漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

<29-3直前> 音訓読み注意

2018年02月02日 | 書き・読み問題
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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(当ブログ模試、読み問題も復習終了・・・その中で音訓読みで注意すべきものをいつくか発見・・・)
最後まで見てくれている方に幸運が訪れますように・・・こうやって直前まで記事にしていて当たると面白いなあ(笑)・・・

=訓読み注意=
●万寿、疆り無し  〇かぎ(り) ✖(きわま)り
*漢検四字熟語辞典では“「万寿疆(きわま)りなし」とも読む”となっている・・・が、現行訓にはナシ
<疆:かぎ(り) さかい・かぎ(る)・かぎ(り)>

と旱魃の被害に悩まされた 〇霈(おおあめ) ✖ながあめ

*“ながあめ”は、「淫」「潦」「霖」「霪」

●泉の水を杓う  〇しゃく(う) ✖すく(う)

で水を掬う  〇ひしゃく ✖しゃく  *“ひしゃく”は「柄杓」とも書く。

鷹が塒につく  〇とや  ✖ねぐら ✖✖とぐろ  *「鷹がとや(塒・鳥屋)につく」は成句。

●猟で鳥を弋る  〇と(る) ✖か(る)

=音読み注意=

●崇拝などの「崇(スウ)」と祟るの「祟(スイ)」  *「祟(スイ)」の熟語は漢検2掲載ナシ。
・豪傑を登崇して朝廷に措く (とうすう)
・祟悪(スイアク)起きる  (すいあく) 

塙覈たる助言を得た (かくかく)

*「塙」には、音による意味分けあるので、文意から判断する必要アリ・・・
(漢検2)意味:🈩カク かたい。かたい土。🈔コウ 石の多いやせ地。類)磽(コウ) 🈪はなわ 山のさし出た所。
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顕赫  赫奕

2018年02月01日 | 書き・読み問題
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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 (この時期、混乱しそうな人は読まないほうがよろしいかと思います) 
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(当ブログ模試を復習していて気になったことなどを下記・・・)
●顕赫(ケンカク)・・・文章題の中「・・・謬って過分(8)ケンカクの任に至る・・・」(顕赫)で出題したけど、この熟語は漢検2にもアリ
赫:下つき:輝赫(キカク)・顕赫(ケンカク)(輝赫:激しく輝く。きらびやか。名誉などが非常に立派なこと。  顕赫:際だって明らかである。輝かしい。)

・文章題か何かで出るかも知れないので、他の文例をネットで調べた・・・色々とあったけど、良さそうなものをピックアップした・・・
 ・・・無量寿仏は光明顕赫にして、十方の諸仏の国. 土を照耀するに・・・
 ・・・顕赫世族・・・
 ・・・顕赫たる貴族も事件や動乱にまきこまれれば・・・
 ・・・英雄死して神となり、霊威顕赫たり・・・

●赫奕・・・「顕赫」を調べてて、漢検2の「赫奕」が気になった・・・
(漢検2)下つき:赫奕(カクエキ)・博奕(バクエキ)・(ばくち)・・・
(漢検2大見出し)赫奕(カクヤク):①光り輝くさま。「光明―として」 ②物事が盛んで美しいさま。*「カクエキ」とも読む。

*大見出しの読みのほうは“カクヤク”(「“カクエキ”とも読む」とはなっているが・・・)、下つきのほうは“カクエキ”読みのみ・・・

*ちなみに、大辞林、広辞苑ともに、“カクヤク”“カクエキ”両方ともアリ・・・大字源はそもそも“ヤク”音ナシ・・・。しらべた範囲では「奕(ヤク)」音の熟語は他に見当たらず・・・(辞書中の文例・出典なんかみると、昔の二葉亭四迷が使ったような文例・読みのようだったが・・・ホント、クタバッテしまえ(しめい)って奴だな・・・しょもない・・・)

*こんなの、書き問題か何かで、「光明、カクヤクとして・・・」なんて出たら思い出しづらいだろうなあ・・・

 (注)追記(補筆) 
大辞林には、「赫耀・赫燿(かくやく):光り輝くさま。物事が 光り輝くように盛んなさま。」という、とんでもない同音同義のような熟語も載っているけど無視・・・これも過去通用しちゃった例かも。いくらなんでも“カクヤク”で「赫耀・赫燿」と書いたら✖だろう・・・
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キシュウ箕帚の妾 籠居・陋居 歇息ー歇む

2018年01月31日 | 書き・読み問題
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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 (この時期、混乱しそうな人は読まないほうがよろしいかと思います) 
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●最近の朝の日課・・・S+さんの「模擬試験倉庫」閲覧&直近模試学習、ボクちゃん先生ブログ閲覧、猫姐さんのブログ拝見・・・時間があれば、他のツイッターなども拝見・・・
●やっぱり、一応、当ブログ模試、全部復習しようと思い、今<27-3向け模試>全12作を(「読み問題」を除いて)すべて復習完了・・・
●時間があれば、<27-2向け模試>(全20作)も復習しようっと・・・というか、今回は自分のブログの復習をメインに本番に臨むことにした。これでどういう結果が出るかだな・・・(勿論、その前には「模擬試験倉庫」さんの模試とか分野別問題などもやったりしているけど)。漢検2辞典(巻末の当て字も含む)や四字熟語辞典などはやらないことにしてみる・・・必要に応じて、都度、見ることは見るけど・・・
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(復習していて気になったことなどを下記・・・)

●「キシュウの妾(しょう)」とは、人妻となることを謙遜する言葉でもある :箕帚

 ①漢検2:下つき:箕帚(キシュウ)・(キソウ)  “キシュウ”とも“キソウ”とも読む・・・
 ②広辞苑
 「箕帚・箕箒(きしゅう)」:ちりとりと箒(ほうき)。掃除すること。きそう。
 「箕帚の妾(きしゅうのしょう)」:室内の掃除に従う腰元。転じて、他人の妻になることの謙譲語。きそうのしょう。
  *“キシュウ・キソウの妾”のほうは、「“箕”帚の妾」しか掲載されていない・・・ことに注意する必要があるのかな?
  *いずれにしても「箕“帚”」のほうを書けば良し・・・
 ③文例
 「箕帚を奉ずる」「箕帚を執る」・・・
 「或時は…家に納(い)れ て―・らせたこともあったが」〈荷風・東綺譚〉  
 「彼女達の望むがまま家に納れて(5)キソウを把らせたこともあったが、然しそれは皆失敗に終った・・・」(ブログ文章題㉓ 「濹東綺譚」(永井荷風))
 *文章題の中で“キソウ(キシュウ)”が出たら思い出すと良し・・・でも前後の文章もしっかり読まないと「旅でキシュウ(羇愁)を覚える」とか他の同音異義語もあるから注意・・・

