要都市となっています。冬は雪が多く降るものの、本州のような梅雨がなく、台風の影響も少ないため、冬以外は過ごしやすい地域です。スギが非常に少ないため、スギの花粉症の人には特によいですね」

「中心地には時計台や赤レンガ庁舎など歴史を感じさせる建物や繁華街があり、郊外にいけば自然を満喫できる公園やレジャースポットがあるので、都市と自然が一度に楽しめます」

「美食の街としても有名で、新鮮な魚介類やラーメン、ジンギスカンなど数多くのご当地グルメがあり、北海道内の地産食材使った洋菓子も人気です」

「歴史と自然が共存し、美食も楽しめる北の大都市が、3位にランクインしました」

ちなみに第一位は横浜市、第二位は京都市でした。
また、2010年度は札幌市は第二位にランクされ、2007年度は第三位でした。
このように、札幌市は全国的に見ても常に住みたい街のトップクラスにランクされています。

「歴史と自然が共存し~」というより「便利で快適な都市機能と豊かな自然が共存し~」という表現のほうが当たっていますね。

私が住んでいる札幌市のお隣り北広島市も、都市機能と自然がバランス良く共存していて私は住み易い街だと思いますが、ただ、札幌に比べると交通機関の利便性が劣ります。
お年寄りが多い街なので、バスの運行本数がもっと多くないと、買い物や通院には不便ですね。

北海道の他の都市も似たような状況で、自然の豊かさと比較的整備された都市機能や道路網は住み易さに繋がっていても、交通機関の利便性となると、地域が広いので自家用車を持たない人達には不便さを感じるところだと思います。
ましてや、都市から離れた中山間地帯となるとなおさらのことです。

住み易すい街や地域の尺度は人それぞれでしょうが、医療、教育、食材、レジャーなどの充実や雇用の場としての産業も必須要件です。
札幌圏や旭川・函館・室蘭・苫小牧・帯広・釧路・北見などの中核都市と、それ以外の市町村の住み易さの満足度の度合いには、当然のことながら大きな開きがあり、住み易さや雇用の場を求めて、他の市町村から札幌圏や中核都市に移り住む人達も多くいるのは事実です。

一方で、モータリゼーションの発達と高速道路・高規格道路の整備で、札幌圏や中核都市の周辺市町村に住むことにそれほどの不便さを感じていないというケースもあります。
むしろ、土地の安さや広さ、自然環境の良さなどから、敢えて周辺市町村に住んでいる場合もあります。
しかし、これらのケースはわりと年齢層の高くない人達に当てはまる事であり、お年寄りや交通弱者のような人達にはなかなか当てはまらないといえます。

コンパクトシティという考え方や取り組み事例があります。
例えば、中核都市の中心市街地は大型店舗の郊外化などで空洞化しシャッター通り化している所がたくさんありますが、元々は買い物や通院、レジャーなどには便利な所でした。
そういう所にお年寄りや交通弱者に集まって住んでもらう「集住施設」を整備し、街の活性化と生活の利便性を高める取り組みもコンパクトシティの一つの考え方であり、既に北海道の一部の地域で取り組みが始まっています。

特に、冬期間の除雪やクルマの運転などは、中高齢者にとってたいへん辛く厳しいことですが、街の中心部に集まって暮すことで解消することができます。
また、余裕のある人達は冬の間だけ街中で生活し、それ以外はゆったりとした郊外で暮すことも可能です。

人々のライフスタイルは多様ですが、いろいろな暮し方が可能なことも「住み易さ」の一つといえます。
北海道は様々なライフスタイルが可能な懐の広さがあり、それを支える住宅やインフラの整備も充実しつつあります。

ただ、解決しなければならない問題や改善・改良しなければならない課題は山積しており、まだ自立の道半ばという状況です。
しかし、北海道はそういった問題や課題を克服しながら、まだまだ発展し続けて行くことができる魅力的な大地です。

北海道の自立に向けて我々の挑戦はこれからも続きます。












タカシマファームのアイガモ君たち

2013年06月14日 | 日記



今年もタカシマファームでアイガモ君たちの飼育が始まりました。
10日ほど前にヒナのアイガモ君たちが到着してから、元気にすくすく育ってます。

昨年は首都圏からのアイガモ米の要望に応え切れなかったので、今年はアイガモ農法田を倍増し、それに伴いアイガモ君の数も昨年の倍になりました。

春の低温多雨による水稲苗の生育遅れも、田植え後の好天気によって生育も徐々に回復して来ました。
アイガモ君達がタンボに入る頃には例年並みの生育状況になるものと思います。

