コインブラからバスで15分ぐらいで「ブサコ・パレス」かって王の狩猟用の別荘を利用した5つ星の宮殿ホテルに着く。到着時間が早く、夕食の7時半までの間、周りの森林や庭園を散歩したり部屋で休息ができたのが嬉しい。ネオ・マヌエル様式の建物内はねじれ柱や石の彫刻で飾られ華麗。エントランスホールで目を引くのは壁を覆うアズレージョ、一階にはナポレオン軍侵攻を防いだブサコの戦いのほか階段の壁のアズレージョがステンドグラスからさしこむ光に映えて綺麗でした。夕食はホテル内のレストラン、この地方の仔豚のローストにホテルのワイナリーで造られたオリジナルワイン、サラダ、スープ、フルーツのサフランとご馳走でした。そのレストランで、外人客にまじり日本人の夫婦がみえ、ポルトガルに来て始めての同国人に会えた。
ボルトガルの大学都市コインブラは、丘の上にあるが城壁を巡らし、あるいは城郭の塔や教会の尖塔がそびえるという一般的の街の形をなさず丘の頂を大学の建物だけが占めているのが特徴という。ヨーロッパ最古の大学のひとつで1290年にリスボンに創設されてこちらに移ったのは1537年という。無情の門と呼ばれる鉄の門をくぐると中庭に出る。塔は学生たちが「カブラ(山羊)」と呼ぶ時計塔で18世紀の建てられ大学のシンボルとなっている。右の端の写真の建物の左端にあるのが1724年に建てられたジョアニア図書館。蔵書は30万個に及び、華麗な金泥細工による内部装飾や調度品が素晴らしかったが残念ながら写真撮影禁止でお見せできない。