須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

今日が過ぎ

2011年01月25日 | スタッフより
お久しぶりです(o^o^o)という感じです(^-^)

おとといの熊本市内での講演会の帰り道、携帯電話が鳴り、ご近所のおばあちゃんがお亡くなりになったとの連絡でした。

それから、ご自宅へかけつけ、昨日のお通夜、今日の告別式を地域のみんなでお見送りしました。

85歳、人生を全うされたおばあちゃん

私は面識は無かったのですが、お参りに来られる方やご親族のおときを準備したりする裏方をしながら、おばあちゃんの人生のお話しを聞いたり、見送る側としてできることをみんなで気持ちをひとつにして動く一体感を感じさせていただける、小国ならではのしきたりが、とても心地よく思えてきたのは、ここに嫁いで12年が過ぎようとしているからだけではないと思います。


親戚やご近所さんの高齢のおじいちゃんおばあちゃんをお見送りすると、改めて人生の荒波を精一杯生き抜いてきたことに尊敬します。

とくに、80代、90代の方々のことをお聞きすると、小国でも戦争によって引き裂かれた家族、親を亡くし苦労して生きてきた方々がたくさんいます。

1月23日にお亡くなりになったおばあちゃんも、幼い時、親と別れて、親戚のうちで生きてきたそうです。

会いたくても会えない

甘えたくても甘えられない

自分で、歯をくいしばって生きていかなければ


そして小国に嫁ぎ、6人もの子宝に恵まれて、85歳まで生きぬいたのだそうです。

お別れの言葉を、おばあちゃんの弟さんがされました。

「80になっても、姉との別れはつらいです。

戦争によって、離ればなれになった、今は天国で待つ、父、母、義兄とゆっくりしてください。」


涙がこぼれてしまいました。

家族でケンカしたり、グチを言いあったりできることさえも出来なかった時代があったんですよね。

一緒にいられる

それが、出来なかった時代

今は、いて当たり前だからこそ、その大切さやありがたさを、ついつい忘れてしまいそう


おじいちゃんおばあちゃんから、今こそ教わらなければいけないことが、たくさんありますね。

身内だけじゃなく、こんな形でお別れの場にいさせていただけることに、ありがたく思います。

出棺の時、裏方でしていた1人の方が

「人生って、長いようで

はかないなあ。

80年生きようが、こうしてみると、短いなあ。」

とつぶやかれていました。

本当ですね。

自分でさえ、どれだけ続くのか、いつ終えたのかは分からないのが人生。

だからこそ、今を一生懸命、

今やれることを いまやること

家族やまわりの人、出逢いを大切に、まっすぐ生きていかなくちゃですね。


安らかな、優しいお顔で旅立たれたおばあちゃん、

たくさんのことを教えていただき、ありがとうございました。

コメント (2)
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