アイガモ農法田は、アイガモ君たちの活躍により除草剤や殺菌剤、殺虫剤などの農薬を全く使わないで収穫することができます。
また、アイガモ君たちの糞が有効な有機質肥料となり、化学肥料もほとんど使わなくて済みます。

アイガモ米が安心・安全なお米であるだけでなく、たいへん美味しい!!と大評判な理由もこのあたりにあります。

あと3ヶ月半余りでアイガモ農法米も稔りの秋を迎えますが、楽しみでもあり、正直なところ少し心配でもあります。
米作りは低温、高温、台風などの気象に大きく影響されますが、それらを無事乗り切り、今年もまた豊穣の秋を迎えられることを心から祈念しております。

サッポロシティジャズ2

2013年06月13日 | 音楽
パークジャズライブでの演奏日程と会場がほぼ決まりました。

7月13日(土)14時から、札幌市役所西駐車場内の特設ステージで30分程度演奏します。

パンド名は「BMJ」で、ジャズとボサノバのスタンダードナンバーを6曲演奏する予定です。

編成は、ボーカル、ピアノ(以上、女性)、アルトサックス、ギター、ベース、ドラム(以上、男性)の6名です。

本番まで、残すところちょうど1ヶ月となりました。

これから毎週集まって練習を重ね、何とか本番でトチラナイくらいまでに仕上げたいです。

7月13日のお昼過ぎに市役所の近くを通ることがありましたら、ぜひ覘いてみて下さい。

北海道の体験型観光

2013年06月12日 | 旅行
最近の観光旅行は現地でいろいろなことを経験してみる、いわゆる「体験型観光」が増えつつあります。
北海道は自然や食材の宝庫ということもあってか、下記のように様々な「体験型観光」の形態があります。

しかも同じ場所でも春夏秋冬によって楽しみ方を変えたり、用途によっていろいろなバリエーションを選択できる、いわゆるオプシュナルツアーが組めるところも「体験型観光」の強みです。

一昔前の北海道旅行と言えば、旅行会社が企画した温泉地巡りなどが主流で、何処に行っても夕食にカニ料理が出てくるような画一的な金太郎飴型観光でした。

しかし、「体験型観光」では、其処でしか味わえない料理や其処でしか出来ない遊びなどを提供することによって、確実にリピーターを増やしている所もあると聞きます。

これからの季節は北海道にとって一番すごしやすい時期です。
この時期に、ぜひ、いろいろなことを体験してみてはいかがでしょうか。
ひょっとしたら、人生の楽しみが広がるかもしれません。

<ウォーターレジャー>
カヌー、ボート、ラフティング、ダッキー、カヤック、マリンジェット、プレジャーボート、いかだ、釣り、スキューバダイビング、イルカ・クジラウォッチングなど

<フィールドレジャー>
乗馬、登山、キャンプ、山菜・きのこ狩り、トレッキング、アブセーリング、スポーツカイト、フリークライミングなど
 
<スカイレジャー>
パラグライダー、モーターグライダー、ハンググライダー、ウルトラライトプレーン、遊覧飛行、パラセーリングなど
 
<ネイチャーウォッチング>
自然観察、バードウォッチング、イルカ・クジラウォッチング、アザラシウォッチング、天体観測など

<ウィンターレジャー>
クロスカントリースキー、スノーモービル、犬ぞり、スノーラフティング、スノーチューブ、スノーシュー、かんじき、かまくら作り、ワカサギ釣りなど
 
<農林漁業体験>
酪農体験(乳しぼり、哺乳等)、収穫体験、羊毛刈り、潮干狩り、地引き網、炭焼きなど
 
<食品加工体験>
バター、アイスクリーム、チーズ、ソーセージ、ハム、イカ生干し、しょうゆ漬け、くんせい、パイ、ジャム、パン、ピクルス、うどん、そば、豆腐、味噌など

<創作・文化体験>
押し花、ドライフラワー、リース、草木染、フラワーアレンジメント、フェルト、糸紡ぎ、ハーブ、トウキビ人形、木工(木彫り等)、陶芸、七宝焼、貝細工、版画刷、ガラス工芸(サンドブラスト、ステンドグラス等)、カヌー制作、砂金堀(金採取)、化石採取など

