うちのステーションは、精神の届けを出していません。
基本的に、精神疾患のバックアップをしてくれる病院も少なく、今のステーションのキャパでは難しいからです。
また、精神疾患はかなり専門性も問われますし、現状ターミナルの患者さんが多いので、ここで精神科まで広げてしまう事は、患者さんにも影響が出てしまいますから。
社会的には、精神疾患の受け入れ可能なステーションは少なく、在宅での精神疾患の支援はなかなか大変なようです。
それじゃあうちのステーションに、精神疾患の患者さんがいないかと言うと、かなりの割合で精神疾患を持っている方、またはそうではないかと思われる方がいらっしゃり、さらに介護者や同居のご家族に精神疾患を持っている方がいて、在宅療養に当たって考慮が必要な場合があります。
精神疾患と言ってもいろいろありますが、一番多いの気分障害の中でもうつ病。
そして、統合失調症。
また、パーソナリティ障害。
パーソナリティー障害に関しては、診断のついた方は少なく、かかわるスタッフの総合的な意見で、なんらかの障害があると思える方が多く、だからといって今の時代「あなたは、何か障害をお持ちの様だから精神科に行ってください。」とはいえず、それなりの対応でコミュニケーションを取っていくしかありません。
もう一つ多いのが、発達障害と思われるかた。
アスペルガー症候群や、広汎性発達障害、学習障害、ADHDなどです。
発達障害と精神疾患を同じに考えているわけではありませんが、やはりコミュニケーションなどに配慮を要しますし、対応が悪ければ不穏や病状の悪化をきたしかねませんから、十分な観察が必要ですね。
たとえば、アスペルガーなどは、家族性にあることが多く、患者さんを取り巻くご家族に「もしかしたら」と思えることがよくあります。
いつもと同じ決められたことは受け入れられても、状況の変化に臨機応変に対応が難しく、特定の行為に強いこだわりを持っていて、他者のアプローチが受け入れられません。
その割に衝動的で、突然怒り出して手を上げたり、感情のコントロールが難しく、時にネグレクトや虐待の引き金になります。
ですから、必要なケアの家族指導には、それを踏まえて時間をかけなければいけません。
訪問看護は、患者さんだけを看ればいい、というわけではなくて、療養環境の調整も行っていきますから、どうしてご家族(特に主介護者)と対峙せねばならないのです。
また、訪問看護指示書は、別の疾患(たとえば癌など)であっても、ベースに統合失調症がある場合などは、まず関係性を作ることから慎重に始めなければなりません。
時として、その時はOKだったのに、「看護師が帰った後にひどい不穏状態に陥って、ご家族が大変だったのでもういいです。」ということもあります。
それでも診断が下りている場合は、その医療機関と連携を取るなどできますが、あきらかに何か持っていてるのに、どこともつながっていない場合は、なんとか病院に一度かかっていただけないかを模索することになります。
最近、瀬谷区役所では「心の相談室」が開催されていて、いつでも相談に行けるようにはなったそうですが、実際は「自分は正常」と思っている方がほとんどですし「自分が正しい。」と思っている方を、カウンセリングにお連れする権利も義務もありません。
こういう場合は、区の保健師に相談して、行政からも訪問をお願いしたりして、地域ぐるみでの介入となります。
よく、モンスターペアレンツなどといいますが、こういう人たちの中にも、パーソナリティ障害の方がいらっしゃるような気がします。
また、認知症なのか鬱なのか、精神疾患があるのかよくわからないけど、めちゃくちゃな状況になっている方への介入も大変です。
本当は、精神科の病院での診断、場合によっては入院しての内服コントロールなどが可能になれば、一番ですが、この地域では精神科の病院はどこも満床で、受診の予約すら2か月待ちなんて言う事もあり、国をあげて対処してほしいです。
訪問先のお子さんやお孫さんなどの問題行動で、療養介護に支障が出ている場合は、そのお母さんと相談の上、区の母子家庭センターへつなげることも有効です。
面談の上、専門医に繋げてもらう事もできますので。
ただ、もうちょと気軽にコンサルトできる、信頼できる医療機関がそばにあるといいのですが・・。