●陋居と籠居
 これも前後の文章などをよく読まないとウッカリする熟語・・・気をつけよう・・・

●醇朴=純朴・淳朴
 *過去ブログ模試で「老獪」の対義語「醇朴」としていたが・・・

(漢検2)醇朴(ジュンボク):人情があつく素朴なこと。「純朴・淳朴」とも書く。 
(広辞苑)純朴・淳朴・醇朴:すなおでかざりけのないこと。人情厚くいつわりのないこと。」とあった。
 
 *醇朴=純朴・淳朴でもよさそうだ・・・当該箇所は修正済み(の筈)

●「歇息 ― 歇む」・・・模試でも記事でも出したと思いますが・・・
 
*「歇(やす)む」でなく、「歇(や)む」にしたら、やはり✖になりそう・・・送り仮名が「( )む」で同じだから注意する必要あるかも・・・
(漢検2)
歇:ケツ、カツ、やす(む)、や(める)、や(む)、つ(きる)、か(れる)
🈩ケツ ①やめる。やむ。つきる。 ②やすむ。ひとやすみする。「歇息」 ③かれる。 🈔カツ 「歇驕(カツキョウ)」は、口の短い猟犬。
*「や(む)」は漢検2のとおり、「①やめる。やむ。つきる。」の意味だから、“息を止める”=死んじゃうことになっちゃう?

(大字源)歇息(ケツソク):やすむ。休息する。休息。休憩。
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好楽するも、良士、蹶蹶たり ~「蹶蹶」の音読み~

2018年01月30日 | 書き・読み問題
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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 (この時期、混乱しそうな人は読まないほうがよろしいかと思います) 
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(漢検2の「勍勍(ケイケイ)」をしらべていたら、たまたま、新漢語林で「蹶蹶(ケイケイ)」と出てたので・・・)
・過去問でも、たしか「汨没(コツボツ)」なんて読みが出されたと記憶している・・・こんなの、漢検2では「「汨(ベキ、コツ)とあって、「汨羅(ベキラ)」しか載ってないのに、“コツ”音の読みで出たからな・・・ま、意味としては“しずむ・・・”とはなってはいたけど・・・初めて見た人はびっくりしたと思う・・・
・調査も脱線、おしゃべりも脱線したけど、この「蹶蹶」・・・どう読むか・・・

・漢検2では、
<蹶:ケツ、ケイ、つまず(く)、お(きる)、た(つ)、たお(れる)、すみ(やか)> *漢検2には“お(きる)”訓の掲載ナシ
意味:①つまずく。たおれる。「蹶失」 ②たおす。くつがえす。 ③はね起きる。とびたつ。「蹶然」 ④すみやか。 *書きかえ③「決」に書きかえられるものがある。
下つき:顚蹶(テンケツ)
「蹶」から始まる言葉 ▲蹶起(ケッキ) ▲蹶然(ケツゼン) ▲蹶れる(たお-れる) ▲蹶く(つまず-く)
となっていて、読みを振っていないのもあるけど、おそらくすべて“ケツ・・・”読み。
(漢検2)
蹶起(ケッキ) :書きかえ:決起
蹶然(ケツゼン):驚いてはね起きるようす。あわただしいさま。「―と兵を挙げる」 *大辞林・広辞苑・新漢語林とも“ケツゼン”のみ。

●蹶蹶の読み
蹶蹶(ケイケイ):(新漢語林)①動作がすばやいさま。②おどろくさま。
         (大字源)(ケイケイ・ケツケツ)①行動が敏速なさま。「良士蹶蹶」(詩経・唐風・蟋蟀) ②びっくりするさま。
 *大字源ベースだと、“ケイケイ”でも“ケツケツ”でも良さそうだけど、過去のまとめでも、“ケツケツ”とも読んでるのは大字源のみ。ここは“ケイケイ”読みのほうが良さそう・・・なお、「蹶然」も大字源では“ケツゼン・ケイゼン”両読みだけど、漢検2では、“ケツゼン”読みのみ。

●冒頭の文章は、ネット上の原典に近いものから引用・・・過去のまとめでは、「楽しみを好むも荒むことなく、良士、蹶蹶たり」(詩経)と訳していたけど、冒頭の文のほうがよさそうかな・・・?

(参考)ー以前のブログでのまとめー
<蹶:ケツ、ケイ、つまず(く)、おき(る)、た(つ)、たお(れる)、すみ(やか)>*ケツ・ケイとも漢音 

・つまず(く):蹶失(ケツシツ)、顚蹶(テンケツ)、蹶躓(ケツチ)=つまずく、つまずきたおれる、蹶顚(ケツテン)=つまずきころぶ、蹶倒=つまずきたおれる
・おき(る)、た(つ):蹶然=驚いて飛び立つさま、奮い立つさま *大字源は「ケツゼン・ケイゼン」両読み。蹶起(ケッキ)=奮起、蹶跳(ケッチョウ)=はねあがる
・たお(れる):僵蹶(キョウケツ)
・すみ(やか):蹶蹶(ケイケイ)=動作が敏捷なさま、また、驚くさま(大漢和)*大字源は「ケイケイ・ケツケツ」両読み。「楽しみを好むも荒むことなく、良士、蹶蹶たり」(詩経)
・その他:蹶角(ケッカク)=額の先で地をたたく=“厥角”稽首(*漢検四字熟語辞典)
*漢検2にも「意味③はねおきる、とびたつ」あり。
*「ケイ」音の場合、「あわてる、あわてていく、はしる、うごく、うごかす」意のときの読み方のようである。
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啞啞(アア・アクアク)と噁噁(アクアク) 啞然(アゼン・アクゼン)

2018年01月28日 | 書き・読み問題
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
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 (この時期、混乱しそうな人は読まないほうがよろしいかと思います) 

<啞啞(アア・アクアク)と噁噁(アクアク)>

<音読み問題>で「鴉が①啞啞と鳴き、幼児が②啞啞と片言を話す。③啞啞と笑い声が聞こえる。 鳥が④噁噁と鳴いている。」なんてのを出したけど、自分でもうまく区分けがついていなかった・・・で、
「カラスと赤ん坊がアア、アア(啞啞、啞啞)とわけのわからない話をしていたら、他人がアクアク(啞啞)と笑った。そばで聞いていた野鳥がなぜかインオ(喑噁)しながらアクアク(噁噁)と声を出していた・・・」・・・長いけど、こうでもして覚えておこうかと思った・・・