第40回技術士全国大会

2013年06月11日 | 科学技術
今年の10月3日(木)から10月6日(日)まで、札幌で9年ぶりに技術士全国大会が開催されます。

今年は第40回目の記念大会で、テーマは「北の大地から明日の日本を拓く」です。

メイン会場のロイトン札幌(中央区北1条西11丁目)では、10月4日(金)に大会式典が行われますが、記念講演として、2010年ノーベル化学賞受賞の鈴木章北海道大学名誉教授からご講演を賜ることになっております。

一般市民の方々の参加も歓迎いたしますので、この機会にぜひ鈴木先生のお話を直に聞いて頂けましたら幸いです。

また、普段なかなか「技術士」というものを知って頂く機会がありませんので、これを機に我々「技術士」とはいったい何を考え、何をやっている人間・集団なのか、一般の方々にも認識して頂ければ幸いです。

申し込み方法など詳細については改めてお知らせします。よろしくお願いします。

北海道の水資源

2013年06月10日 | 水問題
地球上に存在する水の量は、およそ14億k㎥あると言われています。
しかし、その97.5%は海水等で、私達が主に使用している淡水は2.5%程度しかありません。
しかも、淡水の多くは南極や北極の氷や氷河で、私達が容易に利用できる地下水や河川、湖沼の水などは、全体の0.8%でしかありません。
私達は、これらの地下水や河川水等を汲み上げ、日常生活や産業活動の中で利用目的に併せて使用しています。

日本全体の年平均降水量は1,668mmで、世界の平均降水量815mmの約2倍の量となっています。
しかし、日本は人口密度が高く一人当たりの水資源量は約3,200㎥で、世界の一人当たり水資源量の約8,000㎥の半分以下となっています。

一方、北海道の年平均降水量は1,118mmで、全国平均1,668mmと比べると2/3程度ですが、道民一人当たりの水資源量は約9,800㎥と、全国平均の水資源量約3,200㎥の約3倍となっています。
この量は世界の平均一人当たり水資源量の約8,000㎥をも上回っています。

水の取水元を大別すると、地下水、河川、湖沼となりますが、北海道は圧倒的に河川水に依存しています。
水は使用形態別に都市用水(生活用水・工業用水)と農業用水に区別されますが、河川水の依存度を使用形態別に見ると、都市用水が約92%、農業用水は約99%となっています。

北海道の河川の総延長は、一級河川、二級河川、準用河川を合わせると15,436kmにもなります。
しかも、尻別川、後志利別川、鵡川、沙流川などを筆頭に、北海道の河川の水質の良さは全国でもトップクラスです。

このように、北海道の潤沢な水(一人当たり水資源量)は、豊富で安全な河川水によって賄われています。
ですから、河川は大事にしなければなりません。

【文中の数値は「国土交通省水資源部(平成24年度版・日本の水資源)」「北海道建設部河川課(平成24年度資料)」から引用】




北海道の自立その5~北海道の魅力その3

2013年06月09日 | 未来構想
北海道の魅力として、気質、自然環境に続き、今日は産業について考えてみたいと思います。

北海道には何と言っても豊富な食糧資源や潤沢な水資源、多様な観光資源があり、北海道が「日本の食料基地」とか「観光立国」とか言われる所以でもあります。

しかし、農業にしても観光にしても、恵まれた自然環境の恩恵をそのまま利用しているに過ぎない、という批判もあります。
いわゆる、農業は原材料をそのまま移出しているだけだし、観光にしても温泉や景観の良さに頼っているだけ、ということなんでしょうね。

確かに、北海道の農畜産物や水産物が本州で加工されて北海道に逆輸入されているという例はたくさんあります。
九州の「たらこ明太子」などは代表的な例ですね。

北海道で生産した物を、道内で加工・商品化し全国で販売するという取り組みも各地で行われていますが、全国に名を馳せている物はそれほど多くはないと思います。

余談ですが、私のところでも、北海道の原材料を使って新製品を作り、それを東京方面で販売する取り組みを、中小企業が手を組むことにより進めていますが、今はまだアンテナショップや季節毎の北海道展で販売しているに過ぎません。
首都圏などの百貨店や大手量販店で常設されるためには、原材料の調達や生産体制の整備など、中小企業での取り組みには限界があります。

