日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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◎◎◎漢検2辞典に沿って、準1以下の漢字の、気になる訓読みに対応する熟語などを調べる<熟語の読み・一字訓読(準1以下)>シリーズを始めています。準1以下といっても1級漢字を含む熟語などもあり、少しはお役に立つと思っています。◎◎◎
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●鉤:ク、コウ、かぎ、つりばり、おびどめ、か(ける)、ま(がる)
<漢検2>
・意味:①かぎ。物をひっかけたりとめたりする、先の曲がった金属製の道具。つりばり。「鉤曲」 ②かける。ひっかける。「鉤距」「鉤索」 ③おびどめ。「帯鉤」 ④まがる。まげる。かがむ。
・下つき:銀鉤(ギンコウ)・帯鉤(タイコウ)・釣鉤(チョウコウ)
・大見出し:鉤(かぎ) 鉤裂き(かぎざき) 鉤形・〈鉤状〉(かぎなり) 鉤鼻(かぎばな) 〈鉤樟〉(くろもじ) 鉤餌(コウジ) 鉤縄規矩(コウジョウキク) 鉤欄(コウラン)〈鉤素〉(はりす)
*漢検2の音熟語を訓読みに対応させると、
・かぎ、つりばり:
鉤曲 鉤餌 釣鉤 銀鉤
・おびどめ:
帯鉤
・か(ける):
鉤距 鉤索
・ま(がる):
鉤欄
となるか・・・。
ただし、以下のとおり、異なる意味を有す熟語もあることに留意しておく必要もあるかもしれない・・・。
鉤曲(コウキョク):つりばりのようにまがる(大字源)
鉤餌(コウジ):つりばりにつけたえさ(漢検2・大字源)
釣鉤(チョウコウ):つりばり(大字源)
銀鉤(ギンコウ):(大字源)①銀のかぎ。②銀製のすだれかけ ③銀製の帯かけ ④巧みな草書のさま (
広辞苑)①銀製の針。銀製の、すだれのかけがね ②力強い草書の形容
③三日月の形容
帯鉤(タイコウ):おびがね。帯の両端を掛け合わせる金具。(大字源)
鉤距(コウキョ):かぎで引っかけて引き出すように、内情を巧みに探り出す。(大字源)
鉤索(コウサク):①隠れたものを引き出しも求める ②金属製のかぎ (大字源)
鉤欄(コウラン):折れ曲がっている手すり。同)句欄(コウラン)
<余談1>四字熟語:「
鉤章棘句」「
鉤心闘角」
・「鉤章棘句」:「鉤章」は“釣り針のようにひっかかりのある文章”(漢検四字熟語)「ひっかかるところの多い文章」(大字源)
・「鉤心闘角」:“鉤形(かぎがた)にそりかえった屋根が中心に集まりま・・・「鉤心」はそった屋根の中心が多く鉤が集まったように見えること”(漢検四字熟語)。大字源は、「
鉤心(コウシン)」:
①車の軸 ②転じて、屋根の中心の集まるところ。 *「鉤」に“輿の下にあって車軸を固定するもの”の意あり。「鉤心」の「鉤」は、“かぎ”ではなく、この意味から来ているのかもしれない・・・。
<余談2>「
鉤(コウ)を窃む者は誅せられ、国を窃む者は諸侯となる」
・この「鉤」は、帯留めのこととの事。
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