こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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パウチ交換は、ヘルパーもOKなの?

2011-07-08 23:38:00 | 訪問看護、緩和ケア
今日、夕方バタバタしているときに、FAXがビローンと送られてきました。

どこからだったか、ちゃんと見ていなかったのですが、たぶん県とか厚生労働省とかだと思います。

内容は、介護職員のストマ装具の交換について、医師法や保助看法をどう解釈するかを、まどろっこしくわかりにくく書いたものでした。

読んでみると要するに、「ストマ交換は、医師や看護師にすぐに相談できることを前提に、問題のない範囲なら、介護職員がやっちゃってもダメとは言わないよ。でも、責任の所在はやった方で持ってくださいね。」みたいなことが遠まわしに書いてありました。

違っていたらごめんなさい。通達文持って帰らなかったので・・
でも、事務と「そう言ってるよね。」と確認はしたので、そんなに遠くはないと思います。

そこで初めて気が付いたのだけど、「ストマ交換って、ヘルパーさんにもやってもらえるんだ・・。」と。

でも・・

たかがパウチ交換、されどパウチ交換。

看護師の中でも、特別のカリキュラムで専門的教育を受けたWOCナース(皮膚・排泄ケア認定看護師)が、専門外来を持つほど知識と専門性と技術が必要なストマの管理です。
看護師でも、「実はパウチ交換をしたことがない。」人だって結構います。
きっとドクターもパウチに関しては、「よくわかってます。ちゃんと指導も交換もできます。」という人はものすごく少ないのじゃないかと思います。
病院でも、手術でストマを作るのはドクターだけど、その後のパウチの選定や指導、スキントラブルの対応はWOCナースや外科のナースがやっていますよね。

ただ単に、いつも使っているパウチを、いつもの手順で貼りかえるだけなら、確かにできるとは思いますが・・

ストマは日々変化しますし、アクセサリーもどんどん良いものが出来てきます。
特に一度パウチがはがれかけて便が中で皮膚に付着すると糜爛になって、そこから悪循環が始まったりもします。

大腸がんなどがある場合は、腫瘍の増大でストマ自体が虚血状態になったり、ストマから出血があったりもします。
術式によっても、穴が一つだったり二つだったり、ものすごく大きかったり、小さかったりと状況もちがいます。
一番大変なのは便の状態で、下痢でもただれやすくて大変だし、便秘も腸閉塞を起こす可能性があり大変です。下剤のさじ加減も重要な要素です。

ちょっと思い追い浮かべただけでも、こんなにいろいろあるのに、これを介護職員や在宅のヘルパーさんにやってもらうなんて、今まで考えたことがありませんでした。

家族はもうしょうがないとしても、在宅として考えるとヘルパーさんに依頼するのは、やっぱり私的にはだめですね。
手技が云々じゃなくて、トラブルがあった時にヘルパーさんには身を守るすべがないじゃないですか。
「自分たちの責任でやってね。」と、遠回しに言ってるし・・。
それに、見えない所での処置に、誰が指導したり責任を取るのでしょうか??

ストマは、皮膚の状態を健全に保ち、はがれないような工夫をし、管理しやすいノウハウを持ち、異常にすぐに気が付かなければならないのです。

もちろん本人が出来るのがベストですし、次は家族。
その次はやはり在宅であるのなら訪問看護を利用してほしいと思います。

単位を食うからと、訪問看護を未だにプランに入れたがらないケアマネさんもいるし、ご家族の経済的な問題もあるとは思いますが、「何故、今訪問看護は必要なのか。」を、きちんと説明してほしいですね。

それでも、ヘルパーに依頼せざる得ないのであれば、よほど病院との連携を密にして、トラブル時の緊急対応も含めて、十分な体制を整えることが必要だと思います。



話は変わり余談になりますが、仕事帰り近所のOKストアで買い物をしていました。
すると、ソーセージ売り場に3歳と5歳くらいの男の子の兄弟が、何やら夢中でやっています。
キャラクターのソーセージの袋の中を指でぐちゃぐちゃしながら覗いては、ポイとものところに投げ、次々と覗いては投げを繰り返しています。
たぶん、中にカードのおまけかなんかが入っていて、お目当てのキャラクターが入っているものを探しているのです。
袋の上からぐちゃぐちゃポイ!

おいおい。子供。それは売り物だぞ・・とよっぽど注意しようと思いましたが、今のご時世なので店員さんに耳打ちしてその場を離れました。
でも、店員さんも嫌(怖い?)なんですね~。遠まわしに見ていました。

びっくりしたのは、次にその前を通った時です。
まあおバカ一家と言うか、今度はお母さんと3人でやっていましたよ。同じこと。
そしてお父さんはというと、それをボーと見ながら突っ立っていました。
唯一さすが大人、と思えたのは、ソーセージが元の場所できれいに並んでいたことですね。(笑)

それにしても、大じょーぶなんだろうか?日本。