これがどういうことを意味しているかというと、今の状態では一つの産業としては成り立たないということなんです。
私たちの取り組みも、何かプラスアルファがないと現状を打破することができません。それは人材、資金、技術、販路など全ての面で不足が生じているという事なんです。

しかし、マイナス要因ばかりではありません。
昨日も書きましたが、北海道は開拓が始まってからまだ150有余年の歴史しかありません。
日本の産業の原型は江戸時代に形作られたと私は思っていますが、江戸時代の最盛期である17世紀から18世紀には、北海道はまだ「蝦夷地」と呼ばれる原生林に覆われたアイヌ民族と少数の和人が暮す未開の地でした。

明治時代になってからたくさんの開拓民が北海道に渡って来るようになり、原生林の開墾、田・畑・牧草地の造成、水稲や野菜の生産、乳牛の飼育などが始まりましたが、北海道人が飢えないで生きていけるようになったのは戦後になってからだといいます。
それまでは、冷害や水害でまともに食糧生産が出来なかった年もあり、あまりの辛さに農業や酪農をやめたり、本州に引き揚げてしまった開拓民もたくさんいました。

このような過酷な時代には食うだけが精一杯で、農畜産物や水産物を加工して商品化するような取り組みを行う余裕など無く、加工用として原材料を本州方面に移出するのがやっとだったのは事実です。

現在の北海道は、農畜産業にしても、水産業にしても、生産一辺倒から加工の時代に入りました。
いろいろな地域で、産官学が一体となり新商品の開発にまい進しています。

300年ほど前、江戸の町が全国の特産物の集積地となり、日本各地の産業起こしの牽引役になったことが日本経済の発展に繋がったことは、想像に難くありません。

今の北海道は、まさに300年前の江戸時代のような状況かもしれない、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、でも、150年前には未開の地であったことを考えると、50年前にやっと飢えないで暮らせるようになり、その後の50年間で住宅やインフラの整備が進み生活レベルも、やっと本州並みになったんです。

そう考えると、北海道はまだまだ発展する余地がたくさん残っているという事になります。
豊富な農畜産物や水産物、潤沢な水資源、多様な観光資源など、資源に関しては底知れぬポテンシャルを秘めています。
加えて、太陽熱、風力、バイオマス、地熱などの自然・再生エネルギーのポテンシャルも、他を凌駕し圧倒しています。

これだけのポテンシャルを持つ地域(アイランド)はそうないと思います。
私が北海道を「北のパラダイス」と呼ぶ所以はまさにここにあります。
そして、何よりも素朴で温かく、かつ教育レベルの高い北海道人が550万人も住んでいるんです。

こんな魅力的なアイランドは世界を見渡しても、そうないでしょう。
ですから、北海道自立の鍵は此処にあるのです。

北海道の自立その4~北海道の魅力その2

2013年06月08日 | 未来構想
昨日は北海道人の気質について書きましたが、今日は北海道の自然について書いてみたいと思います。

北海道の自然は豊かで雄大です。
この自然を満喫したくて、毎年、国の内外からたくさんの人達が北海道を訪れます。

もうしばらく前のことですが「試される大地・北海道」というキャッチフレーズが流行りました。
この本当の意味は、本州の人が北海道の大自然や厳しい気候風土に、自分が試されるという意味で使われたキャッチフレーズですが、いつの間にか、それをネガティブに捉えた北海道人が「北海道が試される」と解釈してしまった、という曰くつきのキャッチフレーズです。

要は、本州の人達にとっては北海道は憧れの的であると同時に、フロンティアスピリットやチャレンジ精神を掻き立てられる場所として北海道を見ているという事です。
そしてその象徴が北海道の自然だと思います。

本格的な北海道の開拓が始まったのは今から150年ほど前ですが、その頃に入植したいわゆる「屯田兵」の人達のご苦労は、とても言葉では言い表せないほど過酷なものだったろうと思います。
あまりにもの過酷さに、志半ばで北海道を去った開拓民も沢山いたと聞きます。

しかし、先住民であるアイヌ民族はこの過酷な自然や気候の中で何百年も生活していた訳ですから、当時は蝦夷(エゾ)と呼ばれていた北海道は、決して人を寄せ付けない大地であった訳ではありません。