今後の地域医療の課題と思われます。
基本的に、精神疾患のバックアップをしてくれる病院も少なく、今のステーションのキャパでは難しいからです。
また、精神疾患はかなり専門性も問われますし、現状ターミナルの患者さんが多いので、ここで精神科まで広げてしまう事は、患者さんにも影響が出てしまいますから。
社会的には、精神疾患の受け入れ可能なステーションは少なく、在宅での精神疾患の支援はなかなか大変なようです。
それじゃあうちのステーションに、精神疾患の患者さんがいないかと言うと、かなりの割合で精神疾患を持っている方、またはそうではないかと思われる方がいらっしゃり、さらに介護者や同居のご家族に精神疾患を持っている方がいて、在宅療養に当たって考慮が必要な場合があります。
精神疾患と言ってもいろいろありますが、一番多いの気分障害の中でもうつ病。
そして、統合失調症。
また、パーソナリティ障害。
パーソナリティー障害に関しては、診断のついた方は少なく、かかわるスタッフの総合的な意見で、なんらかの障害があると思える方が多く、だからといって今の時代「あなたは、何か障害をお持ちの様だから精神科に行ってください。」とはいえず、それなりの対応でコミュニケーションを取っていくしかありません。
もう一つ多いのが、発達障害と思われるかた。
アスペルガー症候群や、広汎性発達障害、学習障害、ADHDなどです。
発達障害と精神疾患を同じに考えているわけではありませんが、やはりコミュニケーションなどに配慮を要しますし、対応が悪ければ不穏や病状の悪化をきたしかねませんから、十分な観察が必要ですね。
たとえば、アスペルガーなどは、家族性にあることが多く、患者さんを取り巻くご家族に「もしかしたら」と思えることがよくあります。
いつもと同じ決められたことは受け入れられても、状況の変化に臨機応変に対応が難しく、特定の行為に強いこだわりを持っていて、他者のアプローチが受け入れられません。
その割に衝動的で、突然怒り出して手を上げたり、感情のコントロールが難しく、時にネグレクトや虐待の引き金になります。
ですから、必要なケアの家族指導には、それを踏まえて時間をかけなければいけません。
訪問看護は、患者さんだけを看ればいい、というわけではなくて、療養環境の調整も行っていきますから、どうしてご家族(特に主介護者)と対峙せねばならないのです。
また、訪問看護指示書は、別の疾患(たとえば癌など)であっても、ベースに統合失調症がある場合などは、まず関係性を作ることから慎重に始めなければなりません。
時として、その時はOKだったのに、「看護師が帰った後にひどい不穏状態に陥って、ご家族が大変だったのでもういいです。」ということもあります。
それでも診断が下りている場合は、その医療機関と連携を取るなどできますが、あきらかに何か持っていてるのに、どこともつながっていない場合は、なんとか病院に一度かかっていただけないかを模索することになります。
最近、瀬谷区役所では「心の相談室」が開催されていて、いつでも相談に行けるようにはなったそうですが、実際は「自分は正常」と思っている方がほとんどですし「自分が正しい。」と思っている方を、カウンセリングにお連れする権利も義務もありません。
こういう場合は、区の保健師に相談して、行政からも訪問をお願いしたりして、地域ぐるみでの介入となります。
よく、モンスターペアレンツなどといいますが、こういう人たちの中にも、パーソナリティ障害の方がいらっしゃるような気がします。
また、認知症なのか鬱なのか、精神疾患があるのかよくわからないけど、めちゃくちゃな状況になっている方への介入も大変です。
本当は、精神科の病院での診断、場合によっては入院しての内服コントロールなどが可能になれば、一番ですが、この地域では精神科の病院はどこも満床で、受診の予約すら2か月待ちなんて言う事もあり、国をあげて対処してほしいです。
訪問先のお子さんやお孫さんなどの問題行動で、療養介護に支障が出ている場合は、そのお母さんと相談の上、区の母子家庭センターへつなげることも有効です。
面談の上、専門医に繋げてもらう事もできますので。
ただ、もうちょと気軽にコンサルトできる、信頼できる医療機関がそばにあるといいのですが・・。
今後の地域医療の課題と思われます。