ー参考ー
啞(唖):ア、アク、ああ、わら(う)
(漢検2)
啞(唖) 意味①言葉の不自由な人。「聾啞(ロウア)」 ②ああ。驚いて上げる声。また、カラスの鳴く声。「啞啞」③わらう。笑い声。
下つき:嘔啞(オウア)・盲啞(モウア)・聾啞(ロウア)
「啞」から始まる言葉
啞啞(アア):(漢検2)①カラスなどの鳴く声。 ②幼児の話す片言。 (参考)「アクアク」と読めば笑い声の意。
      (広辞苑)「唖唖(アア):鳥などの鳴き声。」のみ。
      (大字源)🈩アア:からすなどの鳴く声。子供の話すことば。かたこと。③車のきしる音。 🈔アクアク:笑い語る声。
啞者(アシャ)
啞然(アゼン):驚きあきれて口もきけないさま。「―として言葉もでない」  (参考)「アクゼン」と読めば、大声で笑うさま。 
啞然失笑(アゼンシッショウ)

噁:オ・アク いか(る)
(漢検2)
噁:意味 🈩オ いかる。 🈔アク 鳥の声を表す。 *漢検2には熟語掲載ナシ・・・。噁噁(アクアク):(大字源)鳥の声。

<啞然(アゼン)と啞然(アクゼン)>
(<啞啞(アア・アクアク)と噁噁(アクアク)>の整理がついたと思ったら、漢検2の中に「啞然・・・「アクゼン」と読めば、大声で笑うさま。」てのを見つけてしまった・・・

啞然:(大字源)🈩アゼン:驚きあきれて、口もきけないさま。🈔アクゼン:①わっと笑うさま。「同行者啞然大笑」 ②語る声。「楼窓に啞然と声あるを聞く」
<啞然(アゼン)と啞然(アクゼン)読みの区別>
・文意から声が出てるかどうかで判断できそう・・・「同行者啞然大笑」や「楼窓に啞然と声あるを聞く」などは声が出ているようだから“アクゼン”・・・
・でも、「啞然失笑(アゼンシッショウ)」は一応声が出るようだけど“アゼン”か・・・ま、ちょっと、この場合の“アゼン”は、それ自体が声のでない様子だから良いのかも・・・
・「啞然失笑(アゼンシッショウ)」と「啞然大笑(アクゼンタイショウ)」で区別して覚えておけば良いカモ・・・

<その他参考>
嗚啞(オア):(大字源)カラスの鳴く声。一説に、悲しみ嘆く声。

<喑:イン な(く) だま(る)> *漢検2“だま(る)”訓掲載ナシ。
(漢検2)喑:意味①な(泣)く。 ②声を失って、話すことができない。「喑啞(インア)」 ③だまる。口をつぐむ。「喑黙」 ④しかる。どなる。

喑啞(インア):(大字源)①口がきけない。また、口をつぐむ。だまる。②怒気をふくむ。喑噁(インオ)
喑噁(インオ):(大字源)大いに怒るさま。喑嗚(インオ)に同じ。

喑噁叱咤・喑嗚叱咤(いんおしった):非常に怒って怒鳴ること。 出典:史記
(参考ー以前整理したブログ内の内容ー)
<喑:イン、な(く)、だま(る)>
な(く):喑噫(インイ):むせびなく、喑嗚(インオ):怒ってむせびなく
だま(る):喑啞(インア)=啞者=喑喑(インイン)、喑黙=沈黙=喑畏、喑噎(インエツ):黙る
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楡枋(ユボウ) 枌楡(フンユ) ~にれ(枌、楡)とまゆみ(枋、檀)~

2018年01月28日 | 書き・読み問題
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●冒頭の評語を少し変更してます。過去問文章題中にあった佐久間象山の文から拝借・・・一つの過ち、つまづきがあれば、それだけ、知識・知恵が生まれる・・・気に入ったのでしばらく載せることにします・・・問題(過去問やブログ内の模試やその他の問題などなど)を、なにしろ少しでも多く解いて、間違いや躓いたところを深掘りしておけばそれだけ理解・記憶が深まると思います。
●と、言いながら、これを書きながら、今回はホントの漢検過去問をまだ復習していないことに気が付いた・・・ははは、どうしよう。
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●「檀(まゆみ)」は良いとして、「蜩と鷽鳩、笑って曰く、「我、決起して飛んで楡枋に搶く」(荘子・逍遥遊篇)とか「枌楡同契の仲」とか、“ニレの木”のこととか、“マユミの木”のこととか・・・割と出てくる・・・。
●「楡枋(ユボウ)」はニレとマユミのこと、「枌楡(フンユ)」は枌も楡もニレのことと理解していたけど、よく考えると、この「枌楡」、どちらもニレっておかしくないか?・・・なぜ字が違うんだ???
●ということで、ちょっと調べた・・・
<結論>「枌」のニレは“いえにれ”の事(大字源)、「楡」は“ユ”という中国の(ニレに似ているのかな?)落葉高木のこと(大字源)らしい・・・ネットで「楡(ユ)の木」の画像を見ようと思ったら、すべて(日本の?)“楡(にれ)の木”の画像ばかり・・・で、違いはよくわからなかった。
でも、以下のとおり、「楡(にれ)」の“にれ”は、和語(大字源)のようだ・・・道理で、「枌楡」という熟語ができるわけだ・・・厳密にいうと、この「枌楡」は、「“いえにれ”の木」と「“楡(ユ)という木”」という意味(ニレなどの木というふうに理解すべきなのかな・・・)のようだ・・・「枌楡」という木があるわけではないようだ・・・漢検2では、「枌楡=①ニレの木・・・」と掲載しているけどね・・・

(檀:ダン、タン、まゆみ)
枌:フン、にれ、そぎ(和語)
楡:ユ、にれ(和語)

(漢検2)・・・これなんかも、よく読むと、「枋」も訓読みとしては“まゆみ”だが、厳密には「枋(ホウ)」という木なんだろうな・・・
枋:ホウ、ヘイ、まゆみ、いかだ、え
🈩ホウ ①ニシキギ科の落葉低木。まゆみの一種。「楡枋(ユボウ)」 ②マメ科の落葉小高木 「蘇枋(スホウ)・(スオウ)」に用いられる字。 ③いかだ。🈔ヘイ え(柄)

