しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

過酷な贈呈式

2010-09-27 08:14:22 | サイクリング
土地区画整理事業のため1年間仮住まい生活だった兄家族。

賃貸マンションでは1世帯に1台の自転車しか保管場所が認められない。

それまで所有してた古い自転車は前の家の解体時に捨てました。

中学3年の甥っ子も自転車の無い生活が続いている。

まあ、駅に近い環境なので自転車は必要ないかも知れません…

先週、新居に引っ越しが済んだ。

最近2台の自転車を買っている私、

これまで20年近く乗っているマウンテンバイクをあげることにした。

ただではあげませんwww

「おじさんと自転車で100kmを走ってみないか?」

右にあるひとことでも書いておりますがゲーム脳な甥っ子です…


チャレンジ・ザ 100kmサイクリング


これを成功させる事が引き渡しの条件とした(強引なおじさんです)

ついでに妹の子供、中1の姪っ子も参加です。


日曜の朝、トラックに3台の自転車を積んで姪っ子を迎えに行き

甥っ子の家にトラックを停め、自転車を下し

ギア操作や諸々の注意点を説明してAm9:10分にスタート。

江戸川区瑞江から江戸川サイクリングロードで関宿を目指す。

普段一人で走る私はなんかうれしい気持ちでいっぱいです。

目標は60kmを3時間で走る事!

暑かった夏も終わりこの日は快適なサイクリング日より。

早めの休憩で自転車の微調整をしてペースアップを伝えた。

初めて長距離を走る2人には無理をさせられませんが

中学生なら無理が利く体力がある。

甘えさせません!



走りながら振り向いて撮影。

あれ?甥っ子が遅れているな…

それまで先頭で引っ張っていた私、後ろにまわって走りをチェック。



お転婆な姪っ子にクロスバイクは最強の組み合わせで文句なしの走りです。



かたや、文句ばかりの甥っ子です。

普段はゲームの話ばかりです…

「この先に手ごわいモンスターが待ち受けてるからこの場は力を温存して70%の力で戦うぜ!」

今日は自分の体で100%の力を出して見ろ!

4時間かかりで折り返しの関宿城に到着。

ここで妹が作ってくれたお弁当を食べた。


予想以上に疲れている2人とスローペースに疲れている私です。

来た道を帰るのは精神的にも辛い。

利根川と利根運河を繋いでくの字にショートカットするルートに変更。

しかし利根川沿いの土手の上は強い向かい風!

「いいかっ、このままだと5時までに家に帰れないw時速15km以下にならないように頑張れ!」

姪っ子はなんとか喰らい付いてくれている。

甥っ子がもう、精神的に負けてしまって遅れてしまうのだ…

何度も何度も励ましているのに返事もしないありさま…

だんだん腹が立ってきてどなりつけた私です。

「おじさんは中2で館山、中3で筑波山と自分たちで計画して走って来た。誰かが落伍すればみんなに迷惑がかかるから必死になって走っていたぞ!」

「自分の足でここまで来たんだから、自分の足で家に帰るしか無いだろっ!」

「なぎ(姪っ子)を暗くなる前に帰したいから、ここでお前を置いていくからな!」

甥っ子の待ち時間が増えているので姪っ子もイライラしている。

利根川沿いの芽吹大橋で県道を右に真っ直ぐ進めば江戸川にぶち当たる。

「おじさんはこの先の利根運河を走って帰るからここから先は一人で帰るか、ちゃんと付いて来るか自分で決めろ!」

兄に電話を入れて状況説明。

最悪の場合は兄がトラックで迎えに来れば済むのだが、なんとか走りきってもらいたいものさ。。。

もう、甥っ子は何もしゃべらない状態だからこんなひどい仕打ちしか無いのです。

芽吹大橋を土手の下でくぐりながら又、土手を登りかえしてちらっと後ろを見れば

何とか甥っ子が付いて来る(笑)

間もなく土手から下りて一般道を走り利根運河に連絡する分岐点

後方を走る甥っ子を待ちながら「この先の自販機で休憩だ、先に行ってるからな!」

はあ~、この休憩でやっとしゃべり始めた甥っ子です。

なんとか3人で連なって走る姿が復活して

江戸川ですっかり日が暮れて雨が降り始め

走りながらも兄や妹からの電話に状況説明をしながら

無事に自力で走り切った!!!

「後で地図を見てごらん、自分ってすごいじゃん!って思うはずだぞ(笑)」

甥っ子に自転車の鍵を渡して過酷な贈呈式は終わった。

124kmも良く頑張って走ったね。
コメント (4)
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