アイヌ民族は縄文人の流れを汲んでいたものと思われ、近代日本人の祖先である弥生人とは違い、自然とともに生き、必要以上の物は獲ろうとしない、いわゆる「足るを知る」生き方をしていました。

北海道はこの150年間で、何も無い所から一大文明都市群を築きあげました。
わずか150年間でここまで著しい発展を遂げた地域は、世界でもあまり例がないと言う人もいます。

そりゃそうでしょうねぇ。わずか150年前はほとんどが原生林で、クマ、シカ、オオカミ、キツネなどの野生動物の天国だった訳で、人間といえばアイヌ民族がところどころに暮らしていたにすぎなかったわけですから...。
しかも、アイヌ民族は食料や皮革として野生動物を乱獲することはなく必要最低限の獲物しかとらなかったこともあるし、狩猟民族なので原生林を伐採して田畑にするようなこともなかったので、本州から開拓民が渡って来るまでは手つかずの大自然が残されていました。

北海道は今でも雄大な自然に恵まれていますが、かつての原生林は水田や畑、牧草地などに切り開かれました。
その結果、かつては天国状態だった野生動物も、オオカミは絶滅したし、ヒグマやエゾシカ、キツネなどは山奥に追いやられました。(最近は人里にも頻繁に出没していますが...)
それでも、本州と比べればまだまだ野生動物はたくさん生息しています。

豊富な食糧、潤沢な水、広い大地、はっきりした四季、荒々しい自然に育まれた雄大な景色、温泉などの豊富な観光資源、どれを取っても他を凌駕し圧倒しています。
私にはこれ以上魅力のある大地は無いと思えてしまいます。

外国を何度も訪れた訳ではありませんが、2度訪れたことのあるデンマークとスウェーデンは北海道と気候・風土が似ていました。
しかし、北海道ほどの雄大さはありませんでした。
中国も各地を回りましたが、自然というより、人間と食べ物が合いませんでした。

行ったことはありませんが、北海道の自然は、アメリカ・カナダなどの北米の自然環境に近いものがあるのではないでしょうか。(スケールはけた違いでしょうが)

そして大雪山系や知床半島など手つかずの自然が残っている北海道は、今でも魅力的な「憧れの大地」であり「試される大地」であると思います。

私はこのような北海道に住んでいることを誇りに思いますし、とても幸せに感じています。




北海道の自立その3~北海道の魅力その1

2013年06月07日 | 未来構想
またまた昨日の話の続きです。

東京の人から見ると、どうも「北海道は元気がない」とか「北海道人は意欲が無い」というように映るみたいです。
でも、当の北海道人は別に「元気がない」と思っている訳でもないし、それほど「欲が無い」とも思っている訳でもありません。

ただ、あまりあくせくしたところがないのは事実で、いろいろな面でゆったりしていると思います。
それは別に悪いことではなく、北海道から東京に単身赴任している知人、友人たちは、北海道に帰って来るとホッとするとか、生き返るとか言ってます。
私も、東京出張から自宅に戻って来ると、1~2日間で心も体もリフレッシュされます。

生き馬の目を抜くような所で、いつ潰されるか分からないと怯えながら必死で生きていると、心身はだんだん疲弊して行きます。
若いうちはまだ何とか耐えられるかもしれませんが、60歳を間近にした友人達にはさぞかしつらい単身赴任生活だと思います。

北海道の魅力は、何と言っても人間が素朴で温かいことです。
北海道日本ハムファイターズやコンサドーレ札幌に在籍している監督・コーチ・選手ならば、よーく分かると思います。
たとえ試合に負け続けても常に温かい声援を送り続けます。
サポーターが監督や選手を罵倒するようなことはありません。
それは甘やかしだ、と本州チームのサポーターなら言うかもしれませんが...。

北海道人のそのような気質はいったい何処からくるのでしょうか?
私は、その要因の一つに厳しい自然環境が関係していると思います。

北海道は春夏秋冬の区別がはっきりしていて、特に、冬が長いことが特徴です。
11月中旬を過ぎると雪が降り始め、12月になると完全に根雪になります。
降り積もった雪は3月いっぱいは融けないし、4月にはいってからも断続的に雪が降ります。
このように5ヶ月間は雪と氷の世界で、外での仕事や生産活動は制限されます。