枌:意味①そぎ。木を薄くそいだ板。 ②にれ。ニレ科の落葉高木。「枌楡(フンユ)」
枌(そぎ) 枌板(そぎいた) 枌楡(フンユ)
枌楡(フンユ):①ニレの木。 ②神聖な場所。神社。 ③郷里。「―同契(郷里が同じであること)」 
      由来:②③中国、漢の高祖が、郷里の神社にあったニレの木を、都に移して神としてまつったという故事から。
(漢検2)
楡:意味 にれ。ニレ科の落葉高木。「楡柳」
下つき:桑楡(ソウユ)・枌楡(フンユ)
楡(にれ)

●「枌楡」については、上記①~③の意味以外に、「枌楡(ふんゆ)の居:上皇の御所。仙洞御所。」なんて説明があるのを発見した。
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「卿」・「饗」と「嚮」、「控除」と「扣除」、ムカツく・エズく

2018年01月27日 | 書き・読み問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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<ややこしい話①>・・・「卿」・「饗」と、「嚮」の真ん中の書き方の違い・・・
・公卿の「卿」や饗宴の「饗」の真ん中の字と、嚮壁虚造の「嚮」の真ん中の字
・「漢字の書き方」や漢検2でも、どう見ても、前2者は点で、「嚮」のほうは線(横棒)になってる・・・でも漢検2「漢字必携」だと“点”のようだから、神経質になる必要はないかな・・・(異体字の「」)を書いておけば良いのかも知れないがちょっと気になる)

<ややこしい話②>・・・「控除」と「扣除」の一字訓読の読み方の違い・・・
・漢検2では、それぞれ以下のとおり。熟語の意味としては、「控除」=「扣除」・・・
 控除(コウジョ):金額などを除くこと。特に、収入のうち課税対象額から除外すること。「税金の扶養―」 書きかえ「扣除」の書きかえ字。
 扣除(コウジョ):書きかえ「控除」
・でも、現行訓では以下のとおり、この音熟語と訓読みが異なる・・・
 控:中学…ひか(える)高校…コウ 準1…つ(げる)1級…のぞ(く)
 扣:コウ、ひか(える)、たた(く)、たず(ねる)、さしひ(く)

だから、「控除ー控(のぞ)く」 「扣除ー扣(さしひ)く」となって、一字訓読は異なることになるか・・・尤も、漢検2には「扣」の訓は「ひか(える)、たた(く)」しか載ってないけどね・・・

<ややこしい話③> 
ムカツく 噦く・嘔く *漢検2には「嘔(むかつ)く」の読みは出ていない・・・(どうでもで良いが、ときどきネットの「漢字辞典」にはすべての漢字が載ってるわけではないことを経験している・・・この「噦」の字も掲載されていない・・・)・・・ま、ムカツく=「嘔く」と書いても✖にはならないだろうが・・・

エズく  <嘔吐>く *漢検2・広辞苑ともアリ・・・当て字だから書かせることはないとは思うが、わからん・・・当て字でも文章題中で書かせる、読ませることがあったような気がする・・・(漢検2)「〈▲嘔吐〉く:えず-く:一度食べた物を口から出す。はく。もどす。」

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“ぼうふら”、“うわごと”、“たわごと”

2018年01月25日 | 書き・読み問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・さあ、どんどん、助け合おう(笑) ・復習してて“アレッ?書けるかな?”と思ったヤツ・・・

●ぼうふら

 当て字なら、〈孑孒〉・〈孑孑〉
 漢字一字なら、孒:キョウ  ぼうふら  (意味:ぼうふら。「孑孒(ゲッキョウ)」)

*広辞苑に「歌舞伎のボウフラ踊り」なんてのがあるんで、こういう書き問題で出るかも・・・(広辞苑では「“孑孑”踊」、“ぼうふら”の項は「孑孑・孑孒」)。

●うわごと/たわごと

 漢字一字なら、「囈」にも「譫」にも両方の読みがあるから、これで大丈夫。
 
 当て字の含めて、読みでも出るかも知れないから、一応整理しておくと・・・

 うわごと:〈▲囈語〉・▲囈(うわごと)・譫(うわごと)〈▲譫言〉(うわごと)
 たわごと:△戯言(たわごと)▲譫(たわごと) ・囈(たわごと)

 *うわごとの当て字は“ゲイゴ”“センゲン”で覚えている・・・。
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女蘿 「兎糸(菟糸)、女蘿に附く」 「蔦蘿、喬松につく」

2018年01月22日 | 書き・読み問題
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★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●こういう時に限って図書館から予約していた図書が2冊も・・・貸出締め切りはちょうど<29-3>本番の日まで・・・読まなくちゃ。
●とうとう、雪も本降り、積もりそう・・・こういう時は学習が捗りそうでいてそうでもない・・・昨日のほうが体調・気分ともに“乗っていた”・・・
●(続)漢字の書き方の思い込み・勘違い・・・これは知っていたけど、記事にもしたかも知れないけど念の為・・・
「抃舞」の「抃」・・・4画目は“点”で離れていますからご注意・・・
「旌旆」の「旆」・・・旁のほうは、「市場」の「市」ではなく、「沛」と同じように、“棒”でつながっていますからご注意・・・
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●S+さんのミニ模試・・・文章題読み書き・・・
「・・・豈に喬木挺生して風に摧かれ易く、5.ジョラ柔を以て乃ち其の根に安んずるの類か。・・・」 答:女蘿
・“ジョラ”といったらこの熟語しかナシ(思い浮かばない)。国語辞典では同音の熟語はナシ。しかも前の文節で、“喬木”に対するものとしての位置づけとされているので、ジョラ(=さるおがせ?)という苔類であることは間違いないと確信できる・・・

兎糸(菟糸)、女蘿に附く *ネナシカズラのつるが、サルオガセに巻き付くという意で、男女の結婚にたとえていう。
(当ブログ既出)
「トシ(兎糸)ジョラ(女蘿)に附く」「兎糸(トシ)、ジョラ(女蘿)に附く」
 (注1)当ブログでは「兎糸」としているが、「菟糸(トシ)」でも良さそう・・・(漢検2では「菟糸=兎糸とも書く」となってる)
 (注2)「」(異体字)の標準字体は、であるが、WPでは反映しないので、以下、異体字の「菟」で書いている・・・。

