![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/c8/ce07a4457624e0334d88f597e48ed794.jpg)
3月22日の石垣でのサイン会2日目、午後2時を過ぎた頃
須永博士が突然、
「よし、今だな」
とつぶやくと
「ここにある白い紙を、横に長くセロテープでとめて」
と言ってきました。
そして新聞を敷き、その上に何枚もつなげた白い紙を広げると、その場にいた男性にそっと声をかけました。
「すみません、ちょっとそこに座っていて下さい。」
そして、静かに筆を持ちました。
「こんなもんじゃない」
墨で、太く書くとサインペンに持ちかえ、詩を書き始めました。
サラサラ、サラサラと、
なんだか無心で書いている様子が伝わってきました。
男性とはすごく近い距離です。
サラサラと、そして流れるように一気に書き上げました。
その詩を紹介します。
「こんなもんじゃない
それがいまのわたしの気持ちです
この世を生きてきて
沢山(たくさん)の出逢い
苦闘 挫折を学ばせてもらって
いまわたしが言えることは
まだまだわたしの人生は
いまからだということです
今に甘えず
今にみちたりず
今にとどまらず
さあ いまから
あらたなる旅立ちです
勝負です
決戦です
世の中を動かします
世の中を感動させます
世の中をふるいたたせます
わたしの この世にいる使命
いまから
“こんなもんじゃない”
自分に挑戦です」
目の前にいた、男性は、時にうなづき、時に引き締まり、時にぐっとくるような表情で、須永のペンが進んでいくのを じっと見つめていました。
ひとつひとつの言葉の表現が、今まで私も見たことが無いようなもので、少し不思議な感覚もしたくらいです。
書き終えた瞬間、須永は、
「今のわたしの気持ちです」
と言いました。
すると男性も
「今の自分の気持ちにぴったりです。」
と。
男性は小学校の教師で、6年生の担任。
つい先日卒業式があり、6年生を見送ったそうです。
「もっと何かができたんじゃないか
もっとみんなの力を引き出してあげられたんじゃないか
もっと自分も がんばれたんじゃないかと、
ここ数日ずっと考えていたんです。」
と言われました。
須永博士も、
「わたしも、今まで詩人をしてきて、たくさんの人に出逢い、たくさんの詩をつくってきたが、もっと、人に生きる力を与えたい、まだまだやれると思って生きているんですよね。
石垣島に来させてもらって、こんなにもたくさんの人が須永の詩を求めてくださっていたなんて、なにも無かった青春時代、詩人を目指したあの日、まさかこんな日がくるなんて思いもしていなかった。
ただ、最近忙しくなりすぎて、本当の、“詩人”としての生き方をしていなかった。できないんじゃなくて、自分がしていなかっただけ。
これから沖縄本島に行き、3月27日、読谷のホールでまたたくさんの人が待っていてくださる。
よし!やるぞ!
まだまだ
“こんなもんじゃない。”
と思ったときにあなたが入ってこられた。
まだお名前も、どんな方かも全く知りませんが、
あなたの気をいただきながら、無心で書いた詩です。」
と。そして、
「頭で考えながら書いたのでは無くて、ただペンが進むままに、詩を書いています。
だから、次にどんな言葉がこの紙に書かれるのかが自分でも分かりません。
だけど、自分でも鳥肌が立つことがあります。
今がそうでした。
この詩の中のこの3行
“今に甘えず
今にみちたりず
今にとどまらず”
このフレーズは、今まで
何千何万と書いてきた詩の中には無い表現です。
自分でもこの3行は今の自分にぴったりです。」
と。
二人の、
“まだまだ、こんなもんじゃない。”
“まだまだやれる”
という心が、あの空間で出逢い、一致して生まれた詩だったんですね。
この詩は、今日から始まる沖縄本島での1週間
そしてこれからの須永博士の人生が、あらたなる旅立ち、スタートの詩でもあります。
今日は、2つの小学校におじゃまして、須永博士ミニ講演会をすることになってます。
いまから準備します。
楽しみでワクワクしています(o^o^o)
ではまた、更新しますね
(^-^)
わたしも、この詩を書きうつしながら、
そうだ、まだまだこんなもんじゃない。と、力がわいてきました。
さあ、がんばろうって思えますp(^^)q
では、また……(^-^)