東京のように、多少寒くても冬期間に戸外で仕事やスポーツができる環境の所であれば、とにかく年がら年じゅう頑張らないとなりません。
でも、北海道は冬の間は基本的に外仕事はお休みなんです。
やりたくてもできない、と言ったほうがいいですね。
なので、昔はよく建設業者や農業者は冬の間本州に出稼ぎに行ってました。

春夏秋をめいっぱい外で働き、冬の4~5ヶ月間は内業する、というのが北海道の基本的なライフスタイルです。
1年中フルに外で働ける東京とは本質的にビジネスのスタイルが異なります。
だから、北海道人は「そんなにあくせく働かなくてもいいんでないかい」とか、「あせっても雪が融けなきゃ何にもできないからゆっくりやるべ」というように自然となっちゃうんですね。

これが、北海道の魅力と言えるのかどうか人によって感じ方はまちまちでしょうが、少なくても私は日本の中にあって、もっと言うと世界の中にあって、北海道人のこのような気質は今後ますます大切になると思っています。

北海道の自立その2

2013年06月06日 | 未来構想
昨日の話の続きです。
佐藤のりゆきさんが東京方面に行って政財界の人達と話をすると、「北海道人は一体何をやっているんだ!!」と言われ、腹立たしい思いをよくするそうです。

私が思うに、「何が何でもやってやろう」というようなどん欲さが、北海道人にはあまり感じられないのかもしれません。

私も仕事柄、東京方面には出掛けますが、あちらの人は自己主張が強くハッキリとものを言う人が多いですね。
北海道人は「いいんでないかい」とか「何とかなるべさ」などのように、わりとアッサリしているというか、なぁなぁで済ませるというような人が多いように思います。

以前、新宿の居酒屋で偶然、道内出身者の人達と隣り合わせになり、北海道の話で盛り上がったことがあります。
酒の勢いもあり持論の「北海道独立論」をぶちまけたところ、居合わせた後志管内出身のフォトエッセイストが、「いやー、北海道人はねぇ、根底に食いっぱぐれることは無いという思いがあるから、なかなか貪欲にはなれないんだよ。東京なんか生き馬の目を抜くような所だから、常に自己主張していないと潰されてしまうからねぇ。だからみんな必死なんだよ」「だから、北海道独立なんて無理なんじゃない」と反論されました。

私もその時は「いや、そんな事はないと思いますよ」と言ったものの、後から思い出して当っているかもしれないなと感じました。
であれば、それなりの独立、自立のしかたがあるはずだと思い、現在、自分なりの「北海道独立論」を模索中です。
それについては次の機会に...

北海道の自立

2013年06月05日 | 未来構想
中小企業家同友会札幌支部中央東地区主催の「佐藤のりゆき氏と共に考える」を聞いて来ました。
テーマは「北海道独立研究会の伝えたいこと」でした。

佐藤のりゆき氏はテレビやラジオのキャスターとして、北海道では超有名人で、北海道大学の客員教授や医療法人の理事などいろいろな肩書をお持ちですが、昨年、「北海道独立研究会」を立ち上げ北海道が自立するためにはどのようにしたら良いか、様々な分野から政策提言をされているそうです。

難しい話をされるのかなと思ったら、最初の1時間くらいは「パンツをはかないライフスタイル」とか「熟年離婚」とか「90歳までボケない秘訣」だとか本題とは関係ない話で、笑わせたり、ジーンとさせたり、ハッとさせたり、気が付いたらすっかり佐藤のりゆきワールドに引き込まれていました。

中盤を過ぎたころから本題に入りはじめ、「北海道独立研究会」を立ち上げた動機や経緯などが語られましたが、立ち上げの最も大きな動機は、北海道人に自立心が不足している点でした。

私も若い頃から「北海道の独立」を提唱して来ましたが、これは「独立国を作るというよりは北海道は本州都府県から早く自立すべきだ」という佐藤のりゆきさんの考え方に近いものです。

ですから、例えば、観光税の導入や北海道版サマータイムの実施など北海道独自のプランを策定し実践して行くべきだ、という考え方には賛同します。
私も北海道の自立に向けて、微力ながら、これからも自分のミッションを遂行して行く所存です。

余談ですが、「熟年離婚」の話の中で、定年後の男性が奥様に見放され離婚してしまわない方法は、男性から奥様に日頃から「愛している」と口に出して想いを伝えることだそうです。
意識しないとなかなか言えない言葉ですし、伝えること自体に気恥ずかしさを感じるかもしれませんが、これは魔法の言葉だそうです。