蔦蘿、喬松につく
 *兄弟・親戚が親しみ合うことのたとえ
 *当ブログ既出。なお、漢検2にも「下つき:蔦蘿(チョウラ)」アリ。

(参考)漢検2掲載の「蘿」熟語
 意味 :①つた。かずら。つたかずら。つる性植物の総称。「蘿径」 ②つのよもぎ。ヨモギ(キク科の多年草)の一種。
 下つき:蔦蘿(チョウラ)・藤蘿(トウラ)
 「蘿」から始まる言葉 〈蘿蔔〉(すずしろ)
 〈海蘿〉(ふのり) 〈松蘿〉(さるおがせ) 薜蘿(ヘイラ)
(参考)当ブログの「蘿」・・・
<蘿:ラ、つた、つたかずら、つのよもぎ>*漢検2「つのよもぎ」訓読み掲載ナシ。
・つた:蘿磴(ラトウ)=つたのからんでいる石段の道
・つたかずら:蔦蘿(チョウラ)、藤蘿(トウラ)、蘿蔦(ラチョウ)=つたかずら、蘿径=つたかずらの生え茂っている小道、蘿月(ラゲツ)=つたかずらにかかって見える月、蘿軒=つたかずらのからんでいる軒、蘿窓=つたかずらのからんでいる窓、蘿薜(ラヘイ)=かずら、つたかずら、蘿蔓=つたかずら
・つのよもぎ:(説文に「蘿、「莪」なり」とあるのみ。)莪蒿(=蘿蒿?)
・その他:女蘿(ジョラ)=(こけの一種)さるおがせ、ひかげのかずら=松蘿(ショウラ)、蘿衣=こけでつくったような粗末な衣服、僧侶・隠者の衣(大字源)、蘿襟(ラキン)=蘿衣のえり、転じて僧侶のこと(大字源)、蘿纏(ラテン)=からみつく、からまる、蘿蔔(ラフク)=だいこん=蘿葡(ラホ)
薜蘿(ヘイラ)=①まさきのかずらとつたかずら=薜茘(ヘイレイ・ヘイリ)と女蘿=蘿薜 ②転じて、隠者の棲居をいう。 ③かずらで織った布  *薜茘は「つる性植物(くいいたび)の名」とあった。

●余談・・・「兎」「菟」がらみの熟語など・・・(漢検2)
菟糸燕麦(トシエンバク):有名無実のたとえ。また、役に立たないもののたとえ。
             「菟糸」はネナシカズラ、「燕麦」はカラスムギ。「菟糸」は「糸」の字があっても織ることができず、「燕麦」は「麦」の字があっても食用にならないということから。〈『太平御覧(タイヘイギョラン)』〉
「菟糸」は「兎糸」とも書く。類)菟葵燕麦(トキエンバク)・南箕北斗(ナンキホクト)

菟裘の地(トキュウのチ):退官して余生を過ごす土地。隠居の地。「裘」は中国、春秋時代の魯(ロ)の地名で、隠公がその地に隠居したことから。〈『春秋左氏伝』〉 ***これなんか、そのうち、故事成語類で出そうな気がするが・・・

「菟」から始まる言葉
〈菟葵〉(いそぎんちゃく)
菟裘の地(トキュウのチ)
菟糸燕麦(トシエンバク)
菟糸子(トシシ):ヒルガオ科のネナシカズラ・マメダオシの種子。漢方で強壮薬として用いる。
〈菟糸〉(ねなしかずら)

(注)<菟葵>は、熟字・当て字で、「いそぎんちゃく」。
   ・だが、広辞苑では「菟葵」は、“いえにれ(家楡)”とも“いそぎんちゃく”とも読んでいる。
   ・また、漢検四字熟語辞典でも「菟葵燕麦」の「菟葵」は“草の名。いえにれ”と説明がある。
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攀慕(ハンボ)のシュウチョウ(愁腸) 腸(わた)

2018年01月21日 | 書き・読み問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●S+さんのミニ模試2・・・文章題読み書き・・・
「・・・ア.攀慕の3.シュウチョウ(注)、尽くし難しとは、このことでしょうか。・・・(注:うれえ悲しむ心。) 」

攀慕(ハンボ):(大字源)すがりつきしたう。名残りを惜しむ。
愁腸(シュウチョウ):(広辞苑)うれえ悲しむ心

*こういうのは、「ハンボ(攀慕)のシュウチョウ(愁腸)」という慣用句・成句的に覚えておいた方が良いですね、一つ一つの熟語を単独で覚えるより効率良し・・・
*また、「攀慕」の「攀」は、“すがってしたう”という意味だから、一字訓読で出たら「攀(すが)る」という読みだということもわかる・・・
*「・・・のシュウチョウ(愁腸)」:問題文に注があるからわかりやすい・・・
  「詩腸(鼓吹)」(四字熟語)や「繡腸(シュウチョウ)」(広辞苑:にしきの心の意で、詩文の才能に富んでいること。また、その人。)などから、「腸」は連想しやすい・・・
●余談1
 同音異義語の“シュウチョウ”には「繡帳(しゅうちょう)」も連想しやすいが、これは有名な“天寿国繡帳”(飛鳥時代の刺繡作品)のように、“刺繡したとばり”という意味だから全然違う・・・

●余談2 ・・・「腸」には、“こころ、精神”の意味あり・・・
<腸:小学…チョウ 準1…はらわた 1級…わた>
(漢検2)
意味:①はらわた。消化器官の一つ。「腸液」「胃腸」 ②こころ。精神。「断腸」
△腸(はらわた):①内臓。大腸・小腸など。わた。「酒が―にしみわたる」 ②ウリなどの内部の種がまじった柔らかな部分。 ③心。性根(ショウね)。精神。「―が腐ったような人物」
△腸(わた):「腸(はらわた)」に同じ。
△腸香(わたか):コイ科の淡水魚。琵琶(びわ)湖特産だが、移殖もされている。・・・熟字・当て字扱いではないようだ・・・まさか、書き問題で出ないと思うが・・・

●余談3・・・ついでに、「腸(わた)」と読ませるか書かせるか、しそうなものを広辞苑から拾ってみた・・・ま、杞憂だろうけど・・・中には設問しやすそうなものもあるにはあるけど・・・
(広辞苑)
腸繰(わたくり):(腸をえぐる意)尖矢の鏃の一種。・・・
腸煮(わたに):アワビなどの腸をその肉とともに煮た料理。(他の国語辞典)アワビやイカの肉とともに内臓も使った煮物。
腸煎り・腸熬り(わたいり):鯉の腸をたれ味噌でからりと煮た料理。
腸籠(わたごみ):魚・鳥の肉を保存するため、そのはらわたを除いたあとに詰める、塩を付けた藁の束。
腸樽(わただる):魚類の腸などを入れておく樽。
腸抜き(わたぬき):生魚の腸を抜き去ること。また、腸を抜き去った生魚。
腸持(わたもち):(臓腑を持っている意)木や土でつくったものに対し、生身であること。生きているもの。

