こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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生きている限り・・

2011-12-17 23:59:38 | 日々のあれこれ
思えば、この年までいろいろなことがあったなと思います。
昭和30年代なので、平和な時代を生きてきたのだとは思いますが、我が家はどちらかというと貧しい家庭だったと思います。
何しろ、父親はちゃぶ台返しをやっていた人なので、母がそれは苦労して私たちを育ててくれました。

子どもの頃の私は、優しい父親がいて、文化的な生活のなかで、パパとかママとか言ってかわいい洋服を着て暮らすことが憧れでした。
そうは言っても、昭和30年代はどの家庭もそんなに大きな違いはなくて、近所の家でいつの間にかご飯食べているのが当たり前の時代ですから、もしかしたらいい時代だったのかもしれません。

父親の傍若無人な振る舞い以外は、母のおかげで結構たくましく育ったのだとおもいます。

高校卒業と同時に寮生活となり、そこからは一人で何でも決めて、親に頼らないで暮らせることが出来るようになりました。
横浜の看護学校で、アルバイトと奨学金をもらって寮生活をしながら、青春時代を過ごしました。
若かったので今思えば無茶もしたし、よくもあんな危ないことをして無事だったなと感心することもありました。
そして、恋をして失恋をして、また恋をして・・
失恋は本当に苦しくて、泣いて泣いて、じっと時間が過ぎるのを待っていたような気がします。

いろんなことがあって、たくさんの人と出会って、たくさんの人と別れて・・

だから今、私はここにいるわけで、この家族を持つことが出来て、この仕事についています。

思い起こせば、すごく苦しかったこと、すごく辛かったことを、とにかく耐えて乗り越えてきたことが、今の自分にすごく生かせているのだと思います。

だから、今苦しんでいることは、きっとこの先の私の人生に必要な事なのだと思うようにしています。

今の苦しみに出会ってから、私自身のなかで全く知らなかった世界が広がりました。
そうだったのか・・・
何でこんなことが、わからなかったのかと・・


そして、それは今いっしょに苦しんでいる娘にも当てはまることだと思うのです。

絶対に、今の苦しみの先に素敵な未来が待っていると。

今の苦しみは、きっとたくさんの経験をさせてくれるし、心の糧となり人としての糧となり、将来の人生のなかで、今度は誰かのために役に立つと思うのです。

今日、買い物へ行く車の中で、娘がpodで聴いていた歌。
一緒に口ずさむ歌の中で、私の大好きな歌があります。

娘が歌っているその歌詞を聴きながら、やっぱり涙が止まらなくなってしまいました。

私は、こうして言葉にして想い綴ることで、自分の心を整理しています。
表現するということは、自分を振り返ったり、自分を理解するのに一番有効な手段だと、最近つくづく思います。

我が家の子供たちは、どうも自己表現が苦手なようです。

もう少し自分自身の思いを、上手に表現できたら、抱えている苦しみもずっと楽なるだろうと思います。

歌は、人の心の代弁者なのだと思います。

だから、人は自分の心に歌の歌詞を重ねて、涙を流すのでしょうね。