嘘だと思うなら、一度奥様に伝えてみて下さい。

私ですか?
もちろんいつも伝えてます...ウソです(笑)
正直なかなか言えません。
なので我が家も離婚の危機が訪れるかもしれません...(笑)








北海道農業の実力と魅力

2013年06月04日 | 農業問題
-北海道農業の実力と魅力についてのPRです-

 
 北海道の農業は、恵まれた土地資源を活かし、専業農家を主体に、地域の気象や立地条件などに即した多様で生産性の高い土地利用型農業が営まれています。

 厳しい自然条件の下、近代的な農業技術の導入や生産基盤の整備によって気象条件に影響されることの少ない安定した農業経営への努力が続けられ、現在では稲作、畑作、酪農、肉用牛などを基幹とする北方型農業が確立しています。

 平成24年の耕地面積は約115万haと全国の25%を占め、戸当り経営耕地面積では22.3haと都府県平均の約10倍の広さを持っています。一方、農家戸数は約42千戸で全国の2.8%を占めるに過ぎませんが、主業農家は73.0%(全国22.9%)と大規模で専業的な農業経営が展開しています。

 作付面積の比率では、水稲が10%、小麦、てんさい、馬鈴薯等の普通畑が25%、牧草等の飼肥料作物が55%となっており、土地利用型作物が80%と大部分を占めています。また近年は、野菜や花卉等について気象条件を有利に活かし作付面積を拡大してきています。

 農業粗生産額は約1兆円で全国の約12%を占めており、耕種部門では畑作物、米、野菜の順に生産額が多く、畜産部門では生乳が半数以上を占め、生産量は、小麦や馬鈴薯など多くの畑作物で全国一を誇っています。

 さらに、北海道はその冷涼な気候によって病害虫の発生が他の都府県に比べると少ないことから、元々、化学合成農薬の投入量が低く抑えられています。

 また、酪農・畜産が盛んなため、家畜の排泄物と田畑の残滓物を混合した堆肥などを耕地へ投入する、いわゆる有機物施用などによる土づくりも積極的に行われています。

 このように北海道農業は広い農地を生かした低コスト生産が行われ、さらに、冷涼な気候と有畜農業による安心・安全な農畜産物の生産が行われ、我が国最大の食料供給地域として重要な役割を担っています。


-TPPが来ようが何が来ようが我々は頑張り続けます!!-
-いざとなったら北海道独立だ!!-

幸せ感じるラーメン

2013年06月03日 | グルメ
サッポロと言えばラーメンですが、最近とても美味しいラーメンに出会いました。
3ヶ月ほど前に、いつもバンド練習しているライブハーの向いにある古い小さなラーメン屋に入りました。

脂っこい物が苦手で普段から外でラーメンは食べないんですが、その日はとても寒かったので、バンド練習前の腹ごしらえと体を温める意味で、たまたま目の前にあったラーメン屋のノレンをくぐりました。

7~8人が入れば満席になるカウンターのみの小さなラーメン屋ですが、昭和28年創業と書かれた看板が掲げられている狭い店内には4人もの従業員が居ました。

最初の日はまず「醤油ラーメン」を注文してみました。
スープは、脂っこくもなく、しょっぱくもなく、あっさりした感じです。
麺も、適度なシコシコ感があります。
食べ終わった後の印象は「また食べたいラーメン」でした。

それから2週間ほど経ってまた行ってみました。
今度は「味噌ラーメン」を注文しました。
これがまた、私の好みにピッタリとはまった味噌ラーメンでした。
何と言ったら良いか、美味しいという表現を超えた「食べているうちに幸せを感じる」とでも言うべきラーメンでした。

次の週にピアノライブのお誘いがありまして、ライブバーを訪れる前にまたラーメンを食べに行ったところ、たまたまその日は定休日でした。
でも、無性にラーメンが食べたくなり、近くにある有名なラーメン店のノレンをくぐりました。
そこの店は、いわゆるチェーン店で、店内の壁には芸能人やスポーツ選手達の色紙がビッシリ貼られている、東京にもけっこう名の知れたラーメン店らしいです。