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倏忽の「倏」字  筬(おさ:異体字)の標準字体 VS 鯎(うぐい)

2018年01月21日 | 書き・読み問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
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●思い出した・・・もう一つの思い違いというか、勘違いというか、〇✖が不明な漢字・・・「倏忽(シュクコツ)」の「倏」字・・・

 ・漢字必携だと、どう見ても5画目と6画目が、他の似たような字「筱、脩、修」などと同じように出っ張ってるように見えるのだが、他を色々とみてみたら、「倏」(全11画)の5画目と6画目は出っ張っていないようだ・・・これ、出ちゃったら✖になるのかしら??? また、5画目と6画目を連続したように書いちゃったら(5画目と6画目はつながっていないという)区別がつくのかしら?よくわからないけど、「倏」だけは出ないように書かないといけなさそう?・・・

(参考)
 倏  VS  筱 脩 修 ・・・

●(ついで・・・余談1
(1級)倏:シュク、たちま(ち)、すみ(やか)意味:たちまち。すみやか。にわか。「倏忽(シュクコツ)」
(1級)筱:ショウ しのだけ 意味:しの。しのだけ。  *熟語掲載ナシ。
(準1級)篠:ショウ、しの 意味:しの。しのだけ。「篠笛」 「篠」から始まる言葉:〈▲篠竹〉(ささたけ) ▲篠(しの) ▲篠▲笹(しのざさ) ▲篠竹(しのだけ) ▲篠垂(しのだれ) ▲篠突く(しのつ-く) 〈▲篠懸の木〉(すずかけのき) 〈▲篠竹〉(すずたけ)〈▲篠の子〉(すずのこ)
(1級)脩:シュウ、ほじし、おさ(める)、なが(い) 意味:①ほじし。干し肉。「束脩」 ②おさめる。おさまる。ととのえる。「脩身」 ③ながい。「脩竹」 下つき:棗脩(ソウシュウ)・束脩(ソクシュウ) 「脩」から始まる言葉 ▲脩める(おさ-める)

・書き問題で“しのだけ”と出たら(現行訓が違うから)、
 「篠竹(しの・だけ)」または「筱(しのだけ)
 となるんだろうな・・・
・また、音は、「筱」も「篠」も読みは“ショウ”・・・音熟語で出たら、シュウとかジョウとか読んじゃいそうだけど注意・・・参考までに当ブログでの「筱」音熟語・・・
 <筱:ショウ、しのだけ> →「篠」に通ず。
 ・しのだけ:筱竹(ショウチク)=しの、筱驂(ショウサン)=竹馬、筱籬(ショウリ)=竹垣

●(ついで・・・余談2)・・・これは知ってたけど、間違って思いこみやすい字・・・

・「筬(おさ)」には、標準字体と許容字体あり・・・
 許容字体 
 標準字体(「筬」の標準字体)

・似たような字で国字の“うぐい”「鯎」・・・これは“成功”の「成」の字のような許容字体はナシ・・・
 鯎(うぐい) *尤も、“うぐい”にはもう一つの国字「鯏(うぐい、あさり)」があるから、あやふやになったりわからなくなったら、こっちを書けば良し・・・
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ケンを競う  ジョウヨマンジュウ

2018年01月18日 | 書き・読み問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●妍を競う ・・・女性陣や花々が華やかさや美しさを競い合うことだけの表現かと思ったら、他にも使われているようだ・・・
・この部屋にいる宮女候補で妍を競うべきは玉遥樹だけだと密かに思っていた。 …酒見賢一『後宮小説』より引用
・後宮には半年おきに新しい女がおさめられ、妍を競いあうといわれる。 … 井上祐美子『五王戦国志1 乱火篇』より引用
・それからさらに半月ほどが過ぎ、城内の百合が一斉に妍を競う季節になった。 … 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第07巻 「コーラルの嵐」』より引用
・いずれ劣らぬ美しい娘たちが、目も彩な衣装に飾り立てて妍を競っている。 …森村誠一『日蝕の断層』より引用
・妍を競う、という言葉があるが、宮女候補の部屋割りを四人ずつにしているのもそのような理由からであったろうか。 …酒見賢一『後宮小説』より引用
・地上世界では永劫の昔に枯れて死に絶えた花々が、爛漫と妍を競っている。 …バローズ/佐藤高子訳『ペルシダーに還る』より引用
・勿論、昭和四十五年では両方とも普通の旅館に改造されているが、役者と女郎が軒を並べて妍を競ったさまを想像すると胸がドキドキする。 … 永六輔『役者その世界』より引用
・今の日本橋の川筋がひとつの境になっていたという両神社の氏子たちは、出し物に妍を競っていった。 …大岡信『名句歌ごよみ〔夏〕』より引用
・たしかに彼女がこれまで立ったいかなる舞台よりも、アルプスの連峰が妍を競う豪勢な舞台であったにちがいない。 …森村誠一『棟居刑事 悪の山』より引用
・季節は六月ではあったけれども、山深い国の習いとして、春の花から夏の花から、一時に咲いて妍を競っていた。 …国枝史郎『生死卍巴』より引用
華麗妍を競いあう鹿鳴館は、さまざまの思いを女たちの胸に宿した。 …永畑道子『恋の華・白蓮事件』より引用
・無言のうちに、妍を競っているようなお菊とお喜代と、なにかと、斧四郎の身のまわりを、整えていた。 …吉川英治『松のや露八』より引用
・一本一本の花輪が、大きな冠のように重くたゆたっては、互いに妍を競いながら咲き誇っている。 … 藤原作弥『聖母病院の友人たち ―肝炎患者の学んだこと―』より引用
・とくに一月二十日は、尾類じゆり馬行列の日で、美妓が妍を競い、辻町を歌ったり踊ったりすることで有名だった。 …梶山季之『那覇心中』より引用
・第一日目、山車は海から忍び寄る夕闇と共に、大ホテルが櫛比する海岸通りへ集まって来て、妍を競う。 …森村誠一『花刑』より引用
・それを豪勢な借景として各町内四十数台の山車が、一年の工夫と意匠を凝らして妍を競う光景は華やかそのものであり、平和の中にあってこそその本領を発揮するA市の最も輝いている姿であった。 …森村誠一『花刑』より引用
・代わりに、桜子姫と妍を競ってもおかしくないほど艶やかな若侍が、ピタリとその傍らに侍っていた。 …藤水名子『浪漫’s 見参!桜子姫』より引用
・一つは真紅で、片方の都市の中央に一マイル近くの高さにそびえたち、もう一つは、はでな黄色の塔で、同じ高さにそびえていて、真紅の塔と妍を競っているという。 …バローズ『火星シリーズ01 火星のプリンセス』より引用
・で、蘭丸はなお、他の少年と妍を競い、髷、小袖、すべて童形のままにしていた。  吉川英治『新書太閤記(五)』より引用
・いわば、芸術家と伊達男が妍を競いあっている、雑多なありとあらゆるものを集めた部屋といったおもむきである。 …アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯(2)』より引用