初めて入った店では、まず「醤油ラーメン」を注文することにしています。
スープを一口すすった時の印象は、「ウォー、しょっぱい!!」
若い人にはいいかもしれませんが、中年オヤジには少々堪える塩加減です。
ただ、あっさり目のスープなので、脂っこさは感じませんでした。

麺の感じもまぁまぁでした。
しょっぱさを抜けば美味しいラーメンだと思います。
ただ、前述の店のラーメンとの決定的な違いは、また食べたいと思わなかった事と、食べている時に幸せを感じなかった事です。

その後、ここの店で「味噌ラーメン」も食べてみましたが、結果は同じでした。

この違いは何処から生まれるのか私にはよく分かりませんし、私だけがそう感じるのかもしれません。
でも、お客さんの入り方も違うし、店の雰囲気も違うので、当たらずも遠からずという気もします。

しかし、ラーメンに限らずどんな食べ物にも同じ事が言えると思います。
私は、野菜やお米、アイスクリームなどを販売していますが、食べていて幸せを感じる物とそうでない物の見分けがつくようになってきました。

その原因は何か?
卓越した技術があり、材料や生産方法にこだわりを持っているというのは必要条件です。
でも、それだけではないんです。

まだ明確に言えませんが、何となく言えるのは、作り手の熱い思いが込められている物や、生産者が幸せを感じながら作っている物などを食べると、食べたほうも幸せを感じるのかもしれません。

先ほどのラーメン屋さんですが、狭い店内に4人も従業員が居ていつも忙しそうに働いてますが、明るい雰囲気で和気あいあいとしてます。
きっと、働いている人達も幸せを感じながらラーメンを作っているんだろうなぁ...

田植えは順調です

2013年06月02日 | グルメ



タカシマファームの田植えも昨日で北広島の水田が完了しました。
あとは長沼の水田を残すのみとなり、明日いっぱいで今年の田植えは全て終了です。

今年も昨年と同様に雪融けが遅れ、しかも5月の連休期間中は記録的な寒さと日照不足に見舞われました。

そのため、苗の生長や水田の排水などが例年より遅れ、一時はかなり深刻な状況になりましたが、5月中旬からは天候も持ち直し、苗もだいぶ回復し、水田の乾燥も進みました。

田植えが始まった5月26日からは好天気が続き、特に昨日と一昨日は夏を思わせるような陽気となり、田植えも一気に加速しました。

ただ、最初の遅れは後々まで尾を引くこともあるので、これから収穫までの約4ヶ月間は片時も気を抜くことができません。
農業は天候しだいですから、寒ければ寒いなりに、暑ければ暑いなりに、様々な障害が発生します。

まさに自然との知恵比べです。
長年の経験とたゆまぬ研鑽が、どんな過酷な試練にも打ち勝つための資質になります。

タカシマファーム6代目の良平君も、5代目の浩一さんからそれを学びながら今年の米作りに挑戦中です。
浩一さんは稲作35年のキャリアを誇る米作りのスペシャリストですが、それでも「まだ35回しか米を作っていない」と言うのが口癖です。

また「同じ水田で35回も米を作ってきたけれど、これまで一度たりとも同じ気象条件、土壌条件の年はなく、同じ品種の米でも出来あがりは毎年毎年違う」と、いつも言ってます。

昨年と一昨年のタカシマファームのお米は、「大変美味しい!!」「このお米を食べたらもう他のお米は食べられなくなる!!」とお客様方から絶賛されるほど好評でした。

今年のお米も是非そのような出来あがりになることを、お天道様にを祈るのみです。



朝桜

2013年06月01日 | 日記


今日は朝からとても良い天気です。
我が家の桜も朝日をたくさん浴びてさんさんと輝いています。

エゾヤマザクラという品種で花弁が淡いピンク色です。
とても可愛らしい花弁で、眺めているだけで幸せな気持ちになります。

ところで、桜の木を切ってはいけないと昔から言われてます。
数年前、枝が伸びて隣家にまでかかるようになっので少し切ったことがあります。
すると、切った枝の周辺が枯れてしまい、花も葉も全く消えてしまいました。

桜の木には不思議な力が宿っているという説もあります。
我が家の桜は私にとって守り神みたいな存在です。

もうすぐ可憐な花弁は散ってしまいますが、その後も沢山の葉っぱが私を癒してくれます。
加えて、新鮮な酸素もふんだんに家の中に供給してくれます。

こんな幸せな事はありません。
桜さん、いつもいつもありがとう!!