●薯蕷饅頭・・・ジョウヨマンジュウともショヨマンジュウとも、また、ジョウヨウマンジュウともいうようだ・・・
(漢検2)
薯蕷饅頭(ショヨマンジュウ):ヤマノイモの根をすって少量のでんぷんを加えて皮とし、あんを包んで蒸したまんじゅう。上用まんじゅう。「ジョウヨマンジュウ」とも読む。
(広辞苑):“じょうよまんじゅう”では記載ナシ。薯蕷饅頭(しょよまんじゅう):・・・上用(じょうよう)饅頭。
(小学館/デジタル大辞泉):しょよ‐まんじゅう〔‐マンヂユウ〕【薯蕷饅頭】・・・じょうよまんじゅう。じょうようまんじゅう。

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読み:螽、獺  書き(ケンエン):慊焉 倦厭 嫌厭・・・

2018年01月17日 | 書き・読み問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●あくまで自分中心の復習のための覚書のようなものです。
●他のブログ記事・問題などを通じて復習した内容です。混乱しそうな方はスルーしてください。
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(●試験間近になってドンドン記事にしているけど、もう、さすがに設問の訂正もできないだろう・・・ははは、出るといいですねえ、読んでくれてる人に祺いが訪れますように・・・)
●俳句なんかで出た時の読み・・・日本人で俳句の“ルール”を知っていれば読み分けは出来るとおもうけど、留学生やなんかだとこういうのは難問なのかも・・・
・「あぜ道や稲をおこせば 螽 飛ぶ」(正岡子規の俳句) (螽:いなご・きりぎりす・はたおりむし  ・・・“いなご”が正解。)
・(イ)獺の住む水も田に引く早苗かな(当ブログ 文章題㊷) ・・・(獺:タツ、ダツ、かわうそ、おそ  ・・・“おそ”が正解。)
*“字余り”ほかで他の読みでも良いのではないかとの指摘もあるやに思えますが(まあ、そういう問題もあり、出ないとは思いますが)、一応、記憶にとどめて置いたらどうかという程度の問題・・・

●慊焉 倦厭 嫌厭・・・書き問題で同音異義で出ると厄介かも・・・文例・用例もよく読んで理解しておく必要がある・・・特に「倦厭」と「嫌厭」は厄介・・・一応、漢検2にもすべて熟語あるので注意・・・

(漢検2)
慊焉(ケンエン):①あきたりなく思うさま。 ②満足するさま。「慊」には不満と満足の反対の意がある。
倦厭(ケンエン):あきていやになること。「連続作業に―の感をもつ」
嫌:意味①きらう。いやがる。にくむ。「嫌厭(ケンエン)」「嫌悪」
厭:意味①いとう。いやがる。にくむ。「厭世」「厭離」「嫌厭」

<慊焉の用例>
(広辞苑)①あきたらず思うさま。慊如(けんじょ)「・・・たるものがある」
     ②(多く打消しの語を伴う)満足に思うさま。慊然。「・・・とせぬ顔」
(デジタル大辞泉)1 あきたらず思うさま。不満足なさま。「心中、慊焉たるものがある」
         2 (多く下に打消しの語を伴って用いる)満足に思うさま。「慊焉とせぬ面持ち」
(三省堂 大辞林)①満足に思うさま。
         ②不満に思うさま。 「現政府に-たる国内の不平党/此一戦 広徳」
(ふりがな文庫)
・元来家屋はレスパネエ夫人の所有なりしに、宝石商これを借り受けをり、濫に上層を他人に又貸ししたる故、夫人はその所為に慊焉たるものあり。(病院横町の殺人犯 (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著))
・これは「雨ふれど音の聞えず、しぶきのみ露とぞ置く」コンクリート建築に慊焉たる結果、爽やかな雨の音に想いを馳せられたものであろう。(古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著))
・この室にゐるものは、皆な君の所置ぶりに慊焉たらざるものがあるから、将校方は黙許なされても、其様(そんな)国賊は、屹と談じて、懲戒を加ゆるために、おのおの決する処があるぞ。可(いい)か。その悪むべき感謝状を、かういつた上でも、裂いて棄てんか。(海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著))

<倦厭の用例>
広辞苑:あきていやになること。(用例ナシ)
デジタル大辞泉 :あきていやになること。「読む人妄誕に ―して」〈逍遥・小説神髄〉

(「倦厭」の用例・例文集)・・・一部から抜萃・・・
・禽獣に化して真の幸福を感ずるような人間は、神に最も倦厭せられます。 …(太宰治『竹青』より引用)
・ 富裕な社会の描写は民衆をして自分自身の貧困の倦厭を忘れさせるものであると。 …(大杉栄『新しき世界の為めの新しき芸術』より引用)
・そのためホームズの評判が高くなりすぎると、逆にホームズを倦厭するようになった。 …
・ 保守党はこの後30年にわたって国民から倦厭され続け、少数党の立場から抜け出せなかった。 …
・自由主義的な皇太子フリードリヒを倦厭し、保守的な皇孫ヴィルヘルムに期待感を持っていた。 …
・空想文学に対する倦厭の情と、実際生活から獲た多少の経験とは、やがて私にも其の新らしい運動の精神を享入うけいれる事を得しめた。 …(石川啄木『弓町より』より引用)
・こうした日本国外の3次元CG作品は日本のショタコンから見れば欧米的デザインや実写的描写に抵抗を示し、少年愛者からは現実でも絵でもない独特の異様さから倦厭されることも多い。 …
・もちろん家に残した娘達への回避の念、物質本位の家業に対する倦厭の情は、いつもの通りくりかへして述べられた。 …(岡本かの子『老主の一時期』より引用)
・強烈にわれわれを魅するということはないが、倦厭して、唾棄し去るという風景でもありません。(中里介山『大菩薩峠』より引用)
・また訴訟リスクの高い自然分娩を倦厭し、不必要な帝王切開が行われるという弊害も出ている。 …
・情欲の荒びようは、飽満と倦厭の結果なので、ただこれに比較し得るものは情欲の外道ぶりのみだというのは、まことに真実である。 …(サド/澁澤龍彦訳『ソドム百二十日』より引用)

<嫌厭の用例>
嫌厭:きらっていやがること。嫌悪。「嫌厭 の情」「蛇蝎 (だかつ) のごとく嫌厭する」 出典:デジタル大辞泉(小学館)


*他に、広辞苑では、“ケンエン”には、
 ・妍艶(ケンエン):あでやかで美しいこと 
 ・犬猿
 ・嫌煙
があるが(用例ほかも分かりやすいと思うので)省略。
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燥(はしゃ)ぐ   噪(さわ)ぐ・譟(さわ)ぐ・躁(さわ)ぐ

2018年01月17日 | 書き・読み問題
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(「噪(さわ)ぐ」の訓読み問題が出たので、似たような漢字を整理してみた)

<燥:中学…ソウ 準1…かわ(く)、はしゃ(ぐ)>
(漢検2)
△燥ぐ(はしゃ-ぐ):①調子にのってさわぐ。うかれさわぐ。「子どもが―ぐ」 ②水分がなくなり、乾燥しきる。「盥(たらい)が―ぐ」
(広辞苑)
①かわく。乾燥する。「桶が・・・ぐ」 ②調子にのって、うかれさわぐ。
***「燥(はしゃ)ぐ」には、“乾燥する”意があるので、注意。*当ブログ模試でも出題した記憶アリ・・・。***

<噪:ソウ、さわ(ぐ)、さわ(がしい)>
(漢検2)
意味:さわぐ。さわがしい。「喧噪(ケンソウ)」 類)譟(ソウ)
下つき:喧噪(ケンソウ)
大見出し:▲噪ぐ(さわ-ぐ)
<譟:ソウ、さわ(ぐ)、さわ(がしい)>
(漢検2)
意味:さわぐ。さわがしい。「喧譟(ケンソウ)」 類)噪(ソウ)
下つき:喧譟(ケンソウ)・鼓譟(コソウ)
大見出し:▲譟ぐ(さわ-ぐ)
(当方注)(大字源)鼓譟・鼓噪(コソウ):鼓を鳴らし、ときの声をあげて騒ぐ。
***漢検2には掲載無いが、大字源で「鼓譟=鼓噪」なので、「噪」でも「譟」でもOKだろう・・・。(「喧噪」=「喧譟」は記載アリ)***

<躁:ソウ、さわ(ぐ)、さわ(がしい)、うご(く)、あわただ(しい)、あらあら(しい)> *漢検2は「あらあら(しい)」訓ナシ。
意味:①さわぐ。さわがしい。「躁狂」 類)噪(ソウ)・譟(ソウ) ②あわただしい。うごく。動き回る。 ③あらあらしい。いらだつ。
下つき:狂躁(キョウソウ)・軽躁(ケイソウ)
大見出し:▲躁がしい(さわ-がしい)▲躁鬱病(ソウウツビョウ)▲躁急(ソウキュウ)▲躁狂(ソウキョウ)▲躁病(ソウビョウ)

(注1)“さわぐ”意の「躁狂」(「狂躁」)には、大字源では「同)噪狂」とあるが、どうかな?
(注2)(漢検2)「▲躁急(ソウキュウ):いらだって急ぐこと。せっかち。「―に事を決するな」 類)性急」にも、大字源では「躁急(ソウキュウ):せっかち。きみじか。性急。同)噪急」とあるが、こっちもちょっとどうかな?
 
***「躁狂」(「狂躁」)と「躁急」は、漢検2のとおり、「躁」の字を使った方が無難だと思います・・・
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イガむ(啀む、歪む) タシナむ(嗜む、耆む、窘む) 

2018年01月16日 | 書き・読み問題
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●あくまで自分中心の復習のための覚書のようなものです。
●他のブログ記事・問題などを通じて復習した内容です。混乱しそうな方はスルーしてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.(「・・・イガみあう」書き問題が出てたので・・・)
<イガむ(啀む、歪む)>
・“イガむ”といったら、「啀」・・・で良いと思っていたが、調べたら、「歪」にも「歪(いが)む」という訓読みアリ・・・
(漢検2)
歪:ワイ、いびつ、ゆが(む)、いが(む)、ひず(む)

*ま、出ないとは思うが・・・いじわる難問の類で考えれば、
 「あの人は性格がイガんでいる」なんて書き問題が出るとしたら、「啀」ではなく「歪」を書かなくてはいけないと思う・・・広辞苑では“訛”としているけど、一応、現行訓読みにあるのでちょっと注意か・・・
ー参考ー
(漢検2)歪む(ゆが-む)
     ①形がねじれたりして本来の状態ではなくなる。「ネクタイが―む」「物が―んで見える」
     ②心の状態や行いなどが正しくなくなる。「―んだ性格になる」 
(広辞苑)歪(いが)む:(自五)ユガムの訛。

2.(「・・・タシナむ」の同訓異義語として「嗜む」と「窘む」を書かせる問題があったが・・・)
<タシナむ(嗜む、耆む、窘む)>
・「嗜む」と「耆む」は同義。
・「窘む」はこれらとは異義・・・同訓異義語として並列で出れば簡単とは思うが、単独での書き問題が出たら文意に注意する必要があるかも・・・って、普通は出ないとは思うが・・・
・(漢検2には説明ないが)「窘む」は、以下、広辞苑のとおり、🈩の“くるしむ・・・”意があるので注意する。
(広辞苑)
 窘む(たしなむ):🈩(自四) ①苦しむ。なやむ。辛苦する。困窮する。 ②苦労してはげむ。
          🈔(他下二)➪たしなめる(下一) 
ー参考ー 
嗜:シ、たしな(む)、たしな(み)
耆:キ、シ、お(いる)、としよ(り)、おさ、たしな(む)
窘:キン、せ(まる)、きわ(まる)、くる(しむ)、あわただ(しい)、たしな(める)

「耆」については音に読む意味分けアリ・・・“シ”音の場合、下記のとおり“たしなむ・・・”意。
意味:🈩キ:おいる。年をとる。また、としより。おさ。長老。「耆徳」「耆老」 🈔シ:たしなむ。好む。「耆欲」
耆欲(シヨク):好きな物。このみ。また、好き勝手にしたいと思う心。「嗜欲」とも書く。

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